紙の本
革靴の魅力
2020/03/28 06:21
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投稿者:yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
某百貨店で革靴の魅力を教えられはまってしまいました。メンテナンス商品のお兄さんにも長時間アドヴァイスを受け、今までの自分の無知を後悔。無知を補うために、良書を探して買った本がこれです。今まで使い捨てしていた革靴に申し訳ない思いと、もっといい靴を長く履けばよかったとの後悔が入り混じります。若い方には特におすすめします。
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靴に関する多くの用語が使われているので少しずつ、合間を縫って読了しました。
靴を華麗に履きたいだけの私は、履き方や手入れの項目を重点的に、他は適当に読みました。
それでも頭の中がぱんぱんになるくらい靴の知識の宝庫である一冊です。
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(紳士靴の)入門書にして決定版!という帯がついています。
靴作りをはじめた知人が、チャットで靴用語を繰り出してくるので会話についていくために購入しました。
靴の選び方や手入れの仕方、素材の革の性質に関しては実用的です。
手入れに関しては男女の区別なく役立ちそうです。
靴の製法に関しては、評価が分かれそうです。製法にかなりのページ数をさいているところは「男の子っぽい」本だと感じました(男の子って分解好きですよね?)。
靴選びの大前提、ということでしょうか。一番最初に靴が合わないために引き起こされるといわれている足や爪の変形に関する記述があります。紳士靴の本で足の変形に関して書いてあるのは珍しい気がします。
友人の靴作りの話について行くという目的で買った私には役立っていますが、製法には興味ないよという人には冗長に感じるかもしれません。
婦人靴と違って紳士靴は製法を選ぶ余地がありますから知っておいて損はないことだと思います。
靴に関して知りたくなったらとりあえず1冊目の本としておすすめできます。「どこそこのメーカーの靴がいい」とは一言も書いていないので、今後ずっと役に立つ本です。
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基本項目はしっかり抑えた良書だと思います。
ここまでの情報は要らないって人も多いかとは思いますが、
とりあえず、これ一冊持っていれば、結構困らないかと。
靴のカタログになってない所も◎です。
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紳士靴を,①健康に留意して履く,②品位をもって履く,③大切に扱って履くために必要な前提知識が丁寧に解説されている。随所から,著者の誠実さや紳士靴に対する愛着が伝わってきて,心地良く読み進めることができた。
良質の紳士靴と出会い,共に人生を歩んでいくことの素晴らしさに気付かされる1冊だ。
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基本的なことから読みやすくって分かりやすいですね。
正しい方向に導いてくれる感じ。
服飾関係特有のくどさとかスタイルの押し付けみたいなのは全くなくて好感もてます。
この本はほんとに凄いと思う、こういう本ってなかなかない。
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all about の紳士靴のガイドをされている方が
全てを継ぎ込んで書いた印象です。
分かりやすい言葉で、ものすごく丁寧に書かれている本です。
図書館で借りて読んでみたけれど、
これは、手元においておきたいです。
靴に関する、革・礼装・手入れなどの知識が整理されました。
ほんと、オススメ。
(私、女なんで、ココまで手入れし甲斐の有る靴無いんですがねww)
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ALL ABOUTで紳士靴記事を書いておられる飯野さんの著作。
最初から最後まで革靴に対する心からの愛情を感じました。
「嗜む」という表現が著者の思い入れの深さを表しています。
骨の構造や靴の構造、そしてドレスコードに合わせた靴、手入れの仕方など、これ一冊で革靴のことを深く理解することができます。
革靴に今まで頓着したことがなかったのですが、最近素晴らしい靴を履いてみて初めてその素晴らしさに気付きました。
安物買いの銭失いにならないよう、またブランドだけを追いかけるのではなく、自分に合った靴を選びたいなら必読の一冊です。
以下印象に残った文章
・服飾全体に「ファッション」などの外来語がもっぱら用いられ、「身嗜み」なる素晴らしい表現が使われなくなって久しいのですが、この傾向は今日の装い、特に男性の装いがそれらの要素の欠如した、いわば薄情で浮わついた自立性のない存在でしかないのを露呈している象徴の感もあり、少々寂しいものがあります。
