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★★★☆☆
いくつになっても女の子
【内容】
アラサー女4人のお話
【感想】
4人がキャラだっており非常にわかりやすかった。
アラサーを「女の子」ってところはどうなのって気がしてたんだけど、読んでみて「女の子」だと納得した。
それぞれが、各々の話をしており、表面上は付き合っていても裏でば別のことを思っていたりする、女の子とはそういうものか。。
あまり男性が読む本じゃなかったww
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「誰だって、どれだけほしがっても、どうしても手に入らないものってきっとあってさ。そういうものがあるってことにおいては誰もが平等だと思うんだけど」(本文から抜粋)
高校の同級生である満里子、悠希、理央、仁美の4人。
32 歳になり再会し、時々四人であうようになるが、32歳という
年齢故に、出産や仕事…いろんな悩みをそれぞれかかえている。
とはいっても、重くなりすぎず、読み進めることができるのは飛鳥井さんならでは。
順風満帆な人生を送っているようにみえる人も、きっと実際には悩んで、苦しんでいるのかもしれない。人を羨ましいと思う自分を認める事ができるのは弱さじゃなく、強さなんじゃないかな。
自分の弱さを認めること。
それが、歩み出すときに
大切なんだと思う。そう思わせてくれる一冊でした。
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好きです、この作品。
登場人物と同世代なので、ちょっとした親近感。
なかなか新しい友達が作れる機会ってないので、
4人の再会の仕方が素敵だなぁと思う。
4人の旦那さんもそれぞれ素敵で、仁美の旦那さんとのやりとりに、泣きそうになりました。
文庫になったらぜひ買います!
(今回は図書館で借りてますw)
文庫になるときも、同じ装丁がいい!
谷川史子さんも好きー!
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女の人生は様々だ。
この物語に出てくる女の子たちもそう。でもみんなそれぞれに頑張ってる。
年齢を重ねてからの再会から、いい距離感で付き合えてる四人が素敵だ。女子はグループで同じような感じの人と固まりがちだけど、お互いにもちろん色々思うことはあっても折り合いつけて仲良くできてるのがいい。
でてくる女の子たちの気持ち、特に負の気持ちはそれぞれの気持ちに共感できてしまう。
頑張ってる女の子たちに寄り添う夫たちももちろんそれぞれだ。
仁美の旦那さんみたいに自分の気持ちを素直に認められるのは強い。
ずるいなと思うのは満里子の旦那さん。元妻と子どもたちに対しては立派かもしれないけど…。
10年後の続きがみたいかも。
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高校の同級生、タイプは全然違うけど女の子4人それぞれの物語。
ちょっと前の自分と重なる所があった。
ラストがすごく良く、読み終えた後気持ちが元気になれた一冊。
2018.2.21再読①
等身大でなんだかすごくリアルな感情や悩みに再読なのに一気読みだった。みんなそれぞれ自分の幸せのカタチを見つける事が出来て読後爽やかな気持ちになれた一冊。
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結婚し、久しぶりに再会した4人の女性たちを描いた連作短編集。
やっぱり、飛鳥井さんの女性の心の中の葛藤の描き方はとてもリアルで心に迫るものがある。
隣の芝生は青く見える、そのとおり。
本作では環境の違う4人の心の中がリアルに描かれていて、共感できる部分がたくさんあった。
そして、それぞれ自分と向き合い、パートナーとも支え合って成長していく主人公たち。
素直に感動しました。
他人を羨む弱い自分を受け入れて、自分らしく生きていけたらいいな。
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うーん、この本は男が読んだらアカンやつなんかも知れんなぁ…と思って、ブクログレビューみてたら「男の人もこういう本を読んで女性の大変さを少しは理解してくれたらいいのに」的な感想があってホッ。
高校時代の同級生4人が社会人になって再開して、時々気の置けない食事会で楽しんでいる。その4人を主人公にした連作短編集。
それぞれ仕事も立場も性格も全く違う4人,その4人が意図してだったり偶然だったりして交差しまた日常に戻っていく風景と心理描写を飛鳥井節で丁寧に織りなしていく。
上手いと思うし、女性ってすごいなぁと思うけど、やはりこの本の真価は男では分からんのだろうなぁ。
登場する男性たちもまた色々と凄い。4人のパートナーたちはそれぞれしっかり人生を生きている。この手の本に出てくる男パートナーって大概一人ぐらいは悪かったりどーしよーもなかったりするのが定石だけど、それをあえて踏まないあたり、飛鳥井さすがぁ~
女性のことが、少しでも理解できたかどうかは分かりませんが、とりあえず家事や娘のことは今まで以上にしっかり分担しようとどーしよーもない男性パートナーは思うのでありました
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四人の女性の恋愛、結婚、出産、仕事…。隣の芝が青くて仲良いはずなのに嫉妬してしまう、あるあるすぎて胸が痛い。
