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超カンタンな本。園長先生にもぜひ読んでもらいたいくらい。ミリとマイクロの違いとか,単位の話からやさしく丁寧に。放射線医としての経験上,長期間かけて低線量率被曝を受けても,体の修復機能が勝るという意見。
結論としては,「多くの専門家が100ミリシーベルト以下であれば、発がんリスクは上がらないのではないかと考えています。」p.100 かな。前提知識のない人にも,わかりやすく,この結論に至る過程がたどれるように記述してあると感じた。
ただ,ところどころ,妙な記述も散見。例えば,放射線防護を花粉症対策のアナロジーで説明するp.70「マスクをし、窓を閉め、エアコンを止める(戸外との空気の流れを減らす)ことには、ある程度効果があるでしょう。」
広島・長崎の被爆者データの説明で,「長崎では爆心地から100メートル地点での初期放射線量は約300グレイでしたが、原爆投下24時間後には0.01グレイまで減少したとされています。」p.96 って,初期放射線量はともかく,「0.01グレイ」って単位がおかしいよな…。
p.125には「放射線の人体への影響を考える場合、すでにお話ししたように、積算値で年間100ミリシーベルトを基準にします。」ってあるけど,「積算値で年間100ミリシーベルト」ってどういうことだ??
まあ細かいことはともかく,なかなかよくできた本でした。
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放射線が人体に与える影響について
極めて分かりやすく書いてある良書。
放射能パニックになっている人は必読。
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とてもよい本。僕を含む「ベクレル」と「シーベルト」の違いも分からない人は全員読んだ方がいい。専門用語の基礎がわかりやすく書かれていて、今後とも辞書として使えます。がんの放射線治療のコンセプトについて知ることができたのも棚ぼた。
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目次:まえがき 原発事故と放射線、第1章言葉と単位,これだけは!、第2章放射線を「正しく怖がる」、第3章ニュースから読み取るポイント、大切ですが,少しむずかしい解説 放射線防護の考え方、飯舘村の思想
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「がんのひみつ」の中川先生による放射線を知るための入門編。ニュースや新聞で飛び交う単位が何を示しているのか非常に分かりやすく解説してある。ニュースを見て分からなくなるたび開くと良い本。この先生、ネットで検索しても「御用…」という頭文字がついてくることがあるけれど、ただ(商売上手な)「科学者」なんだと思う。
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人体への影響を考える場合、100mSvが一つの目安。100mSvの方線を受けた場合、がんで死亡するリスクは最大に見積もって0・5%,程度。
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ニュースとかで、ホントかな?て違和感あったところに手が届いたかんじ。わかりやすさに反発したくなるぐらいわかりやすい。リスクの確率、客観的に情報を受け取るにこしたことはないとは思うし、これからは数字の情報の価値をその価値分がんばって受け取ろう。100mSvで0.5%増、野菜嫌いの人のリスク位。
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福島第一原発事故の直後に書かれた放射線入門書。著者は、放射線医学が専門の東大教授。
放射線に対して過剰に反応するのではなく、「正しく怖れる」ことが大切だと主張している。
放射線の人体への影響という点では、この本に書かれている方向性で大体よいのではないかと思う。放射線だけにとらわれず、他の事象も含めた「リスク」という観点で考えることが重要だと感じた。
ちょっと説明がざっくりしすぎている気はした。
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福島の事故後、一般の人にも身近になった放射線。放射能って何?シーベルト、ベクレル、グレイの違いは?など、放射線に関する様々な疑問を東大病院放射線科の中川先生が、分かりやすい例を使って教えてくれます。(バイオエンジニアリング専攻)
配架場所:工2号館図書室
請求記号:539.6:N32
▼東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002985113&opkey=B148065700032187&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0
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放射線治療を行う医師の立場から、放射線について書いた本。
ベクレル、シーベルト、グレイといった単位の解説、花粉と放射性物質の類似点など分かりやすい。
医療の現場で毎日放射線を扱っているだけあって、過剰に恐怖を与える様な表現も無く、反対に過度に安心だと言い切る記述も見られない。
放射線の影響について、「1」か「0」かではなく、リスクの大きさや確率、それに対する防護策が自分の生活に与える影響など、総合的に考えて行くことの重要性が理解できた。
巻末の飯館村特別養護老人ホームの避難についての文章には、放射線防護策とはどうあるべきなのか考えさせられた。
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・「放射能、放射性物質、放射線の違い」、「シーベルトとベクレルの違い」など、基本的な疑問を平易に解説。
・放射線の影響は花粉をイメージすると分かり易い。
・年間積算量が100ミリシーベルト以下ならまず問題ないらしい。ただし、前提条件が色々あって、それぞれ結論が微妙に異なるし、結論をはっきり断言する事を避ける部分も多いので、余計に混乱する気もする。科学って面倒くさい。
・100ミリシーベルト以下なら絶対安全とは断言しない
・100ミリシーベルトが何年もずっと続くのはダメ。
・平常時の基準、1ミリシーベルトが望ましい。あくまで、原発事故などの緊急時(=短期間)には、100ミリまでOKという話。
・全身被ばくと局所被ばくは、ヤバさが異なる。
・確定的影響…250ミリシーベルトを超える放射線を「一度に浴びる」と白血球の減少など人体に影響が出る。
・確率的影響…「発がん」の可能性。100ミリシーベルトを超えると増す。ただし、100ミリ以下なら、確率がゼロになる訳ではない。
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なんとなく怖い存在でしかないイメージをすこし具体化できる本である。安易な内容なので小学生から大人まで楽しめられる。
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科学的な説明を極力省き、身近なものによる例示を多用して説明がなされています。
ニュースや記事で目にする放射線に関する用語や概念、単位について多く取り上げており、そのリスクについて明確な根拠をもって基準が設定されている旨が示されています。今回の原発事故に対するリスク、それに対する対応についての誤解が解け、理解が深まりました。
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数字と化学、理系そのものが苦手な自分にもわかりやすい言葉で放射線とはなにか、を説明している。同じ地球上であっても、地域による自然被曝が違うこと、甲状腺がんの基礎知識にへ〜とうなることが多かった。