また、その根本には、多くの「ファッション」関係者を含め、身嗜みを唯一絶対的に支配する「ルール」としか捉えていないがゆえに、それを反射的に敬遠している「幼さ」が隠れているのではないでしょうか。だからそれを「コワす」「ハズす」ことでしか自己を表現できないのです。
身嗜みとは、十分な思索を通じ、時と場に応じて最適解を導くための指針=「マナー」であってほしいものです。
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紳士靴について、単なるブランドや種類の紹介ではなくて、その思想や仕様の基礎から紹介した本。とても勉強になります。
また読もかな。
・この本の主軸
・健康に留意してはく=靴を買う前に留意しておきたい知識
・品位を守ってはく=靴を買う時に活用したい知識
・大切に扱ってはく=靴を買った後に役立たせたい知識
・足の構造
足にはドーム構造があり、3点で体重を支えるようになっている。
①親指付け根から踵にかかる土ふまず。
②親指付け根から小指の付け根にかかるもの。
③小指の付け根から踵にかかるアーチ。
・足の動き
かかとから着地し、体重を足の外側に移動
体重を足の外から内に移動
最後に親指が地面を押さえつけて、体重を支えた上で地面をけり上げる→靴は本来この動きの活性化に貢献するもの。
・足の形状 最先端が第二指→ギリシャ型 最先端は親指→エジプト型
・靴でチェックすべき部位①爪先②甲周り③土ふまず④トップライン⑤踵周り
①指が靴にぶつからないこと。左右は親指と小指が圧迫を受けていないこと。②足と指の動きの支点となるので、ぴったり一致すること③インソールとアッパーでそっと支えられたうえで足に軽く触れている程度。④ぴったりあうか⑤大き過ぎるとぶかぶかになるので、そうならないよう。
・外羽根式 羽根が全開するので着脱スムーズ、フィット感調節容易。一日歩く時など活動的な場に向いている
・内羽根式 見た目の清楚さ、冠婚葬祭に向く
・クオーターブローグ 爪先にメダリオンはない
・セミブロ‐グ 爪先にメダリオンが付く。
・シューレースは都度結びなおす。1日のうちでもサイズは変わる。
・基本のお手入れ
①馬毛ブラシで誇りを落とす。コットンなどでクリーナーで汚れを落とす。
②乳化剤クリームで栄養補給。豚毛ブラシでブラッシング。Tシャツなどで渇き拭き
③油性ワックスでピカピカに。
・靴を揃える順番
①黒牛革 外羽根プレーントウ
②黒牛革 内羽根キャップトゥ
③茶牛革 フルブローグ セミブローグ
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革靴の手入れ好きが高じて購入。靴や靴のメンテの雑誌等はよく購入して読んでいますが、大抵は靴のデザイン、メンテ、最新モデル、多くて素材、作り方、靴の部位やドレスコードの解説など。本書が特徴的なのは、導入が人間の足に関する解説から靴の選び方である点であり、趣味から少し原点回帰したような印象を得た。スコープが広く文章は読みやすい、でも浅い感じはしない。「嗜む」という言葉ピッタリな1冊。
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思っていた内容とちょっと違ったわ(笑)
足、靴の知識がちょっと出来たかも?
足は、人間一体の15%にあたる骨で構成されてるんだと。
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足の構造 足の骨は片足で26個
足の形 親指から薬指までの先端が同位置→スクエア型 先端が親指→エジプト型 先端が人差し指→ギリシャ型
かつての日本人が3/4がエジプト型・草鞋を履くスタイル 近年はギリシャ型が多くなる
14世紀の英国王エドワード2世 履いていた靴が大麦の36粒の長さ→foot その12分の1をインチ
英国、米国でサイズと表記に違いあり☆サイズ換算表は目安程度に使う事
実際に靴屋でチェックすべき事※ロングノーズの靴が増えたので念のため1サイズ下から試着
爪先(捨て寸として10から20ミリ)
甲周り
土踏まず
トップライン(履いた時に靴から出る足首回り)
踵のヒールカーブ
外羽根式(カジュアル) 内羽根式(フォーマル)
縫い目にブローギング(brogue)穴飾りをした装飾
Uチップ(甲から爪先にかけてモカシン縫いと呼ばれるステッチ/上から蓋をかぶせる構造)
ビットモカシン(ホースビット/馬の口に付ける轡はみを模した金属が付いている・戦後グッチのデザイナー・金属で豪華さ・ステータスシンボル)
牛革の分類 年齢・性別でカーフ、キップ、ステア、カウ、ブル…靴に使う皮は食用肉の副産物
鞣す/なめす→皮の主成分はタンパク質=コラーゲンを結合、固定、安定化させる
コードヴァン(馬の臀部☆靴では主流ではない/調べないで買わないで良かった)
ガルーシャ(仏語/アカエイの皮)→スティングレー(魚類系 sting棘 rayエイ)
各国のブランド紹介 ジョンロブ(エルメスが買収したから仏として紹介・原則英国で製作)
日本→宮城興業(謹製誂靴きんせいあつらえくつ/日本の既成紳士靴が今後も生き残っていくためのヒントがここにある)
ユニオンインペリアル・マレリー
誂える/あつらえる 日本ではパターンオーダーが主流