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“乳と卵”
女と姉と姉の子供
女性だけが登場人物で、繰り広げていくストーリは読み応えがあった。
ラスト卵のシーンは
もし映像化したら
自分の想像を超えてくるのか見てみたい。
ただ少し
一文がだらっと長くて読みづらい箇所もあると感じた
“あなたたちの恋愛は瀕死”
パッとしない人のパッとしない流れから
淡々と終わるのかと思ったら、、、
意地悪いかもしれないが、こういうのは好き
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芥川賞受賞作、「ヘブン」を読む前にどんな作風か試しに読むが、ひらがなが多く関西弁で読みにくい。やはり女性作家は今ひとつの感じがぬぐえない。
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文章がちょっと読みづらいなー。関西弁に慣れないとけっこう読むのきついんじゃないかと。
乳と卵。
女性なら、あーわかるなーって思う部分たくさんあると思います。
母の気持ちも子の気持ちも。
ほんとのことなんてない時もある。
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ヘヴンに次いで、川上さんの作品を読みました。
正直自分の中での理解度は低いと思う(^_^;)
きっとこの世に生きてるみんな、自分に自信を持ってない。
その対象はいっぱいあって、容姿、性格、賢さとか色々。
その理由も様々。
でも他人から見たらその人は立派ってことは多々あるのかもしれない。
自分が立派やと思ってる人が、自分を作り直そうとするのを見たら、ちょっと嫌かも。
「ほんまのことなんかないねん」
ってのは、「(Aではなく)実はBがホンマでした」みたいなことがないって意味で、それはすなわちすべてが「ホンマ」ってってことなのかなぁと思いました。
ありのままの自分を受け入れて、愛することってすごい大事なことなのかもしれない。
巻末に収録されてる短編がまたすごく衝撃的でした。
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女性独特の悩みが淡々と描かれています。
文章が独特で言葉選びも変わっていて、あまり得意なタイプではないですが、たまにはこういう本も新鮮でした。
直木賞受賞作はよく読みますが、芥川賞受賞作は初めて読みました。
それが、自分の好みをよく表しているのかも。
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文庫になった記念に読み直し。思い出深い作品。
流れるような文体が小気味良い。緑子の内側にどんどん溜まっていく様子、
はちきれる様子が痛ましいが、そこに夏子の語りが溶け込んで、まろやかに。
MVP:夏子
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スキ・キライは別にして
印象に残る本。
女性作家でなければできない言葉の選び方だなと
思いました。
独特のリズムを持っているので
疲れてしまうところもあるけれど
そこも、他の作家にはないところなので
魅力かもしれません。
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べたつくような読みにくさ。だけど、古文とか、昔の人の文体を思わせる流れる言葉たち。そういう、独特な言い回しが評価されたのかしら。女のめんどくささ、というか性(さが)が淡々とあって、私は嫌いじゃないな。
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女性は大変だとよく思う。すごいなって。女性は必ず体調の波がある。
不調でもそれをおくびにも出さないで仕事してたり、日々の生活をしてる。
男たちの気づかないうちに薬箱のバファリンを減らしながら。
豊胸手術をしようとしてるスナックのホステスでシングルマザーの母と
思春期に入りかけで、女性特有の悩みや疑問を持ち始めた娘が
東京の妹の家に泊まりに来る2泊3日の話。
3人しか登場しない。アパートの場面ばかり。
映像化したらかなり地味で安上がりに済みそう。
主人公は東京に住む妹。でもこの妹は完全に傍観者。
実質的に主役は姉とその娘。
女性であることを厭になってる娘とより女性らしさを求めてる母。
娘は半年間口をきかずに筆談するくらい対立してる。乖離してる。
こう書くと深刻なようだけど、読んでるとそれほど深くは感じないんだな。
というのもやっぱり娘はお母さんのコトがすごい大事ってのが伝わってくる。
お母さんも豊胸手術のことばっかり言ってるけど、
娘のことを大好きってのは節々で伝わってくる。
それが家族ってものよね。ボタンを掛け違えてるだけ。
その感情を最後にぶつけ合うシーンは独特の表現でビックリ。独特の伏線。
そういう最後に言い合うって流れって小説ではありがちだけどね。
でもちょっぴり泣けたよ。
詳しくは書かれてなかったけど、舞台は三ノ輪のよう。
"上野から2駅"、"三ノ輪をなめんなよ"って書かれたから多分。
3人のひねくれた雰囲気と三ノ輪の少し退廃的なイメージはマッチしてる。
毎日通勤電車で通りながらも一度も降りたことないけどね。。
