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反戦を訴える人ほど軍事学を学ばなければいけない、というコンセプトで書かれた本。
まあ、コンセプトはそうなのであるが、肝心の紹介されている軍事学は細かなコトが多く、本当に必要なものなのかどうか疑問。また、筆者の主張する今後日本の採る道も、尤もであるが現実性に欠ける。宣伝で言われてる程、多くのものは勉強できなかった。
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著者によると、「ちゃんとした知識を持たないと、建設的な議論をすることができない」と、全くその通りで、その意味で反戦論者も軍事学を学ばないといけないというのも正しいと思う。この本からまずは軍事というものの知識が得られたし、論点の取り掛かりを得た。
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戦争に反対する人こそ軍事について学ばなくてはならない、というスタンスに立って書かれた本。わかりやすいんですが、結構批判も多い本です。誤りが多すぎるととかなんとか。
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戦争を忌避するものほど軍事に詳しくあるべきだとゆうことで、軍事の基礎知識から現代の色んな政治家などの軍事談義を論ずる。憲法改正や非核について建設的な提案がなされている。
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[ 内容 ]
“右傾化”が止まらぬ日本に、リベラル派から超巨大爆弾!
ちまたにあふれる“エセ軍事常識”を一刀両断。
全国民必読の軍事基礎教養講座。
[ 目次 ]
第1部 入門編―基礎知識なくしては、議論のはじめようもない(軍隊って何?;こんな兵器で平気かな?;自衛のため、海を越えて行く)
第2部 中級編―軍事問題は、それほど難しくない(誤解されやすい軍事用語;海軍の基礎知識;イージス艦VS.テポドン;軍事用語はなぜややこしいか)
第3部 上級編―愚かしき軍事談義を論破する(元防衛庁長官の恐るべき論理;欲しがりません、核なんて;なにも知らないおばはんのための靖国問題;東京裁判をめぐる笑えない漫画)
第4部 応用編―市民の安全なくして「国防」なし(憲法改正論議、ここがポイントだ;世界基準で語る憲法改正;平和戦略の再構築を;視野を広げれば、道は開ける)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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好著。
軍事が好きで、歴史が好きな人間であるほど、その実態を知るほど、戦争をするべきではないと思う。それがきっちりと、平易に書き込まれており、冷戦期・高度成長期を脱した現代的な知識の持ち主には読んでほしい本。
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先月読んだ「常識としての軍事学」とは180度反対の立場から書いているにも関わらず、内容がほぼ同じというのは面白い。新書レベルで軍事学について語ろうとすれば、落とし所はこのくらいのレベルに落ち着くのだろう。ただ本書が対象とする読者層は、朝日新聞を購読するレベルを想定しているだけに、冷静(中立的)な立場で物を言っているだけ(の違いなのだろうが)いらいらせずには読めるが。と中級編を読み終えた段階では思っていたが、上級編、応用編になると一転して改憲論者や核武装論者の論説を喝破してゆく。
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反論はうまいが、そこからの持論の展開はすんなり入らない。
ただ、右傾化した僕自身をニュートラルに戻すには十分な効力を発揮した。
満足度8-
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本書自体の内容よりも興味深いのはアマゾンレビュー欄での批判(及びそれに対する「参考になった」票)の圧倒的な多さである。およそ世に出る書物は100%の真実でもなければ、100%の嘘でもない。専門筋からみればいくらかひどい事実誤認も含まれるらしいが、本書も100%悪意の嘘で埋め尽くされているわけではないし、むしろ説得力有る主張もかなり含まれる。
およそ著者と意見を近くする者が、その主張を確認したくて何百円かを支払い手に取ることが多い「書物」というものの性格を鑑みれば、これだけ圧倒的な不支持票を獲得する本書は、内容の間違いを確認するために手に取った人が相当な数いたということなのだろうか?ま、確かにこれだけ必死に「読むな」「買うな」とかかれると、読みたくなるのが人情ってもんだが。。。それにしてもご苦労様なことではある。
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簡明に書きすぎのところは多いし、比喩や皮肉の品のなさを感じるものの、まぁ、こんなところではないでしょうか。いわゆる本書と反対側の立場(とはいえ、本書は自衛隊必要説なので真逆とまでは言いがたい。)の人も、例えば、某漫画家など大して変わらないレベルなので…。とりあえず小川和久評は適切と感じる。また、兵器の購入・開発、あるいはエネルギー確保に関して、日本の政策が費用対効果として不適切な面が多々ある点、リスク分散(中東一辺倒、米国一辺倒)の観点から問題が多い点は同感。
本書と直接関係はないが、過日、NHKのBS1で放映された「世界のドキュメンタリー ホムスに生きる~シリア若者たちの戦場」にて銃撃戦の現場、戦場の現場、負傷者発生の現場を生々しくレポートしていたが、そのあまりの痛ましさを見るにつけ、威勢の良いことを声高に言う人物に、アジテーターの気持ち悪さを感じざるを得ない。