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読了しました。
考えさせられる内容ですね。
確かに専門的な縦割り社会を横断的にまとめられる力は必要だと思います。
必要な力だからこそ、なぜ知性と結びつくのか?
この辺りをもう少し靭やかに書けてるといい本だなぁと思います。
少し知性への持って行き方が強引かなぁ?
という感じを受けました。
更に2つ
1つは、各話のまとめで自著の本紹介になっている点
これは読んでいて、ちょっと宣伝多すぎ!というか番宣本?
と思うぐらい多用されているのが残念でした。
2つ目は、結局全ての結論が
「答えのない問」???
「終わりの無き旅路」???
本当にこれでいいの???
という感じでした。
各話の内容が良かっただけに、残念な終わり方です。
折角考えさせられるいい本だなぁと読んできて、この終わり方は無いんじゃない?
とちょっとモヤッとした本でした。
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「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のこと。
「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力。
自分は「知能」に優れていた。そして、受験というシステムを通してその能力を大学入学まで磨いてきた。その能力はずっと身についたものとして役には立ってはいた。
その上で、著者の言う「知能」と「知性」の違い、つまり「答えの有る問い」と「答えの無い問い」が違うことと、前者と解決する能力が必ずしも後者を解決する能力を意味しないということは強く意識してきた。そして後者が重要であるものの、自分が「知能」の場合ほど「知性」の土俵でぇあ優位に立てるものではないことも早くに気が付いた。
著者は、「知性」の優位を説き、「知識」に対する「智恵」の優位を説く。そして、「経験」。しかも自身の能力を超えるストレッチした仕事を通した経験、が持つ重要性を説いている。それは、常に自分が過去ストレッチした負荷を自分に課してきたか、そして今課しているか、これから課すことができるのか、という自問を強いる。
その上で、著者は、願望や目標ではない、客観的思考による未来予測を通した「ビジョン」と「戦略」が必要であると説く。スーパージェネラリストは、こういった答えのなく、腹決めを必要とする能力を持つ人物として描かれる。単なる物知りな専門性のない人物ではなく、正しくその反対だ。
「「知性」が世の中を「解釈」するものではなく、世界を「変革」するものでなければならない。」
なるほど。本書は、一生懸命に悩み、そして動く、おじさん、そしておばさんへの応援歌でもある。
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考えてもなかなか答えの出ない問いに対して「知能」は、「割切り」を行うという。逆に「割切り」ではなく「腹決め」が必要だともいう。これは耳が痛い。「反省」は「懺悔」ではない、など腹落ちする語りも多い。ちょっと偉そうなところがあるけれども。
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この本は知識に偏重している人物評価により問題を解けない重責に対する痛烈な批判である。自分自身を省みて反省する体で書いてはあるが。内閣官房参与という役職に就きかなりショックを受けたのだろう。しかし、その点はさらりと流されているため伝わってきにくい。
知識ではなく知恵(本書では知性)を磨くことの重要性を解くとともに、その観点として七つの知性を挙げている。また、その知性を深めるために分人(本書では多重人格)の活用を示している。本当に仕事をしているなら、理性を持って真摯に事にあたっていれば、これらのスキルは増すはずだ。しかし、彼の職場ではそうではなかったはずだ。だから本書が書かれたのであろう。
本書で一番感銘を受けたのは、『真の「愛情」とは、物理的に遠くに離れても、相手が何かの利益や喜びを与えてくれることが無くなっても、相手のことを想い続ける力であり、相手に心を残す力に他ならない。』である。かの人達にも多少なりともあれば。残念である。
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『割り切り』よりも、『腹決め』。 自分の中の複数人格をマネジメントする。 本書も文字数こそ少ないが、田坂氏の端的で深く響く言葉が散りばめられている。
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面白かった。
含蓄深い、知性を感じさせる。
「知性とは『関連付け』である」と述べ、「言語学を学んだから、会社の経営を任されても理解ができた。金は『価値を測り価値を交換するもの』であり、言語と同じだ」と言っていた予備校の講師を思い出した。
芝居も、スポーツも、営業も、シンクタンクも、愛情も、映画も、全てが同じ地平。
答えのない問いを問い続けること、
周囲の人間から学ぼうとすること、は
間違っていない、知性を磨く鍛錬の道であると言われたような、そんな気がした。
私という人間の能力値が、各指標の名前は分からないが、レーダーチャートで表せるとしたら、それぞれを伸ばしたい、と思っていた。
七つのレベルの思考として仮に指標を描くことができるだろうか。
「もし100の能力を持った人間が自身の能力を高めていきたいと思うならば、110や120の能力が求められる仕事に集中して取り組む時間を、たとえ毎週数時間でいいから持たなければならない」
「プロフェッショナルの道に王道はない」「敵は我にあり」
