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宮沢賢治、梶井基次郎、萩原朔太郎が好きなので、その三人の名前を見て思わず借りてしまいました。
有名な作家のあまり知られていない作品を、新しい視点から掘り下げて、なぜ著者がこの作品を面白いと思ったのかを解説する本。
ああそこに突っ込むのか、と何度も思いました。同じ作品でも違った見方があり、この本は目の付け所がわたしにとっていちいち新しく、わたしの乏しい知識では到底思わない結論に至ります。
面白かったです。
ただ後になるにつれてアダルティックな話になっていって、その耽美さだったりは、うん、まだ分からないです(笑)。
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[ 内容 ]
「代表作」ばかりが名作ではない。
作家たちが残した数々の小説のなかには、あまり知られていないけれども極めておもしろい作品が存在する。
そこには、作家の意外な一面や素顔がちらりと顔をのぞかせることも。
裏まで奥まで、丹念に読めば読むほど深まる、小説の愉悦がここにある。
夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治といった文豪はもちろん、萩原朔太郎、宮沢賢治、近年再評価の進む尾崎翠や、現在活躍する多和田葉子など、彩り豊かな作家十二人が勢ぞろい。
あなたにとっての名作が、きっと見つかる。
[ 目次 ]
進化論を超えて―夏目漱石『趣味の遺伝』
輸入品としての「気分」―谷崎潤一郎『人魚の嘆き』
逆さまから見る世界―萩原朔太郎『猫町』
語り手は「私」ではない―芥川龍之介『蜜柑』
「法」と「道徳」―宮沢賢治『月夜のけだもの』
重ね合わされる秘密―尾崎翠『無風帯から』
淋しいフェティシズム―川端康成『片腕』
眩暈のような自意識―梶井基次郎『泥濘』
自分を超える自分―太宰治『女生徒』
言葉と戯れる恋人たち―吉行淳之介『夕暮まで』〔ほか〕
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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代表作ばかりが名作ではない。12の作品をとりあげ論じていきます。あら、この作家ってこんな作品もあるんだ、というおもしろさを知るきっかけになると思う。
読んだことのない作品ばかりで、先入観をつくってしまいそうだったので途中でやめちゃった。作品を読んでからしっかりこの本を読みたいな。