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ここで終わるか・・・.でも悪くない.
新たに新設された”東海道マラソン”
高低差のないコース設定,最高のペースメーカの養成,沿道の風よけなど,たった一人の天才日本人選手に世界新記録を取らせるためだけに作られた大会.完璧な計画のもとにレースは開始されたに見えたが・・・
「作られたレース」に違和感を感じながら読んでいた.
だけど,どんなに緻密なシナリオを描いても人の心は操れないのだ.周囲の思惑と葛藤.感動は予想外のところから生まれるのだと実感.とても面白い一冊でした.
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名付けて「山城シリーズ(仮)」。
結局ゴールはどうなったのか?
このヤキモキさせるエンディングが心憎い。
第3段もあるそうで。
これよりデカい舞台設定って、ありえるのか?
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新しいマラソン大会を造っていく人、走る人、手助けする人。様々な人達が集まって開催されるこの大会に参加することが出来たら良かったのに。走ることが苦手なはずなのに、走れる気がしてくるから不思議。
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県庁のスポーツ課職員である音無はある日上司に呼び出され、
とある企画の主担当を任されることに。
その企画とは、日本国内でのマラソンで日本人に世界最高記録を
出させるという、とんでもないものだった。
しかし、県知事にまで直接指示され断れない状況になった彼は
その後、コース設定やペースメーカーの選定、そして、記録を
出せるランナーの招聘のために奔走する。
まだ現役の選手でありながら、ペースメーカーを依頼された甲本。
他人の指示を聞かずすべて自分で調整し日本のトップランナーとして
活躍を続ける天才・山城。
どちらもこのマラソンを走ることを拒否し、音無の仕事は困難を
極めるのだが、、、
果たしてふたりは走ってくれるのか。
そして、山城は世界最高記録を出せるのか。
そのあたりがこの一冊の醍醐味なんだろうけど、
前者についてはちょっとつまんないかな。
逆にマラソンが始まってからは頁を捲る手を止められなかった。
実はこの物語、『チーム』の続編でもあるんです。
前作は学連選抜で箱根に出場することになったメンバーを
扱ったものだったのでだいぶ毛色が異なるのですが。
そして、次の物語の構想もあるらしくとても楽しみです。
読む者をそうさせるような終わり方だったのでね。
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マラソン物の小説は走れメロス以来かも。なかなかないですよね。最近いろんなマラソン大会が開催され、沢山の市民ランナーが参加して賑わっている。 本作はそういったマラソン大会とはちょっと異なる世界記録を出すための大会を開催する事になった事務局担当者の奮闘記です。
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日本人ランナーにマラソンの世界最高記録を日本で開催されるマラソンで実現させようと、様々な立場の人間が織り成すドラマ。世界最高記録達成のためにマラソンコースそのものを設定して新たな大会を開催し、ペースメーカーを選定してエースに記録を狙わせる。その過剰なまでの「お膳立て」に対して記録を期待されるエースランナーが感じる葛藤。ちょっと前、競泳界では高速水着の問題がありました。スポーツが靴などをはじめ様々な道具、環境の下で実施される以上、どこまで人為的な関与が許されるのか、考えさせられる小説です。
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マラソンを舞台にした小説です。
日本のマラソン界が低迷する中、日本で世界記録が出る大会を作り、日本人を優勝させようということで、知事の肝いりで、マラソン大会開催が決まる。そのお膳立てに奔走する地方の役人と、現在のマラソンで欠かせないらしいペースメーカーとして、白羽の矢が立ったマラソン選手のプライドと葛藤、また他人のことを気にせず、我が道を行く天才マラソン選手のやり取りが前半に描かれ、後半はマラソン大会の様子を描いています。憎たらしいほどの天才と、不運続きの凡才のペースメーカーとの対比は面白く、凡才の方に感情移入しやすいんじゃないかと思います。
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名作「チーム」の続編であり、堂場瞬一氏の手による作品であるが故に、もちろん凡百に埋もれてしまうような代物ではない。
今回も前作同様、レースに入ってからの描写がまるで「キャプテン翼」か「スラムダンク」か、と思うほどに濃密で、大半の紙幅が割かれている。
対照的に、これも前作と同じように本番に至るまでの流れが若干淡泊であることは確かで、特に今作では、山城が翻意してレース出場を決めるくだりにおいて、決定的に説得力が不足しているように感じた。
実はレース途中、小説後半部分で、山城がリタイアを選択するのではなく完走を決意した描写についてもそれは言えるのだが。
ラストシーンは、正直もう少し勝負してほしかったような気がした。
いずれにせよ、読み物として面白いことは間違いない。
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チームの続編。単体で読んでも大丈夫な内容。世界記録を出させる為に造られる東海道マラソン。記録は人工的には出すことはできず、やはり相手がいてデットヒートしてこそ、記録と記憶に残るレースになる。
最後の一行がたまらない。
来年から『横浜マラソン』がスタートするのはヒートと関係があるのでしょうか?
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チームの続編とは知らずに、読みました。
それでも楽しめましたが、チームを読んだらもっと楽しかったのかなー?
今度、読んでみようと思います。
私は色々な市民大会に出てるということもあり、興味がある内容が多く、楽しめました
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読みたい、読みたいと思っていて、なかなか読めなかった「ヒート」。ついに読み終わりました。「チーム」の続編ではありますが、単体でも十分に楽しめる作品です。
世界最高記録を出すため全てをお膳立てされた東海道マラソン。
本来のマラソンの楽しさ、面白さが再確認できる作品です。ペースを刻むというのが、マラソンの主流になってきてますが、やはり自分の感覚を研ぎ澄ませて走る。駆け引きもランナー同士で行いながら走り抜く。そういう野性味溢れるマラソンがやはり魅力的なんだと改めて実感できる作品でした。
わたしもマラソンをやっているので、後半のデッドヒートなど自分を重ねるものがあり、興奮して読めました。最後の一行は忘れられません。
余談ですが、賛否両論ありますが、世界最高記録を狙う東海道マラソンと商用的要素が非常に高く感じる横浜マラソンとのギャップが、マラソンの参加の仕方、運営方法などを考えさせられる作品でもあると感じました。
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チームの方が読み応えがあったが、ラスト1章は、引き込まれた。どっちの結末を、自分は望んでいるのだろうか?
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文庫521頁を、たちまち読み切ってしまった。
緊迫感にあふれ、あたかも共に走っているかのような臨場感で、心が熱くなる。
マラソン場面だけでなく、大会を開催させるべく奮闘する裏方や、陸上界の現状とか、見どころ読みどころ満載のエンターテイメント。
以前読んだ、この前篇ともいうべき「チーム」を、また読みたくなった。
堂場瞬一の本領を、警察小説に求めるか、スポーツ小説に求めるか、選択は難しい。
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『チーム』の続編。
低迷する日本マラソン界に活を入れるために、新たに「東海道マラソン」が企画される。いかにして日本人ランナーに世界新記録を出させるか――無謀ともいうべきプロジェクトの顛末やいかに?
前作で孤高の学生ランナーとして登場した山城悟のその後が描かれている。社会人になってもかわいげがないのは変わらず、でもなぜか憎めないキャラクターだ。
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ラストで一気に涙腺が緩んだ。最近読んだ本の中でも最高のラスト!電車の中じゃなかったら思いっきり泣きたかったな~。
山城君のイメージを、勝手に樹なつみさんの漫画『パッション・パレード』に出てくるのキングに置き換えて読んでたので、私の中での山城君は、容姿端麗の超美形♪