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馴染みの人物が増えてようやく面白くなってきた。
董卓の死から官渡の戦い前夜くらい、まで。
曹操はかなり苦労して基盤を築いた印象。宦官の家系、というのは当時は相当なハンデだったのかも。この辺のコンプレックスをテーマに曹操を描くのも興味深い。
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昨日ようやく読み終わった!面白いけど、難しいです。
蒼天航路から三国志の中身を知ったので、曹操の活躍が楽しみで仕方ありません♪
文庫待ちで5・6巻は来年10月発刊らしいので、中身を忘れそうで多少心配ですが、皇帝と曹操が出会う場面がどう描かれるのか、楽しみです。
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董卓に大敗した曹操であったが、黄巾軍を降して青州兵として配下に収め、着々と勢力を伸ばし始める。
一方、朝廷を牛耳っていた董卓は呂布に誅殺され、幼帝の奪い合いの権力争いも果てしなく続く。
劉備、孫策も、ボチボチと頭角を現してきた、、、の本第4巻でした。
やっとのことで諸葛亮(孔明)も名前だけの登場がありますが、まだまだ先は長い。第5巻の文庫版が出るのは、まだ1年くらい後になるらしい。
登場人物や、出来事が、あれもこれも多すぎて、おまけに難しい熟語も多いので、読んでいて、木を見て森が見えない状態になってしまう。今度は、三国志の年表(例、http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/3485/column/nenpyou.html)を頭に入れてから読むことにしよう。
(2009/12/18)
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朝廷は董卓に支配されているとき。曹操が、黄巾軍を味方にして勇躍するかと思われた。その後、父を徐州の陶謙に殺された曹操は復讐に燃え、大虐殺まで行い、折角得た兗州でも叛逆を起こされ窮地に陥る。
一方、董卓の圧政に、朝臣の王允が呂布を利用して打ち破り、董卓の部下達が幼帝を奪い合う。そして、三国志の一角、孫堅は急死し孫策は袁術を頼る。
宮城谷昌光が書くだけあって、三国志演義をベースとしたものとひと味違う人間観が面白い。
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物語としてのいわゆる三国志では、まだまだ序盤のお話ですが、この三国志では既に四巻。じっくり丁寧に歴史を追う感じで退屈しませんでした。
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やっと読了しました。
宮城谷さんの本はいつも、主題を引き立てるために、かなり前の時代から書き始めるので、1,2巻はちょっとつらかったですが、3,4巻は楽しく読めました。
今回読んで面白かったのは、宮城谷三国志では呂布が勤王思想を主軸とした人物として描かれていることでした。
作家によって、呂布ほど人物像が異なる人物はいないと思っているので
、宮城谷さんはどんなキャラクターにするのかと興味津々だったのですが
、良い意味で期待を裏切られました。次の巻を読むのが待ち遠しいです。
(とは言うものの、次巻はもう少し後に読みます。)
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曹操はついに一国を得る。兗(えん)州といえば、今の河北省と河南省の間くらいか。
正史は王朝の交替を語るにあたり、前王朝の非を説き、乱れを説き、民心の離反を説いて政権交代を正当化しようとする。その司馬遷の構図を陳寿も宮城谷さんも継承していて、これまで宦官の専横、黄巾の乱、董卓の圧政と話を進めてきたのだが、三国志の場合ここからが若干ややこしくなる。それは、後に漢の丞相になった曹操も、皇帝の末裔であることを強く意識した劉備も、勤皇を掲げていたからだろう。一方で袁紹と袁術は次第に徳のなさや脇の甘さが明らかになっていく。つまり、興隆する後の三国分立の主役たちと、名門袁氏の失徳・凋落を対比している訳だ。
とまれ、兗(えん)州の反乱を鎮圧して地歩を固めた曹操も、何だかよくわからない度量の大きさで遂に徐州を得た劉備も、関東の主役の一人といえる存在になってきた。そして多くの近衛兵を失いながらも東を目指す献帝。正史三国志の立場で英雄たちの面白さを存分に語ってくれる宮城谷さんの時間に期待。
