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妖怪学を扱っている点がおもしろい。虚実入り乱れつつ、真怪が確かに存在すると認識しながら、妖怪(と思われる)現象を民俗学的アプローチで解明していく過程は、かなりおもしろかったです。
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花のキャンパスライフを夢見ていた酒屋の娘・湯ノ山礼音(特技・合気道)だったがアルコールを摂取すると不調になるという体質に悩まされ、思うように大学生活を楽しむことが出来ない。文学部の四階、四十四号室にある「資料室」で不調を直すお守りを手に入れたのはよいものの、代償として妖怪に関する文献を貪り読む変人・絶対城阿頼耶の手伝いをさせられる羽目になり、花の大学生活はどんどん遠ざかっていく。
京極堂式妖怪テイストかと思いきや、後半(終盤)は少々はっちゃけすぎである。初期柳田は個人的に好きだが上手くまとめる術がこれの他無かったのか。
真怪・仮怪・偽怪(誤怪は見なかった)は妖怪学を表題に掲げているため当然かと思うが、真珠庵本とかべたすぎるだろ……いや確かにあれ綺麗だけどさ……と思いながら読む。妖怪ライト層向けか。
冒頭の「お祓い」から礼音の一人称への展開は、人物造形がべったべたすぎる感もあるが王道。ただ、「お祓い」の描写がべたべたすぎてちょっとうっとなった直後、思考をぺたぺたと並べてひと言(そこまで聞いてない)多い主人公の一人称は少々辛かった。とはいえ後半は慣れてべたながら王道の蘊蓄屋&突っ込み(半分ボケ)が楽しめる。
左右の余白部分が狭く、読む際本文を指で触りながら読まなければならないので判の組み方があまり好みではない。
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2013 5/5読了。Amazonで購入。
峰守ひろかずはこうでなくっちゃ!! そう、これを読みたかったんだ!!
・・・と声高にいいたくなるような、妖怪・怪異のうんちくまみれの本。
『ほうかご百物語』からラブでコメな要素を若干落として、その分著者の自説もガンガン取り入れた妖怪話を展開している。
『ほうかご~』とか好きな人はもちろん、大塚英志とか、京極夏彦とか好きな人ならそれよりはちょっとライトなの読みたいときにおすすめの本。
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大学を舞台にした怪異現象解決+オカルト詐欺話。
この、怖いようで怖くなく、現実的論理的でありながら時にファンタジーに流れる距離感、絶対城先輩の人の悪さと人の良さ、そして利用される後輩ユーレイの安定感。
安心して愉しめる妖怪譚。
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妖怪が出てくるわけではなく、妖怪学のお話。
蘊蓄は面白いが、キャラを受け入れるのに時間がかかった。
登場人物二人が「妖怪」に分類される特徴を持っているのもね。
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妖怪そのものはまったく出てこなかったけど、妖怪学は楽しかった。
結びつけは面白いな。
一章 べとべとさん
二章 幽霊
三章 付喪神
四章 馬鬼
五章 ぬらりひょん
補章 覚
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悪意まったく無しでいうのだけれど、少年少女向け京極堂って感じですね。(^^;
これが楽しめて、読書好きなら京極堂のシリーズも大丈夫でしょう。
入門編として薦めるのはさすがに筋違いだとは思いますが。(^^;
最後の話はちょっとやり過ぎ感がありましたね。
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これはフィクションです。(著者談)
大事なことですね。書いておかないと、そうなのかーと・・・あぶない、あぶない。
一度は名前を聞いたことがある妖怪が登場します。
「文学部4号館4階44番資料室、俺はいつでもそこにいる。」
その男の名は、「絶対城阿頼耶」。
ユーレイこと湯ノ山礼音は原因不明の耳鳴りを抱えていた。
謎のお嬢様風准教授・織口先生にアドバイスを受け資料室を訪れた。
そこで出会った絶対城先輩は何者なのか?そして礼音の耳鳴りは解決するのか?
礼音は華やかなでバラ色のキャンパスライフを楽しみたかったはずなのに、それとは540度くらい違うキャンパスライフを送ることになったって、長身色白頓珍漢な格好の、どこから見たって怪人で変人な妖怪学の専門家と知り合いになったって、それはそれでいいんじゃない?
華やかばかりじゃ退屈だろう。仮怪、誤怪、偽怪、心怪。4つの怪異に巻き込まれ退屈なんて吹っ飛びそうだ。それって、ホントなの?ウソなの?インチキなの?
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表紙読み。
先輩のキャラ設定は問題なし。
ユーレイちゃんのキャラが...
空気読まない発言とか、言わないけど、自分の事を「僕」と言いそうなキャラが、無理。。。
題名通りの妖怪学講座の話し。
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妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせすぎの青年、絶対城阿頼耶。黒の羽織をマントのように被る彼の元には、怪奇現象に悩む人々からの相談が絶えない。季節は春。絶対城が根城にする東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室を訪れる新入生の姿があった。彼女の名前は湯ノ山亜礼音。原因不明の怪奇現象に悩まされており、資料室の扉を叩いたのだ――。四十四番資料室の怪人が紐解く伝奇ミステリ!
という裏表紙の言葉に正直騙された。
イメージと全然違って、妖怪の知識を披露するだけの物語って感じがした。
礼音の一人称で物語は進んでいくが、話が読みにくい。
ライトノベル調が読みづらいのかな。
最後のぬらりひょんの話と番外編?の覚の話は読めない展開が面白かったが、その前までは結構読むのがしんどくて、読み進めるのが大変だった。
続編が出ているが、多分読まないかな。
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耳鳴りに悩むユーレイちゃんが絶対城先輩に助けて貰う話。正統派妖怪ミステリかと思ったらラストがまさかの展開だった。妖怪雑学が濃くてよかったです。
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面白かった、外れではなかった!
今は亡き宮田登先生の著作から民俗学の中でも特に妖怪関係が大好きになった私。
こーいう話は大好きですわ。絶対城先輩が傍若無人なのが良いなぁ。そして薀蓄がしっかり資料固めしてるから納得の内容。
続き、いつ買おうかな~。
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表紙とタイトルに一目惚れ。
ビビッときたんです!笑
こういう時の勘は大体外れないので、勘に従い即購入。
そんなに外れじゃなかった!しかし、礼音ちゃんの視点で話が進むのがあんまり好きじゃないなぁ。
でも続きを買おう、ちょっと気になるから。
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表紙につられて買いました。
タイトルからホラーがあるのかと思ったのですが、どっちかというと知識的な妖怪の話を現代のミステリ推理な感じに置き換えた、という印象。
軽快なやりとりと読みやすさがあるので、ラノベ系で新しいのにも手を出してみたいな~という人にもおすすめ。
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大学に住み着いている先輩と知り合ったのは
昔からおこる、妙な耳鳴りのせい。
連続短編集になっていて、色々な情報が。
まさか最後にそこに行くとは思いませんでした。
紹介されたのは単なる偶然でもなく
耳鳴りも…という。
ある意味、使えるかもしれない技?
平素にはいらないもの、ですが。
こき使われている最初のシーンだけみたら
全身黒の博士みたいな話かと思ったら、違いましたし。
やましい事をしたら、そう思ってしまうものだ、という
別教訓になった気がします。
しかし…この紹介者の最後。
あっさり終了というか、納得というか…。
今まで手ごましてたのは、どうするつもりなのでしょう?
むしろ、年寄りは一体何を企んで
やらしていたのでしょうか?