川上未映子さんはメジャーでリリースしたほどのシンガー・ソングライター。
ソングライターってのは曲を先に作るであれ
詞を先に作るであれ、言いたいことを簡潔に
ビシッとした詞で伝えるコトが要求される。
自分も曲を作るのでその部分でかなり悩む。
ところが川上未映子さんの文っていうのは
ダラダラと句点の少ない文で一文一文がやたらと長い。自分も同じタイプ。
「こういう文って伝わりづらいからダメよ」って
高校時代にコンクールに応募する読書感想文の添削を先生にしてもらった時、
やたらと指摘されまくった。それで一文一文を短くして書き直したら、
恐縮にもなんらかの賞を頂き5千円の図書券を貰った(それでCD買った)。
そういう経験があったので伝えたい文を書く時は
句点を多くして短い文を書くようにしなきゃって思うようになった。
それなのにそういう言ってしまえばダラダラした文で
芥川賞を貰ってしまうんだから
自分の価値観というか考えは大きく打ち砕かれた気がした。
帯のコピーが
「一夜にして、現代日本文学の風景を変えてしまった 芥川賞受賞作」
なるほど確かに風景が変わったよ。そういう意味でも星5つ。
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芥川賞受賞作とゆうことで期待して読みました。
独特だけど女性の生理の表現が生々しすぎて不快感しかなかったです。
下品な気がして。
こうゆう作品を男性にも読んで欲しいと思って著者は書くのかもしれないけど
私はやめてほしいと思った。
男性にとってはきっと新鮮な作品に違いないと思ったけど。。
もう一つの方の作品の方は割と好きだったけど、読後感はこちらも独特でした。
総合してもやっぱりあまりいまのところ好きじゃないかも。。
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すみません。今さらですが、この作品の感想を僭越ながら書きます。
初読の印象は、男の僕には「なんとなく」でしか理解できないなあという残念さ。残念さというか、なんだか悔しいのね。自分が女だったら、どう読んだやろか?そんなことを思って。
生理やら膨らんでいく乳房やら、女の子が女性へと成長していくときの心の葛藤を、う~ん、成長という言葉は当て嵌まらないなあ、変貌していく、待った無しで時間は流れて、毎月のものは来るし、体のラインは丸く滑らかになっていくし。そう考えたら男は楽チンやなあ、だから男よりも女のほうが感受性が豊かなのかとも考えたり。考えさせられたり。
さて、川上さんの文章は関西弁丸出しで、句読点のいわゆるルールなんかにとらわれないから、免疫のない方には読みづらいと思います。かなり。僕は好きです。文章が奏でているから。女・町田康。
評価に対して偏向癖のある芥川賞の匂いが強すぎて、芥川賞が(というよりも選考委員が)好きそうな作品で、実際に受賞したわけですが、最近の芥川賞作品の中では、一番いい作品です。ただ、好き嫌いははっきり分かれるでしょう。石原慎太郎あたりは酷評してそうです。
でも、生卵を頭突き(?)で割りまくり、顔も体も黄身やら白身やらなんやらに塗れまくりっていう場面は、あまりに象徴的すぎて、これで話を落とそうと企んだ川上さんの頭の中身がますます気になりました。
彼女の頭を卵みたいに割ることができないのは残念。頭を割ったら犯罪です。うぴゃー。
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小学生の時分、大人になっていくのがこわかった事を思い出した。
意味のわからない恐怖だったから言葉にもできず、おそらく言葉なんて今以上に足りず、ただ自分が大人になる事は周囲も変わっていくという事だとそれが漠然とこわかった。だから緑子の気持ちは痛いくらいわかる。わかる、って言葉の陳腐さもわかる。
緑子、巻子、“わたし”、の、“色々”の気持ちがざんざん突き刺さる。
最初から最後までとかく凄絶で、その様を緻密に描くものだから大変好みの小説だった。
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芥川賞とか文学とかってどうも苦手だなぁ~結局はこの本のどこをどう楽しんで、最終的に何を感じたらいいかよくわからなかった。
生理の描写が生々しすぎるとかいうレビューもあるけど、そういうことじゃない。だからってこの作品に流れる空気感が好きっていうレビューに同意するわけでもない。
こういう小難しい文学の良さってそのうちわかるのかな~?
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なるほど男性には咀嚼しにくい感覚のオンパレード。
というか、これ読んでる自分って何だかそうとう気持ち悪いんじゃないかと途中で不安になりました。
どこにも帰結しない感性の固まりみたいなもんがいくつか、
意図されたさりげなさで置いてある。という感じ。
んー。なんだそれ。
喋らない娘の母親に対する思いと、
その致命的な伝わらなさにぐっときました。
あと、もう一個の話。あれなんなの。
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帯に書いてあった「芥川賞受賞作」という文字を見て即買い。題名から想像できるように、女性についての事が絡む母娘の話でした。