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金城一紀の名作、映画篇のコミカライズ。ファンにはたまらない垂涎モノ。
小説のコミカライズによくあるように適度にまとめた上下巻等の作品ではなく、じっくり細部まで描いてます。おそらく全四巻になるのかな?コミカライズでここまで贅沢なものはめったに無いでしょう。
一巻に収録されているのは短編五つのうちの一つ目、太陽がいっぱい。在日朝鮮人の二人が語る夢と現実の過酷さ。映画だけが二人の支えであり、絆だった。
そんな、ふたりの友情の話。
個人的に映画篇の中でも一二を争うできのストーリーでこの作品に引き込まれることは間違いないです。
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好きな作家の漫画化は、わりかし嫌いなんだけど。
SPとか、あんま満足できなかったし。
でも、こっちはけっこういける。
結構金城さんの世界観表現できてるんじゃないかなって。
たぶん台詞をちゃんと引用して、多用してるから。
それってすごく良いことだと思う。
そして何より、金城さんが書いた番外編がついてる(ここ一番大事)
あぁ、幸せ
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金城さんの小説作品「映画編」のコミカライズ版です。映画は人生を豊かにしてくれる。映画のタイトル別にエピソードが分かれています。様々な人間模様が描かれていて面白いです。作品に出てきた映画を観たくなりました^^
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『太陽がいっぱい』と『ドラゴン怒りの鉄拳・前編』が描かれた映画篇1は小説を読んでいると二倍楽しめる作品になっていました!自分が好きなのはどちらかというと『太陽がいっぱい』です。(ドラゴン怒りの鉄拳はまだ後編が残っていますし、、、笑)主人公の僕と親友の龍一(リョンイル)は無類の映画好きで在日朝鮮人で父親がいないという共通点を持っており、気の合う二人は小学生の頃から親友でした。しかし龍一は継父の虐待が原因でだんだんと逃げ場が無くなり、暴力を振るう毎日に。一方、僕は小説家になる夢を叶えるために龍一とは違う高校へ。二人の距離はおのずと遠くなっていき、最終的には全く会わない状態に。その後、龍一は高校を中退しヤクザの道へ。僕は一時的にサラリーマンになったものの、本来の小説家になる夢を果たせずにいました。そんなある日、龍一からの突然の電話で二人の運命は急速に変わっていき・・・、最後には小説にもなかった二人のその後が描かれています。とても意外な結末だったので正直驚きました。笑
秋に出る映画篇2も期待大です!
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『SP』の原作者でもある金城一紀さんの小説をコミック化。
「押しつけられた結末を、物語の力で変えてやるんだ」
『太陽がいっぱい』や『燃えよドラゴン』など映画の名作がモチーフ。
映画を観ることの素晴らしさを教えてくれる。
読み応えがあります。
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そういえば学生のころ金城一紀の本よく読んでたなと思い出して買ったコミカライズ。
映画化されたフライダディフライの主題歌がミスチルだったのにつられて、この人本読み出しましたが、くそったれな現実を打ちのめす展開がとても好きです。
物語って暗いのとか悲しいのとかも全然ありだともちろん思うんですが、こういう希望のある終わり方のほうが清々しいので読んでて気持ちがいいです。安易なハッピーエンドじゃない、真っ向からむさ立ち向かっているのがいい。
このコミカライズとても人物の動きも表情も素敵です。こういう線の描き方も好きなんだと思います。
物語の力でくそったれな現実を打ちのめす!かっこいい!
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"本屋で気になっていた漫画を今日は買ってみた。
おもしろい漫画だった。映画が好きで子どもの頃よく見に行っていた経験がある自分も共感するところがある。自分の場合は登場人物境遇ほどひどい環境ではなかったけれども、映画館にはよく通ったことを思い出す。昔は2本立て、3本立てとあり、1回の入場で2、3作品を観ることができた。今のシネコンのようにクッションの良い椅子ではないのでお尻が痛くなる。それでも夢中になる映画ではお尻の痛みも感じない。懐かしい思い出だ。"