紙の本
そんなことはないと思う。
2006/12/08 19:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時が止まったような美しい写真が印象的な写真詩集。
『やがて今も忘れ去られる』という切ない書名が、ページをめくるうちに染みこんでくるようだ。
今のこの瞬間、この気持ちは永遠に続くものではないだろう。
そう感じさせる。
写真集のようにただ風景を目で追って楽しむのもいい。
その次は、ページの端々に呟きの様に潜んだ言葉を探してみる。
一人称は少年であったり少女であったり。
ふわふわした未来への期待や、諦めに似た今への落胆…難しい言葉は登場しない。耳に馴染んだ言葉が季節の中で回り続ける。
タイトルとは裏腹に、今のこの気持ちを刻みつけようという意思を感じた1冊。
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師匠の新作。
ストレートでしっかりと世界を見ている。
言葉がすごく伝わる。
こんなふうに書きたい。
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この好きは
何も望まないから
たぶん強く
守られる
誰かを想う気持ちって多分それだけで優しい。
ただ虚しさだけが残る想いを誰かに向けることはしたくないと思う。
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切なげなタイトルと表紙写真に惹かれて買いました。ジャケ買いです。(笑)丁度、高校卒業まであと少し、な時に読んだので、別れの詩が多いこの本にとても共感してしまいました‥。切ない。私、本をジャケ買いしたら結構失敗多いんですが、これは買ってよかった。
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詩集。やばい、かなり好きです。写真に惹かれて購入したんですけど、詩もとてもよかった。上手く気持ちを文字で表現されててすごい、と素直に感動。短い物も長い物も全部素敵でした。切なくて好き。
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銀色夏生さんの、写真+詩の詩集。詩のイメージに合った、写真が綺麗です。個人的には、「生きるということ」「卒業」が気に入りました。(2007.5.12)
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詩というのは(詩に限らないけれど)、読むタイミングで、ひとつの言葉が胸に響いたり響かなかったりするものだと思う。
読み返したときに、「あのときはこれが好きだったけれど、今はこれが好き」なんて自分自身を振り返ることができるから、何かあるたびに開いてしまう一冊。
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大丈夫
恐れないで
解決できないことはない
たとえ破綻しても
思いがけない結末でも
どうにかは なっていく
時間はすぎて
どんどんすぎて
どれもがどうにかなっていき
やがてそれも忘れ去られる
やがて今も忘れ去られる
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何気なく手に取ってみる。そんな出会いもある。
何気なく書店で本書を手にして、銀色夏生さんの描く(あえて書く、ではなく)言葉に胸倉を掴まれるような想いだった。
でも、それは決して暴力的なものではない。
どう表現したらいいのだろう……ぐっときた。心をぎゅっと掴まれて、それから、その力の暖かさにじんときた。
この本は新古書店に売られていたものだけど、私はこの本をずっと手元に取っておきたいと思う。
手放したら、もう二度と会えなくなってしまいそうだから。
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なんだろう、全部の詩がある友達を連想させてしまって、いちいちうなづいてしまった。
彼女にプレゼントしようと思う。
写真がすき。
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銀色さんの詩集は、中学生時代に愛読しており、初期の作品はほとんど持っている。久しぶりにじっくりとこのタイプの写真詩集を読んだ。当時は、憧れのような視線を向けるばかりだった言葉たちが、いま、すごくリアルに胸に響いてくることに驚いた。表題詩がとても好きです。
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詩集なので、読み終わったという表現はそぐわないように思いますが、行きつ戻りつしながらも、最後まで目を通しました。
常に傍に置いて、写真だけ眺めたり、詩を気が向くままに読んだりしたい、と思えた詩集でした。
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銀色夏生さんは、母が若い頃から好きで、 母の本棚にたくさん詩集があった。小学生の頃から、わからないなりにわかろうとして、仕事で忙しい母に少しでも振り向いて欲しくて、手にとっては読んで、この詩が好きとか、あの詩がいいとか言ってみたりして。
常に母の人生の隣にあったこの詩集を、今は私が集めています。子の人生というのは本当に母親に影響されるようで。
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なんとなく歌詞みたいな詩が多い。最初のほうの「夜の砂浜に」という詩と、最後のほうの秋桜の写真が好き。
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分かりやすい。
感情にラベルを貼ってくれる詩。
そういう意味では、分かりやすすぎる。
詩を読みたい気持ちは、どこか遠くに出かけてしまいたい気持ちに似ているから。
だから、深い森のような詩のほうが、僕は好きだ。