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みんなの評価4.3

評価内訳

299 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

企業経営の成功は一夜にしてはならずを教えてくれる

2012/01/04 21:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 企業経営者や幹部社員が期待して手に取りそうな本である。実は、いい本ではあるのだが、即効性のあるヒントは得られない。経営のためのヒント集なら、ほかのビジネス書にあたった方が早い。

 だからといってがっかりするのは早合点だ。優良企業を複数分析すると、共通して、こんな企業風土が見られるのですよと教えてくれるのだから、一読くらいはしてもよさそうだ。

 著者が分析の対象にした企業は11社。フォーチューン誌が選ぶアメリカの代表的企業500に名前が載ったことのある1435社の中から3つの条件を満たす会社に絞ったのが、11社である。
 株価が市場平均の3倍を超えるパフォーマンス。それまで凡庸な企業だったのが、ある転換点から上昇し始め、それが15年続いている。社歴が長く、新興企業でないこと。

 これらの基準を満たすのは相当にむずかしい。著者も言うように5年、10年好業績を続けるのならあり得るが、15年持続するとなるとむずかしくなる。それまで凡庸な企業だったのが、変貌を遂げる例もなかなか見つけ出すのが困難だ。たとえば、インテルなどは創業期からの優良企業になってしまう。

 つまり、この11社は、凡庸な状態から押しも押されもせぬ企業へと飛躍を遂げたものだ。しかも持続的に好業績をあげ続けている。1435社から、ここまで絞り込まれた。
 その11社とは、アボット、サーキットシティ、ファニーメイ、ジレット、キンバリークラーク、クローガー、ニューコア、フィリップモリス、ピットニーボウズ、ウォルグリーンズ、ウェルズファーゴである。
 注意しなくてはならないのは、本書の出版年が2001年なので、その当時の選ばれし企業であることだ。ちなみに、ジレットやフィリップモリスあたりは男性や喫煙者に知られているだろうが、それ以外は、日本ではあまり知られていないように思う。あとは、郵便料金メーターのピットニーボウズが日本の会社内にもおかれているくらいだろうか。

 11社を徹底分析し、経営者にもインタビューを試みて分かったことを、本書がまとめている。それが、冒頭にも述べたとおり、即効性に欠ける記述となってしまう。
 飛躍のために必要なものとしては、まずは適切な人材ありき。次に、目先の利益にとらわれないで情熱的に取り組める仕事環境があること。世界一になれる事業分野をもっていること、などなど。
 率直なところ、当たり前すぎて驚いてしまう。これが揃うなら、どんな会社だって優良企業になれると。やはり、安直な経営指南書ではなく、経営理念やビジョンを描いたのが本書の特徴なのである。
 こうした企業の幹部は、いたって謙虚で、優良企業の幹部であることを吹聴したりはしないとある。世の中のために力を尽くしたい、利益はあとからついてくるものだ、といった言葉まで飛び出す。

 こうなるとビジネス書というよりは、生き方の本のようにも思えてくる。というところで、連想が働いたのがカーネギーの『人を動かす』という本だ。こちらは、間違いなく、すばらしい本である。本書の著者は、徹底した調査によって、企業経営の核心をつかんだが、それはカーネギーの言っているのと同じ所にだたどり着いてしまっている。方法絵論が違うのに、同じ結論に行き着くというのは、分析の信憑性が高いことの証となる。

 短期的な利益をあげることに必死で、株主の方ばかりを見て、簡単に従業員を解雇するアメリカ企業というイメージが日本では強いが、本物の優良企業は、そうではなかった。なんだか安堵感が生まれた。
 繰り返しになるが、即効性のある経営術のヒントを求める向きには本書は似合わない。

 もっと本質に迫りたい人向けの本だ。たとえば、イチローのバッティング技術よりも、なぜイチローはイチローたり得ているのか、その秘訣を知りたい、というような考え方をする人に向いている。

 本書を読み終えても、自分の会社が即座に生まれ変われるわけではないが、本物を見極めて、その奥義をつかみとりたいと思う人にはお勧めできる。

 なお、出版から10年を経ているので、なかには脱落した企業も含まれるのには考えさせられてしまう。たとえば、リーマンショックに至る過程で経営危機に直面し、上場廃止の憂き目に遭ったファニーメイがそれである。こうした点を意識しながら読み進めるのも、10年たった本を読む際の、もうひとつの楽しみとなる。

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2005/01/25 13:14

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