西洋的なロジックや合理性の世界と、東洋的な「腹」「職人」の世界の高度な融合。
精神のエネルギーが年齢と共に増して行くとは、なんて魅力的。
スーパージェネラリストでありたい。
遠く、目指す地平が見えた気がした。
「知能」とは、答えのある問いに対して、早く正しい答えを見出す能力。
「知性」とは、答えのない問いに対して、その問いを、問い続ける能力。
「知能」は答えのない問いに直面したとき、「割り切り」を行う。
「割り切り」は「知性」を衰えさせる。
「割り切り」ではなく「腹決め」。
愛情とは、関係を絶たぬこと。
その精神のエネルギーこそが、知性の根底にある力。
それゆえに、愛情は、知性の最も高度な形態である。
何度も噛み締めたくなる言葉ばかり。
七つのレベルの思考
「思想」
「ビジョン」
「志」
「戦略」
「戦術」
「技術」
「人間力」
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「ビジョン」「戦略」「戦術」などの垂直思考の必要性が説かれている。そうなんだよなあ〜…。目的に立ち返るぐらいは流石に浸透してきてるけど、ビジョナリーマネージメントととなるとその意識すら見られない…まだまだだね。めげずに極めていこう…。
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現代人に求められる知性とその磨き方を中心に説明している。
そこで「知能」と「知性」の違いを説明し知性とは何かを明確にしている。
「知能」とは「答えのある問」に対して早く正しい答えを導き出す能力。
「知性」とは「答えのない問」に対して、その問いを問い続ける能力。
「知識」とは「言葉で表せるもの」であり「書物」から学べるもの
「知恵」とは「言葉で表せないもの」であり「経験」からしか学べないもの。
現在社会では専門分野が細分化されている。それによる弊害が指摘されている。そこでこれからは「垂直統合
の知性」を持つじゃねらリストが求められると解説している。
垂直統合の7つのレベル思考
思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力
集中講義を受けているような感覚を持って読むことができた。またほかの本も読みたいと思った。
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知識を得るより知性を磨こうという考え方に賛同して読んだのですが、創業者はスーパージェネラリストが不足しているというのは賛同しかねます。多分こういった考え方だと、ジョブスやベソスなどのカリスマ経営者は理解できないでしょう。
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知性とは何かを問う深遠な示唆に富む書、知識として理解をしても腹落ちして、本書で言うところの知恵となるには熟成期間が必要と思われる。先ずは自分の垣根を取っ払って答えのない問題を考え続けること、そして自分の行動を懺悔でも後悔でもなく反省することだろうか。座右の書にすべき一冊ですね。
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○コンサルタントで大学講師等も努める田坂氏の著作。
○これからの企業や社会において必要となる「スーパージェネラリスト」について、解説した作品。
○著者の言うことはもっともであるが、大部分が精神論で、全体的に内容を理解しにくい印象。
○特に、他の著作の紹介が多い点も気になる。その意味で、本書の意味や役割が見いだせない。
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知性は経験でのみ、培われる。
いかに、チャレンジして、
いかに、反省できるか、
これにつきるわ!
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これまで読んだ本の中で一番衝撃を受けた必読の書。内容を書けば書くほど、知識や知能偏重に陥るので、皆さんにも知性とは何かを体感してほしいと思います。
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「知性」とは,「答えの無い問い」に対して,その問いを,問い続ける能力。
毎日,つい目の前の仕事に追われがちですが,
これから仕事を続けていく上で持つべき大切な視点のヒントを教えてくれる本です。
個人的には,「戦略」というのは,戦いをはぶくことというのは目から鱗でした。
惜しむらくは,詳しくは著者の本を読んでくださいというのがあまりにも多かったこと。
この本は,もっと深く知性を学ぶ上での索引という位置づけなのかもしれませんが,もう少し詳しく書いてあってもよかったように思いました。
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「スーパージェネラリスト」という言葉に惹かれて、田坂広志さんの本を初めて購入。その言葉自体にはとても賛成。自分ひとりでいろんなことをスペシャルに突き詰める時間、もう無いんですよね。時間あっても無理か。だから自分にできないことができる人たちとどう繋がって、どう成果を効率的に最大化しますか、ということを指向するわけです。この本、読んでるときはすらすら頭に入ってくるようで、いざ振り返ると全然理解してなかった、という類のもので、もう少し修行が必要。今日いまの時点では、なんかうまく周波数が合ってない感じ。
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しっくりと心に響く内容。特に、7つのレベルの知性、多重人格のマネジメントなど普段なんとなく考えていることが文章化されていることに衝撃。