投稿元:
レビューを見る
続編が数冊でてるようなのでシリーズ1作目ですね。
伝奇ミステリとなってますが、
ミステリの部分はちょっとで妖怪に関するうん蓄がすごいです。
京極さんの文章なんかに比べるとずっとライトで読みやすいですけど。
・・・妖怪もので京極さんが思い浮かんだだけで、特に他意は無いです。
章毎に妖怪の名前のタイトルがついていて、
それぞれにまつわる相談事を解決していく(?)連作集になっています。
そして全体を通して、
素性を語らない絶対城先輩や『真怪秘録』なる本の謎があって、
それは今後につながっていくようです。
今時の大学生のノリにいま一つ馴染めない礼音、
その礼音にユーレイというあだ名をつけてこき使う絶対城先輩、
最後の方で突然「天狗(アマツキツネ)」と形容されてしまう杵松先輩。
この3人がメインキャラクターのようですが、
絶対城先輩はもちろん他の2人もまだ裏に何かありそうです。
礼音の悩み事については許容の範囲内でしたが、
織口准教授の件についてはちょっとやり過ぎ感があったかな。
一気に現実味を失ってしまって・・・。
私としては無くても良かった気がします。
これも好みが分かれるところでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
二章目に過去話を持ってくる構成に疑問を覚える。あと、ネアンデルタール人生きてましたとか主人公が覚でした、てのは設定がぶっ飛びすぎてる。
投稿元:
レビューを見る
世界観、人物、めちゃくちゃどストライクで好みでした。
妖怪大好きなのもあり、読みやすい構成でスイスイ読めました(^^)
投稿元:
レビューを見る
初めましての作家さんです。
妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだが
やせぎすで傍若無人の絶対城阿頼耶。
ルックスと性格は、お約束なんでしょうかねぇ~好みです。
妖怪学の蘊蓄があって、何やら秘密があるらしいのだが
これが楽しい。
しかし、ヒロイン湯ノ山礼音の心の呟きがウザイ!
これで全てぶち壊し。
これがなければ楽しいのに・・・
文句を言いながら、続きを読みます。
投稿元:
レビューを見る
【内容】不可思議な出来事を妖怪のせいにして当事者が納得できるかたちに決着してしまう絶対城先輩の活躍。通称ユーレイの女子大生との迷コンビ爆誕。べとべとさん、幽霊、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん。他にも二種かな。
【感想】こいつらいつか、ホンマモンの妖怪に復讐されるで。・・・あれ?なんか最近似たようなタイプの決着の付け方させるお話を他で読んだような気がする。なんやったっけ?まあ、とりあえず、内容よりもコンビの掛け合いを楽しむお話でしょう。
▼絶対城先輩についての簡単なメモ(あくまでもこの作品の内容による)
【馬鬼】不慮の事故で死んだ馬の霊が妖怪化し不幸を招く。
【織口乃理子】国文科准教授。28歳だが20歳そこそこにしか見えないお嬢様っぽい美女。大学創始者の一族だが今は没落。
【杵松明人】理工学部の三年生。絶対城の友人。すごく聞き上手。元演劇部。
【木村茂吉】小久保荘の営繕担当。節足動物ラヴァー。
【小久保日奈美】礼音の友人。今はひなびたしかし通の温泉宿小久保荘の若女将。
【絶対城阿頼耶/ぜったいじょう・あらや】文学部四号館四十四番資料室の怪人。ワイシャツに黒の羽織で黒色の長身の怪人。妖怪にくわしい大学生。
【付喪神】長く使われた道具が変じた妖怪。
【土蜘蛛】人を襲う蜘蛛妖怪。けっこう強力な妖怪として描かれることが多い。
【東勢大学】舞台となる私立大学。古い施設を流用して創られており怪しい噂がいっぱい。
【ぬらりひょん】頭が大きくて背丈の低い老人の姿の妖怪。「妖怪の総大将」的な言い方は後付けの設定だとか。
【べとべとさん】足音だけがついてくる追跡系の妖怪。あるフレーズを唱えることで去ってゆく。
【湯ノ山礼音/ゆのやま・あやね】語り手。大学一年、長身でツルペタ系の女性。絶対城先輩の相棒。絶対城先輩はユーレイと呼ぶ。趣味と特技は合気道。
【妖怪の分類】井上円了が提唱したらしい。生物などを見誤った「誤怪」、捏造された「偽怪」、自然現象などを超自然と思い込む「仮怪」(その中でさらに物理的実体にゆらいするものを「物怪」、心理的要因に由来するものを「心怪」)、そして「真怪」はほんとうの妖怪。
投稿元:
レビューを見る
妖怪に関する膨大な資料と知識で怪奇現象に悩む人々の相談にのる絶対城先輩。
登場人物の背景はまだまだ明らかになっていないところも多いですが、一巻としては色々と回収されていたのでこれからのストーリー展開に期待です。
投稿元:
レビューを見る
大学に進学したものの、幼少から悩まされている原因不明の耳鳴り(とそれ以外)のせいで、憧れの華やかなキャンパスライフとは程遠い生活を送っている『礼音(あやね)』。妖怪絡の悩み相談にのってくれるという噂を聞き、恐る恐る文学部資料室を訪れると・・・現れたのは、『絶対城』と名乗る怪しげな風貌の人物。横柄な態度ではあるが、たちどころに耳鳴りを封じてくれたのだが、対価として彼の仕事の仕掛け(インチキ)を手伝う羽目に・・・。
この手のライトノベルはキャラ付けが重要というのは否めないのだが、どうしてこういつも表面的で突飛に振り切ってしまうのだろう。まず語り手の女の子。ボーイッシュを強調したいとは言え、さすがに大学のコンパにホットパンツはないだろう。ぬりかべ知ってるならぬらりひょんだって聞いたことぐらいはあるんじゃないかとか。なにより「きょとん」と「ポカン」とし過ぎ。
ストーリーもお約束な展開で、もうちょっとほしかったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
大学の古い建物の住人の絶対城阿頼耶は妖怪学を研究し、妖怪に悩まされる人の相談に乗るとは言うが、結構胡散臭い解決なのが面白い。絶対城に取り込まれる大学1年のノッポで少年ぽくて単純だが合気道の達人で意外と義理堅い湯ノ山礼音もいいねえ。べとべとさん、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん、覚と、次々出てくる妖怪もなかなか興味深い。最後に礼音の隠された正体が分かる。さて、それをこれからどう生かしていくのかな。