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紙の本
中国を舞台に、新たなジャンルを確立したといわれる逸品
2001/06/09 00:27
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投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
唐の時代、うだつのあがらない役人「尚参」が抜擢され、都督として赴任されたのは涼州。突然の昇進ともいえるこの人事に飛びついた尚参ですが、涼州は辺境の地で治安も悪く、悪徳商人が裏から操っているような劣悪な環境。生来の要領の悪さと、育ちの良さからくる正義感がアダとなり、悪徳商人を敵にまわしてしまいます。命を狙われるハメになってしまいましたが、もともと安穏とした性格。なんとも頼りなくて危なっかしいことこの上なく、命を絶たれることも時間の問題かと思われていました。そんな尚参をひょんなことから助けるようになったのは、賞金稼ぎの豹狄と、酒場の女主人、小杏。尚参の命の行方は…??
これまで、中国が舞台になっている小説を読んだのはほんの数冊。それというのも、切っても切れない漢字の嵐に腰が引けていたからですが、これはそんなに難しい漢字もなく、すんなりとストーリーが入ってきました。アップテンポの展開に加え、江戸っ子のような小杏の威勢の良さと、男っぷりが気持ちいい豹狄の格好良さと、ただひたすら人が好い尚参への好感が相乗効果を生み、どっぷりと漬かって読んでしまいました。
裏表紙に「新感覚の中国時代活劇」とありますが、納得です。これは面白い! この作者のデビュー作ということですが、是非、ほかの作品も読んでみたくなりました。
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