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椎名誠さんの作品もたくさんある中で、一番初めに読んだのが「岳物語」だった。
親子/家族のつながりがじっくりしみこんでくる本。
私小説ともいえるこの「岳物語」と、他の日常ドタバタ活動随筆バーロー的な作品とはまったく別の顔を見せる椎名誠さんですが、他の作品もずいぶんと読みふけりました。
しんみりじわじわあたたかくてお気に入りの本です。
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なんだか男の子を育てるのは大変そうだなぁ、と思った((笑。
シイナ家は昭和の匂いがするのだけれど、地域的に見るとそうでもなさそうな…。
外で毎日走り回って、泥だらけになって悪戯をして、という岳くんと、
忙しそうに習い事をさせて、ちょっと子供が喧嘩をすると相手の子を怒鳴りつける同級生の親と…、
というこのアンバランスな世界。
勉強なんてする気のない岳くんを、
勉強なんてしなくてもいいさ、とはっきり言い切るご両親の潔さもなかなかのものだと思います。
実際岳君は、自分が好きな釣りのことに関しては、
本を読んで、人に聞いて、ときちんと学習できるのだから、面白いものです。
近頃息子に構ってもらえないお父さんは読んでみるとよろしいかと((笑。
うちの父にも薦めてみよう。
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この本を読むまで、椎名誠氏の本は、よくわからないSFモノしか読んだことなく、意味不明だったので挫折した記憶しかなかった。たまたま友人が家に置いて行ったので読んでみたら、氏の人柄が大変気に入りました。日本では少し生活しづらかったかもしれないけど、氏の息子さんは自由に育ったんだろうなと思わせる。いいおやじさんだね。
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椎名さんとその息子、岳の日常のエピソードが詰まった一冊。
まだ岳がおとうを見捨てる前の息子とおとうのお話は、女である私でもなんだかうらやましいなと思ってしまう。
岳がまた、まっすぐで素直で、本来子供はこーあるべきだ!!って思うw
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著者「おとう」と息子「岳」の野性的親子関係を描いた私小説。有名な冒険家で作家の父を持つ少年はこんな風に育つのか。子を弄んでいるように見える父子関係だが、子を思う父親の気持ちがところどころ挿入されていて、ホロリとさせられる。小学生である息子に対して、著者は常に一人の人間として接しているのが気持ちいい。
こんな風に子供と接することができたら、幸せだ。子育てについて、勇気がわいてくる。
ところで、私には双子の娘がいる。当然だが、常に2人いるので、育児の手間も2倍だ。著者のように一人の子にとことん付き合ってやる余裕がないときも多い。この本を読んでいる途中、双子じゃなければ著者のような子育てをしたい、と思うこともあった。が、それは育てる側がラクをしたいという勝手な欲望だ。
娘たちはまだ2歳前。岳物語の「岳」と同じ年齢には達していない。しかし、やがて「岳」と同じように成長し、私と会話したり、一緒に趣味の時間を共有したりするのだろう。果たして、私は娘の名前を入れた「○○物語」を作ることができるのだろうか。できるならば、それぞれ2つの物語を作りたい。
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読始:2007,9,23
読了:2007,9,23
初めての出会いは小学校の時
武蔵か麻布の入試問題でであった
たしか「タンポポ」だったかな
小学校低学年である岳の「好き」の表現がかわいらしい
バレンタインデーのお返しにしてはなかなかやるな思ったww
今までも何度も読んでいるが今回はついに購入
椎名誠作品はいいな
小学生の時推理小説意外で好きになった数少ない本のひとつ
続岳物語も買おうと思います
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中学生の時に読んで、それからちゃんと読み返すことこれで3回目。
当時も今も「これ私小説なんだ?」って思ってしまいます。
結構お気に入りです(私はこんなにたくましく生きられないけれど)。
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初めて読んだ椎名誠氏の小説。
彼の息子である岳の成長日記のようなもの。
岳は登山好きの両親が付けた名前で岳もアウトドア好きな子供になる。
椎名氏は岳を自由に、でも自分の面倒はきちんと見る、という方針の
もと岳を育てた。
結果として彼は自ら趣味の範疇を広げて、好きなことにはなんでも挑
戦し、野球に始まり、釣り、川下りetc 人生を豊かに楽しんでいる。
私は岳に憧れていたが、私は彼のように成長できたのだろうか。
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椎名誠さんの旅人なところがすき。
それと岳くんとの会話がなんとも言えなくて好き。
1989年の時に小5だから、30歳くらい?!
岳君!?って読んじゃ駄目だね(笑)
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著者と息子、岳の保育園~小学校高学年までの関係を描いた私小説。
一話ごとに完結しているが、全体を通して、岳が釣りという趣味に没頭し、その過程で父離れしていく様子を描いている。
つい最近読み返すまで小・中学生向きの本だと思っていたが、30代、40代の子供を持つ男性にもお勧めできる作品。
『岳物語』を読み、改めて自分自身の子供の頃を振り返ってみると、やはり私にも「父離れ」の時期が確かにあった(「母離れ」はまだできていない気がする)。
父にも岳の父親同様寂しい思いをさせたのだろうな、と思ったら、父に対してもう少し優しく接しようという気になった。
普段は母に比べて父は…などと思っているのだけど。笑
それにしても『岳物語』最後の電話のシーンは、まさに父親と「それまでの岳」の別れを象徴しているようで印象的だった。
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椎名誠さんの、実の息子のエッセイ。
あんなカッコイイお父さんに育てられた男の子は、いったいどんなオトナになっているんだろーか。
興味シンシンです。
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まさしく、椎名さんの子供だ!
お父さんの生き方の影響を存分にうけて
いきいきしてる岳くんの生活っぷりは楽しい
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小学時代に母親が読んでいた。
高校か大学の頃自分で読んだ。
その時はその親子関係がうらやましいと思った。
結婚し長男が生まれた。
岳少年のような子供になって欲しいと思っている。
自分の理想の親子関係モデル
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飾らず、対等な友達のような父子関係。
なかなかそういうのってできるものじゃないと思う。
読んでいてとても心地よい。
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「理想の家族」について考えるとき、
学生の頃から椎名家が頭に浮かびます。
著者のエッセイなどでも家族の話が時々書かれており、
みんな好き好きに世界あちこちに飛びまわり、
大きくなった子供たちはどこか素っ気ないような素振りを
見せたりしていても、深い繋がりを感じマス。
全ては父である著者の視点なのだけれども、
家族を見つめる姿がすごく大きく、温かみを感じます。
そんな父親が息子を描いた本作、
とてもいい気持ちになれる作品です。
ちっこい岳くんがとってもかわいらしく、
父親とのやりとりなど、とても心が温まります。