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エピジェネティクスとは、DNAメチル化とヒストン就職にる遺伝子発現制御装置である・・・ということです。
読破した自分を褒めてあげたいほど「むつかしい」内容でした。
しかし、読み終われば、とてもわかりやすく書かれてあったことにも気づきます。
新書でエピジェネティクスを取り扱っていただき感謝です、
新しい知識に触れることができました。
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epigeneticsの教室にいるので、基本的な知識を習得するため、まず新しく出版された新書から。
2014年7月7日から1〜2日で読み切る予定。
エッセンスのみを抽出する。
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Twitterで本書が話題になっていたので地元の書店で購入。地元の書店で岩波新書を扱ってるところが一つしかないので、購入できてラッキー!
で、この本の内容ですが、高校生が理解できるように書かれているとのことですが、なかなか大人でも難しい内容です。
読んで思ったのが、遺伝子だけで全てが決まるわけでは無いと言うこと。まだまだ調べることが多そうです。
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手を抜かずに書かれており、教養人風の文章も相まって、新書にしては十分な内容。
理論的なことや生物界における実例などがメインではあるが、実際の研究システムなど、最先端の話もわかりやすくてよい。
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最近取り上げられることの多いエピジェネティクスという学問分野について紹介した本です。
新書はこうあるべき、と自分が思っているものに合致した内容だったので、読後の満足感がありました。
(なんか自己啓発本が新書を侵食している感じがして個人的になんだかなあと・・)
脚光を浴びているイマココ分野への冷静な目、
けれどわくわくさせてくれる確かな情熱、
そして(あとがきでも狙ったと書いていたが)少し背伸びをすれば読めるレベルの内容、
とてもバランスの取れた良著だと思います。
☆関連本として『世界は分けてもわからない(福岡 伸一)』をおススメします。
以下、内容紹介。
私を構成する細胞は、爪先だろうと心臓だろうと同じ設計書から作られている。
ならば何故、爪先と心臓はこれほど異なるのだろうか。
答えは「設計書の異なる部分を読んで作られているから」だ。
遺伝子という設計書のどこを読みどこを読まないかは、
文章に付箋をつけたり(読む・読まないの制御/ヒストン修飾)、
字を伏せ字にする(物理的に読めないようにする制御/DNAのアセチル化)作業に例えられる。
本書の表題「エピジェネティクス」は、この遺伝子発現の制御を扱う学問分野である。
植物の春化現象・ある種の疾患・働き蜂と女王蜂の食餌による分化など、
エピジェネティクスが関係する現象・守備範囲は広い。
加えて、この分野の肝は「変化し得る」ことではないかと思う。
すなわち、調べて制御できるようになれば生命をコントロールできるようになるのではないか、ということだ。
しかし本書はこの過度な期待についての警告も鳴らしている。
エピジェネティクスは生命科学において大きな柱になるかもしれないし、
逆にあまり重要ではないという結論に至るかもしれない。
まだ分かっていない部分が大量にある、面白い分野なのである。
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生命科学の分野を様々なエピソードを用いてわかりやすく説明している。もっと読んでみたいと思わせる内容であり、ページ数も少ないのであっという間に読めた。病気の根源が見えておもしろかった。
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2014/6/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2014/9/3〜9/6
近い分野で仕事をしている割には不勉強であまり良く知らなかった「エピジェネティックス」という分野。代表的な研究者である仲野先生がわかりやすく解説してくれている。面白いけど、実際に研究するには大変な分野だろうなぁ。
仲野先生の科学に対する考え方も随所に散りばめられていて、それを読むだけでも価値がある。
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少し難解。研究者をめざす高校生くらいの
柔らかい頭の人が読むといいのだろうと思いますが。
50を前にするオジサンには理解するのが少しきつい
と思いました。
ただ、エピジェネティックスが何者かということに
ついては、まだはっきり分かってない。わかっていない
ことが多く、ただ、現象から考えると生命科学に
対して何らかの重要な因子を持っていそうだという
ことはなんとなくわかった気がします。
生命科学の中心にDNA遺伝子というものがあって
という話はよく聞きますが。確かにDNAの塩基配列?