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*14年ぶりに再会した四人の女性達。妻子のいる男を略奪し結婚した満里子。企画が通らない女性誌編集者の悠希。不妊治療をはじめたマッサージ師の仁美。売れたことで嫉妬をかう翻訳家の理央。経済的安定。仕事での成功。愛する人との結婚、そして、妊娠、出産。30代女性のプライドと思惑が交錯し、生活や仕事、恋愛や体の問題に振り回されながら、確かな光を得るまでを描いた短編集*
幸せの尺度は人それぞれ。わかってはいても、妬みや嫉妬の心が芽生えてしまう女性たちの描写は秀逸。
ただ、特に妊娠・出産・子供に焦点を当てている点が特徴とは言え、設定自体に新鮮味がなく、既読感のある作品でした。30代の揺れる女子にはおすすめしたい一冊。
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再会して毎月のように会うようになった高校の同窓生四人。四人の抱える想いをオムニバス形式でまとめていて、どれもすごくよかった。響いた。
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女性の30歳前後は子供を産むことと向き合う年齢なのだろう。
高校同級生の4人がそれぞれの人生を歩みながらも、同じ問題を抱え牽制し合い励まし合う。
4人それぞれの話しの終わりは温かいものが残りホッとする。
いくつになっても女は女なのだと思う。
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装丁がかわいいなと、手に取った。4人の誰にも肩入れせずに読めたけど、全員に共感した。それですごくさみしくなった。じぶんのことを。
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結婚していて、妊娠出産について微妙な時期を過ごす、四人の女性のストーリー。
この作家さんは、伊坂幸太郎にも通じる、
短編ながらもそれぞれがつながりある物語にしていて読み応えがあって好き。
いろんな視点、いろんな捉え方をサラリと読める。
それぞれが何でももっているようにみえる、
誰かが誰かの憧れになっている、
でも本人は迷うばかり戸惑うばかり
ないものねだり。
そんなアラサーの気持ちがぴたりと。
読み終わると、
いろいろあっていいじゃない、って
さ爽やかな気持ちになる。
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高校時代の同級生だった女友達4人の、人生と夫婦間を描いた短編集。
女友達ものが大好物っていうのもあるけれど、性格も職業も異なる4人の、それぞれの夫婦関係がとにかくいいなぁ、と思った。
順風満帆ではなく、紆余曲折あって、あるべき形におさまる感じ。いいですねー。
読み終わって、あー結婚したいな、って思った小説ははじめてだなそう言えば。
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四編からなる連作。
ふとしたことから集まるようになった高校時代の同級生たち。
彼女たちは、四者四様に人生に悩み、迷い、そこからの出口を各々見出す。
女性ならではの切実な思いが溢れ出る。
「女の子は、あの日も。」
満里子は歳の離れた医者の夫と二人暮らし。
実は満里子は不倫からの結婚だったのだ。
だから彼女は、前菜へ、夫へ、何より自分に対して遠慮する。
本当の自分の気持ちを押し殺すのは、それがいけないことだと思っているからだ。
しかし、そうすればそうするほど、相手のの気持ちはわからなくなり、溝が生まれる。
自分の気持ちを受け入れることで、そばにいる人の気持ちもわかるようになってくる。
そうして人は、支え合っている。
「女の子は、誰でも。」
自分に一番似ているのは悠希かもしれない。
ToDoリストを作って、それを塗りつぶすことで達成感を得る。
しかしそれは詰め込みすぎで、全く余裕のないものだ。
それに気付きつつも、私ならできる、できないのは努力不足だと自分自身にハッパをかける。
常に100%じゃ、返っていけないと教えてくれたのは母だった。
その通り、1ヶ月で私の場合は熱を出して動けなくなってしまう。
さて、この悠希、「女の子らしい」ということに常々苛立ちを感じている。
女の子は可愛いものが好き、頭を撫でられるのが好き、王子様を待っているなどなど、そんな紋切り型の女の子像が腹立たしい。
それなのに、彼女は自分が「女」であることを自覚せずにいられなくなってしまった。
女であることに甘えたり媚びたりしなかったのに、なんで。
そう思って泣きじゃくる彼女を夫は優しく包み込む。
「守られる」ことは、決して甘えや媚びだけではないよ、と。
「女の子は、いつでも。」
仁美は不妊に悩んでいる。
子供が欲しいと思っているのに、生理が来てしまった時のあの絶望感は、治療をしなかった私ですら感じたのだ、実際に治療している人だったらいかほどのものだろう!
どうしてあの人にはできて、私にはできないの?
私の方が絶対いい母親になれるのに、どうして?
そしてその悲しみは始め自分に向かっていくが、次にパートナーに怒りとして向かうようになる。
けれども男性だって、女性と同じ様に悩み、苦しみ、寄り添いたいと思っているのだ。
種馬扱いはあまりにも尊厳を踏みにじってはいまいか。
「普通の幸せ」は、誰にとっての普通?何と比べての普通?
いずれにせよ、それは一人で作り出せるものではない。
「女の子は、明日も。」
媚びることや依存ではなく、「あなたが頼り」ということはとても難しい。
生まれたばかりの第一声は、何も色の付いていないものだった。
それは、すぐに意味を持ったものとして、自分が生きていることを知らしめる。
成長するに従い、見栄も打算も働くようになり、自分や他人を攻撃することもあるかもしれない。
それら全てをひっくるめて、「私」という「女の子」は成長する。
そうやって道を進んでいく。
守り、守られ、大勢の���の手を借りながら。
明日も、明後日も。