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放射線についての本。「放射線」、「放射能」、「放射性物質」、「シーベルト」、「ベクレル」など基本用語を説明し、図解もあって分かりやすい。今、原発がどれほど人体に影響があるのか結構理解することができたと思う。
こういった本で専門的な知識を知り、原発関連の情報をちゃんと理解することで、情報に惑わされないで行動することが大事だと思う。
良書だと思います。
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放射線についての基本的な知識と概念について中学生位でも判り易く説明した本。
あの事件から日本人はヤケに放射線について詳しくなった。
でも、その詳しくなった知識の中には嘘や勘違いも多分に含まれているハズです。
本書は、放射線治療の専門家である著者が「正しく基本的な」放射線の知識を纏めて大抵の人に理解できるようにマトめた内容です。
確かに嘘や勘違いの修正には役立ちましたが、本書の内容は「基本的」でもあるので、基本的にニュースやインターネットで大抵の人は知っているような内容が殆どです。
そう言った意味では、新しい知識を期待するのでは無くて「おさらい」程度のつもりで読むのが良いかもしれません。
2-3時間あれば読み終わります(値段も安いです)。
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放射線の影響について、イメージ図や例え話をふんだんに使って説明されています。書かれたのが5月10日現在なので、かなり最近の事情まで触れられています。
この本がもっと多くの人に読まれれば、放射線を正しく怖がり、
将来に向けてじっくりと考える人が増えるのではないかと思いました。
叩くのも大事ですが、何も進まないし、なんだか満足した気になっちゃいますしね。
あとがきを読んでいて、
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日本人男性の6割近くが、生涯に一つ以上のがんになります。しかし、私はがんになった患者さんは「格上の人間」だと思っています。今や、がんの半分以上は完治しますから、「不治の病」ではありません。しかし、いまだに「死の病」といったイメージが定着したままです。ゼロリスク社会の中で、がん患者さんだけは、「自分の死」という最大のリスクを意識せざるを得ません。
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という部分に考えさせられました。
(ここだけ引用すると、真逆の考えを持たれるかもしれませんね)
1冊1000円以下ですし、1時間程度で読めるため万人におすすめしたい良い本でした。
自分も、これくらい分かりやすく科学コミュニケーションをとっていきたい。
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放射線に関する基礎知識が分かりやすく説明されている。
年間100ミリシーベルト以下の被曝では明らかながんの発生確率の増加は見受けられない。
がんになるリスクだけ考えるなら運動不足や野菜不足の方がよっぽど危ない。
我々は自然界から年間2.4ミリシーベルトの放射線を受けている。
妊娠前の女性の被曝の影響が胎児に及ぶことはない。
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放射線の基礎知識について。
これ一冊を読んで「安全だ」と思うのではないけれど、900円というお値段の安さは、今も尚続く原発事故に向けて、正しい知識をつけて欲しいという思いが見えます。
図解に寄藤さんというチョイスは本当素晴らしい。
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初心者向けにわかりやすく書かれている入門書です。値段も安いので、高校生や中学生に読んでいただきたいと思います。
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さっと読めて、分かりやすかった。
全く知識がないと過剰に心配して、何を信じていいのか分からなくなる。
ほんと正しく怖がることが大切だ。
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化学的素養に乏しいというか貧しいというか、100%文系の人にも、よくわかる国語で書かれています。
筆致は常に冷静。医学や物理学をかじった人にはもの足りないでしょうが、放射能と放射線が同じようなものに思える人にぴったり。つまり私向けの本でした。
煽情的に的にならず、被曝と被爆の違いから説き起こしてくれる親切な本。喩えが分かりやすいのも◎。
なにしろ落ちついて、現状の危険性(と安全性)を考え、正しく恐れたいものです。
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寄藤文平の絵+今話題の放射能(線)という組み合わせだったので読んでみた。
放射能について知らない人たちに少しでも理解してもらおうという姿勢が伝わってくるもので、なかなか良い読み物だと思う。
危険厨安全厨と煽りあうネットの世界で情報を得るよりこちらを読むのが良いのかも…。
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福島第1原発の事故の影響は、単に科学・技術の問題じゃなく、政治・経済・倫理・道徳、そして感情論が入り乱れいるので、どちらかの立場に明示的に与するだけでもリスクを伴いますね。
この本は、まず5/10にあとがきが書かれているということで、そのあとの状況はフォローできてないということが前提。そのうえで、「放射線は危険だが、現時点で極度に忌避する必要はない」という立場。
放射線・放射能に関する基本的な知識が整理されていて、親原発・反原発に関係なく、一通りの復習になる。
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放射能と放射線と放射性物質の違いがわからない人におすすめ。
つまり私。
放射線について基本的な知識がわかりやすい文章で平易に書かれています。
「よくわかってないけどなんか恐い」という人はぜひ。
つまり私。
ラストにかけての「大丈夫!これくらいだったら平気だよ!」という畳み掛けが若干気にはなりましたが、良い入門書です。
「正しく怖がる」ことが、本当に大事ですね。
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平易な文章で放射線について解説した本。
覆水盆に返らずといいます。
「正しく知ること」が重要でしょう。
その意味では算数さえできれば理解できる本書は国民必読とさえ言えるのかもしれません。
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福島から避難している子供たちと出会い、福島について放射線について知りたくて読んだ。
わかりやすく書かれている。
でもやっぱり難しい。
正しく怖がらなきゃいけない。
放射線積算推定量を見て、成人についての発癌リスクは、野菜不足や塩分の取りすぎより低く、極端に恐れる必要はない場所もあるのは興味深い。
ストレス、たばこ、運動不足や肥満の方が発癌リスクが高いこともある。
でも子供は守りたいね。
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放射線について、正しく教える一冊
でも、巷にはいろいろな情報があふれ、何が正しいのか正直わからない。
正しく怖がることが必要なのはわかりつつ、「正しい」ことがなんなのか、引き続き学んで行きたい。
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東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一さんの本。放射線についてわかりやすく説明するということを第一目的に書かれた本。たしかにかりやすいです。ネットなどで結構調べていたので知ってた情報も多かったのですが復習にもなりました。
中川さんの主張はあまりこわがりすぎないという方向性のようで、それが100mmSV以下でのがん発症率の説明やタバコや野菜嫌いな人との比較に現れていると思います。あまり不安になりたくない人には受け入れたい情報かもしれませんが、リスクをとにかく減らしたいという人にとっては受け入れがたい説明でしょう。
ネットで中川さんの評判を見ていると、案の定、御用学者のレッテルが貼られていました。この本は5月頃に刊行されたもので、原発事故は現在進行形でその後の情報もブログでフォローしていくと書かれていたのですが、7月以後更新が止まっています。ネット上での批判が原因かどうかはわかりませんが。東大病院放射線治療チームは震災初期に冷静に有効な情報を発信していたと思われるだけに残念です。
私は震災以前、原発に対して特に意識していなかったので(反省しています)まずはいろいろな立場の人の意見を聞きたいので、自由な意見交換ができなくなるような空気にはなって欲しくないなと思います。