の1次元?2次元のようなもので人間の生命の
すべてのことが分かるというのは少し単純な気が
します。エピジェネティックスがその3次元的な
要素であるかもということであれば、なんとなく納得
がいく感じがします。
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エピジェネティックな特性とは、DNAの塩基配列の変化をともなわずに、染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれうる表現型である。
トーマス・クーンの「科学革命の構造」でパラダイムを提唱した。
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「読売新聞」(2014年7月⒔日付朝刊)で、
池谷裕二先生が紹介しています。
【新書に相応しい「ムズオモ系」】
(2014年7月⒔日)
駅前の書店で購入しました。
(2014年8月4日)
読み始めました。
(2014年8月14日)
途中で分からなくなってきたので、
もう一度、最初から読み直します。
(2014年9月19日)
216ページの見出し語は、
スレスレというか、この言い回しを
使わなくてもいいのに、ポロッと
使ってしまっている。
編集者のポカですかね。ああ。
(2014年10月9日)
難しいけれど、読んでおいたほうがいい本、ですね。
(2014年10月9日)
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難しかったです。
と言うか、普段耳にしたこともないような用語の頻出に圧倒されたと言えばいいのかもしれません。
そんな読み方でしたが、少なくとも、「DNAのメチル化」と「ヒストン修飾」という言葉を見かけたら、「ああ、ゲノムの読み出しに制御がかかっているということだな、エピジェネティクスじゃん」ということくらいは理解できました。
でも、仲野先生はとても難しいことを研究されているんですね。麻雀しても勝てないわけです。
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読む前に想像していた内容とは、かなり違う
誠実にわかりやすく書こうとされていることは、とても良く伝わってくる
研究者っていうのは、こういうタイプなんだよね
わかっていることは、断片的
まだまだ教科書的なまとめ方をするには無理があると感じる
ひとつひとつの研究は、単純作業を積み上げていくことで成り立つ
地道で時間もお金もかかる
頑張ってください
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分子生物学中級者向け。とにかく図が少ない上に、新書文字数制限のためかかえって難解に感じる。
内容はエピジェネティクスの基本が押さえてある。
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生物の発現形式はゲノムによって生得的に決定されており、人為的に変えることはできない――。本書はこのような「決定論的な」生命観に変更を強いるかもしれない「エピジェネティクス」という概念につき、その機序や具体例を詳細にしかも分かりやすく記述していく。
ゲノム上の60億基の塩基配列が生命活動に関わる全てのタンパク質をコードしているというそれだけでも驚くべき精緻な遺伝システムを、この「エピジェネティクス」に関わる機構は遺伝子型発現/非発現のスイッチを事細かく設けることによってさらに繊細にコントロールしている。この概念を導入することにより、例えば妊娠時の母体の栄養失調状態が胎児の成長後の糖尿病の発症確率に与える正の影響など、ゲノムの機能だけでは説明できない事象が説明できるのだという。
後半で触れられるとおり、エピジェネティクスのみで説明できる事象もまだまだ少なく、今後の研究を待たねばならない部分は多いようだ。筆者の言うように生物学が各論の蓄積で構成されている学問であるため、研究が進むと論点が拡散してしまいがちといった事情もあるようだが、本書で挙げられている実用化の可能性をみると研究の進展に期待できるところは大いにあるように思える。
全般的に、著者の自らの専門領域に対する客観的な眼差しに好感が持てる。なお、第2章の分子生物学のタームを用いた説明は飛ばしても良いと書いてあるが、高校生物程度の知識で十分ついてゆけるし、その後の議論が飛躍的に分かりやすくなるので飛ばさずに読んだほうが良いと思う。
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生物学のバックグラウンドがある初学者が全体観を知るために良い内容。個人的には第3章の女王蜂とプレーリーハタネズミの話が面白かった。