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タイトル通り、赤い運命の糸は二本です。
三角関係からどうやら3Pに進展しています。水原センセお得意の、平凡で従順で、そしてとっても鈍チンな受が主役です。
センセのお話には毎回、もうどうしてこんなに自分の主張がないというか主体性がないというか、流されちゃってるの?と気を揉んでしまうような受が登場しますが、この話の受はそれに輪をかけて臆病で鈍!天然です。
なので、遠慮がちに生きてると言うわりには二人のイイ男を知らず知らずのうちに翻弄しています。
攻の英章と克彦とは、同級生で高校時代からの関係です。始まりはレイプまがいだったけれども、それからも体の関係は10年に渡り続きます。そんな付き合いをしてきた受の一実の心情が、最初はちょっと理解に苦しみますが、読み進むうちにだんだん納得できてきます。
とはいっても、3Pじゃないんだな…相互の了承済みの三角関係です。「黙認二股」の一実です。
もちろん、相手と二人きりにするのを不愉快には思うくらい、一実に対しての独占欲が攻の二人にはあります。嫉妬もすれば、口喧嘩もする英章と克彦。まあ、譲れないから渋々譲るかんじ?
そんな3人の関係に、いつか変化がおとずれるのは当然のことです。
読み方によっては、一実のあまりの鈍さに、これはひょっとして笑うところ?と思ってしまうシーンもいっぱいあります。
攻二人のものすごい独占欲と執着心が、読んでいる方には愛があるなーと、はっきりわかるのに、一実の臆病さと遠慮と察しが悪いところが三拍子そろうと話がすっかりややこしくなって、赤い糸もめちゃ絡みまくりです。
エロ的には濡れ場が多数あって楽しめます。あっちに内緒でこっちとH、みたいなシチュはちょっとドキドキします。一実はそんな自分をずるいと責めていますが、もともと悪いのは英章と克彦なので一実の黙認二股にはあまり不快感はなかった。一実には身勝手な攻二人への切ない想いもあったりするので、単にずるい行為とは言い切れない気がします。
結果的には3Pで仲良く収まって、犬も食わないラブラブなしめくくり。
一実の気持ちの揺れを追いながら読む作品なので萌えは少ないですが、なぜか自分の相手を選んでるわけでもないのに多いに心が揺れました。
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3Pものです
元々は雑誌掲載で、それの加筆修正版です
雑誌掲載時にも読んでいたのですが、今回は受け様の
心理描写がとても多い作品です
イタイというほどでもなくて、ヌルい…かもしれないですが
この作品、あまり甘くはありません
最近の水原作品はマイルドテイストでしたので
そこらへんの作品よりは、若干…な感じ
私としては、中途半端にイタいものよりは、ずっと好みです
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平凡な容姿で平凡な会社員の一実は高校の時から身体の関係を持つ二人の同級生がいる。
大企業の御曹司克彦と大学で研究を続ける英章だ。
どちらも容姿、家柄が申し分なく二人が何故自分に固執するのか分からないまま関係を続けてきた。
ある時、克彦の別荘に誘われていつものように過ごした一実に
ここを去る前にどちらかを選べと迫られて。
何となく読んだ事のあるような内容で今一つ心に来るものが感じられませんでした。
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大学研究職×大企業御曹司×平凡な会社員(攻・攻・受)
高校時代から二人の男性に共有され、抱かれ続けてきた主人公。
地味で何の取り柄もないのに、どうして…。
答えも出せないままずるずると二人に翻弄されていた主人公だったが、転機が訪れる。
二人との関係を終わらせるのか、どちらかを選ぶのか…。
受けの性格がどうしても…どうしても好きになれなかったぁぁぁぁぁ!!
読んでてとっても楽しいのです。
この作者さんの作品はするすると読めてしまうので相性が良いと思ってますし。
…ただ、この主人公はイラっとしてしまって移入できませんでした。
エロ描写・精神的な描写・そして3Pと盛りだくさんでしたので、お好みでさえあれば、とてもいい作品かと思いますよ。
(ただ、私は合わなかっただけだと思うので)
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主人公は、平凡な会社員である一実。
彼は実は、人には言えない秘密を持っている。
それは、高校時代の友人と便宜上で呼んでいる2人から、抱かれ続けている事である。
大学を卒業後も大学院に進み、そのまま大学に残り研究を続けている理知的な英章。
傍若無人だけれども、やる事はきちんとやる大企業の御曹司・克彦。
そんな才能溢れる人間がどうして、自分を抱くのかと疑問を覚えながらも自らその関係を断ち切ることもできず、ただただ流されていくだけの一実。
2人の執着の理由がわからないまま月日は流れ、体の関係だけはズルズルと続き、 3人は28才になっていた。
そんなある日、 1ヵ月の海外での仕事を終え戻ってきた克彦に、改まった話がしたいので、3人で克彦の持つ別荘に行こうと誘われる。
英章に異論がない以上、一実はいつもの通り2人の決定に従うしかなく、翌日、克彦の車で別荘へと向かった。
一実はそこで2人から別れ話を告げられるのだとてっきり思っていたのだが、それどころか、 2人はもう一実を共有したくないので、自分を選んで欲しいと言ってきた。
終りになることを覚悟していても、まさか自分がどちらか一方を選ばないといけない日が来るなんて想像していなかった一実は困惑する。
そして、一実の出した結論は……
という話でした。
結局のところ一実は、実は頑固な一面を持っていてその一面を存分に発揮して、どちらも選べないからどちらも手を離してほしいという結論を出します。
すると、手を離すよりは共有する方がいいと考えた他の2人が折れてハッピーエンド?
今まで通りの関係で行こうという結論に落ち着きます。
いわゆる三つ巴話ですね。
個人的には、あんまり三つ巴話好きじゃないんですけど、これはまだ共有する側の人間がどっちかを選んで欲しいと言い出しただけ、ましな部類に入ると思います。
それすらもしないしそれでいいよね的なのが続くのはさすがにちょっとあんまり好きじゃありません。
というわけで、三つ巴話が好きな人にはお勧めします。