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強くないと生き残れない。
生き残ってはみても自分も生きにくい。
人類はそんな時代を経てきた。
うつくしいもの、かわいらしいもの、弱いものを大切にする。
強さはそのために発揮されるものであってほしい。
花が咲き乱れる時代を迎えなければ死んでいった者たちが浮かばれないだろう。
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終戦記念日に読んだからというわけではないが、胸にこっそりと、いつまでも残るだろう1冊。
私も縫い物をするので、美しい布を前にしたときの少女達の心の昂ぶりが痛いほどわかる。戦時下の4人の少女達の夢は・・・儚い夢、切ない夢、けれど大きな大きな彼女たちの夢。哀しい時代に夢を抱き続け、友を想い続ける強さ優しさが胸に迫る。
こういう視点からの戦争小説が出てくることに嬉しさを感じつつ、一緒になって笑い、ワクワクもし、心配して、泣いて・・・
及ばない想いを馳せる一時だった。
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あさのあつこが初めて書いた、戦争文学。
話の舞台は第二次世界大戦中のある日本の田舎町。幼馴染の仲良し4人組の三芙美、和美、詠子、和美は贅沢が禁止されている戦時下に思いがけず手に入れた美しい布で、ブラウスを縫い始めるが・・・。
「当たり前が当たり前で無くなること」、「ささやかな夢すら、理不尽に壊され叶わなくこと」、それが戦争なのだと強く感じさせるお話でした。
茨木のり子さんの「私が一番きれいだったとき」という詩を思い出します。
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戦争が始まって、激しくなって、敗戦を迎えた日本のある女の子たちの話。おしゃれに憧れたり、そんなところは今と変わりないなと思った。平和、幸せ。
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どんな人にも少女の時代があり、たまたまその時期が戦争になってしまった。でも、友達と楽しんだり、素敵な服を着たいという気持ちは、いつの時代も一緒。生地を見て、ときめく思いが、私もうれしくなった。おばあちゃんになるまで、4人で過ごしてほしかった。
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女の子達から見た戦争の話しです。
食べられなくても、おしゃれがしたい年頃にモンペしかはけず
おしゃべりすれば 非国民と叱られてしまう世の中で こっそり作ったブラウスでファッションショーをしたり ウェディングドレスを夢みたり …
戦争の悲惨さを訴えだけでなく
楽しいことを見つけてこんな暮らしをしていたんだってところが より一層 戦争の悲惨さを感じました。
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こういう時代があったことを忘れてはいけない。
お腹いっぱいごはんを食べられて、好きな洋服を着ることのできる今。当たり前じゃないんだなって強く思いました。
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昭和18年初夏、戦争が続いていた頃のお話です。古い、遠い時代の話のように感じますが、主人公は女学校3年生。14、15歳の女の子たちです。かわいい服が着たい、友だちとずっとおしゃべりしていたい、そんな当たり前のことがかなわない状況下を彼女たちはどんな風に生き抜いたか。共感、驚き、悲しさ。いつまでも心に残る一冊です。
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戦時下にあっても、まさに箸が転がっても笑う少女たちの自分の欲求に素直に、夢を持って真っ直ぐに生きている感じがすごく素敵でした
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先日、中原淳一展に行ったばかりなので、なんともタイムリー。
そして八月の残光読了直後なので、色々思うところあり。
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昭和18年、女学校に通う三芙美。
理不尽な事も口に出しては言えない時代。
笑顔も許されないけれど、友達4人で過ごす時間は笑顔が溢れる。
三芙美の母親の凜とした姿が潔い。
戦時下の話だが重くなり過ぎず読み易かった。
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現代から見ると、彼女達の感じかた、物事を見る目は正しいことが明らかなのに、戦時下では異論者とされてしまうことがとても不憫でした。
いつの時代も、若者のほうが世の中を直感的に鋭く見極めることが出来るのでしょう。
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戦時中の女学生が主人公。
どんな時代でも仲良しはキャピキャピしているのかもしれないなぁ。
厳しい時代でも自分たちの楽しみを見つけ出しているところが素敵。
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女学生の夢というより、戦争への嫌悪が強く伝わる。戦争中にも当たり前のことだけど、子供らしい喜びとか望みとかがあるのだと、仲良し4人組がブラウスを縫う様子が微笑ましい。
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図書館で借りる。思春期の少女の目線から語られる戦争、と考えると不憫な気持ちになってしまいそうなものだが、ひたむきに生きている様子に微笑ましいとも思えた。改めて、あの時代の狂気じみた一面を感じることにもなったが、どんな時代でも女の人が笑えていれば大丈夫だなぁなんて考えてしまった。