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派手な演出はないが、歴史に埋もれた脇役の立ち居振る舞いが丹念に書き込まれている。随所で三国志の再発見をさせてもらった。淡々と歴史を綴っているだけなのにこれが実に面白い。「曹操の心には真心がある。それがなければ人を打てぬ。」人好きの曹操のエピソードがふんだんに盛り込まれている。「刎頸の交わりでも終わる時がくる。曹操は重耳と陳余の顛末を知っている。怨みを誚めるのであれば己の徳の薄さであろう。」幾多の蹉跌を飽経しながらも着実にそれを乗り越え、自らの糧としていく姿に限りない憧憬をおぼえる。人として目指すべきは曹操。改めてそんなことを思い知らされる。
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孫堅死す、早すぎる退場。
孫策のターンになったけれど、まだ若くなかなか思うようにはいかない。それでも生まれ持った誠実さで人々を魅了していく。イケメンは強い。
董卓も退場。専横を尽くした彼の末路はまさかの灯台であった。
属将としては鬼神の如き力を発揮する呂布も、彼自身は王朝の権威の賛美者。王允に使われ、そして陳宮を得て、彼の行く先は。
曹操のスーパー復讐タイム。失ったものは大きいが、苦難を乗り越え曹操は益々大きくなる。
荀彧や程昱、夏候惇といった人々の個性が段々見えてきて楽しい。
劉備の徐州入り。この劉備はただひたすらに朴訥。
かく(変換できない)の生き方も光って見える。
献帝の受難は続くよ。
曹操にあんなに信頼されていた張邈の行動が腑に落ちないのであった。
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敵と語り、かの青州兵を得た曹操が、一転して、復讐の念に駆られ大虐殺を行う。
曹操にひっぱられるように物語が転がっていき、なかなかに読み応えがあります。
そろそろおなじみの人物がたくさん登場し、そこも読みどころ。
叛乱を察知した程昱など、かっこいいの一言。
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14ページ目で孫堅が死に、途中でちょっと劉備が出るものの、ほぼ曹操の巻。
と思ったら、次巻に向けての最後の一文『建安年間は、曹操の時代であると言ってよい。』ですって。
まだ序章だったか。
”曹操は不正を憎み、汚吏(おり)には厳罰を与えてきたが、民を苦しめる秕政(ひせい)をおこなったことはいちどもない。”
また、捕虜に取った黄巾軍に対しても、「生産をすることなく流れ者になって略奪を続けていても未来はない。自分の部下にならないか?」などと声をかけ、なってもならなくてもかまわないぞと釈放する。
そうやって少しずつ少しずつ味方を増やしていったのに。
三国志演義で曹操が悪役なのは、父の敵を取るためと言いながら陶謙だけではなく民衆も含めての大虐殺だったから、そこを突かれてしまうのですね。
しかし、元々宦官嫌いの陶謙が、宦官の一族である(ということは血のつながりはないはずなのだが)曹操父子に対して嫌悪感を抑えられなかったから。
曹操の父は金で官職を買う程度の器量しかなく、しかし財産はたっぷり持っていたわけで、そんな父に曹操は距離を置いていたのである。
戦で大敗して行き場がなくなったって、父を頼ったりはしなかったのである。
そんな曹操が、父を殺されて仇討ちに立ち上がる。
それは曹操が儒教を重んじていたから。
”父の敵はなんとしても討たねばならないのが儒教の教えである。”
無辜の民まで虐殺することはないではないか?
この人は殺す、この人は逃がすなんて悠長に選別していたら、陶謙に逃げられてしまうではないか、と思ったのではないかな。
辺譲という学者が「父の敵である陶謙とその兵を殺すのはわかるが、無辜の民まで殺してはならぬ」と曹操を糾弾したが、曹操は、辺譲のような学者がもっとも質(たち)が悪いと思っている。
”実情を敦閲(とんえつ)せず、高踏的に論を展開して、世人をまどわすともがらは盗賊より劣る、と曹操は憎悪している。辺譲がどれほどの善政を行ったというのか。辺譲のような者たちが清談にあけくれているうちに、世はますます悪くなっている。”
そうなの。
口ばっかりの理想主義者より、有能な現実主義者の曹操の方が断然好き。
しかも勉強好きで読書家で努力家だからね。
曹操の本当の敵とは、偽善なのだって。
惚れるわ~。
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董卓あっさり死にましたね。
わかっちゃいたけど貂蟬は出てきません。
血生臭さがなくて三国志の教科書みたい。
個人的に4巻はちょっと読むのつらかった汗