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お友達のレビューにやられて読んだ本。かなり大きい本屋さんでも在庫切れで、注文しました。七部構成になっていて、それぞれ別々の話のようだけど、最終話で、つながります。途中は、やきもきしましたよー。え?これで終わり?っていう、物足りなさがあったり。でもそれがちゃんと最後に上手い具合に解決されるのですよー。登場人物が多くて、名前がごちゃまぜになっちゃいました。内容は面白くて、早く先が読みたくなるような話ですが、文章との相性が悪いみたいで読み終わるのに、なぜか二週間もかかった・・・。272ページの薄い本なのにー。それに、いざ読もうと思って数ページ読むと、決まって睡魔に襲われるのでした(笑)
※左の画像は新書ですが、文庫(¥533)もありますよー。
(2005/3/15)
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元はアメリカのヒッピーたちの間で爆発的に流行ったという占い書「フォーチュンブック」。しかしながらこの本は明るい未来というものが全く存在せず、代わりにこの世に起こりえるであろう全ての不幸と災いを予言するという。その占いの結果に悩み自殺する者が相次いだため、販売自粛の動きが広がり、今やほぼ全ての書店から姿を消した。しかしながらとある書店にはまだ平積みにされており、それらは男女7人にそれぞれ買われていった。
全7話の短編集になっている。本を買ったそれぞれの人達の物語で、最初は1人1人全く別の話に思えるのだが、最後は全ての人間がフォーチュンブックの縁で繋がれていく・・・それぞれ犯罪をおかして。が、一気に読まずにちょこちょこ読んだせいか、つながりが理解しきれずちょっと消化不良。もう1回読み直した方がいいかも。
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占い本「フォーチュン・ブック」。不幸に関することしか載っておらず、しかも的中率は凄い。あまりにも世間を惑わせ、多くの自殺者を出したこの本は出版業界が自主規制していたのだが長野県のとある書店に数冊残っていた。同じ日、同じ書店で7冊のフォーチュン・ブックがそれぞれ違う人の元に渡った。その7人の「その後」に起こった不幸とは―。
フォーチュン・ブックにまつわる7つの話が順に紹介され、7つの話の繋がりが徐々に徐々に見えてくる。1つ1つが昭和という時代に実際に起きた何らかの事件と関わっている設定だが全てのつながりが見えるとはっとする。この人の文章は途中でトリックにまつわるヒントと答えがわかりやすく明示されがちなため、途中で先が読めてしまう箇所も幾つかあったがそれでも最終的にはどうなるのだろう、と全貌を知りたくて一気に読んでしまった。
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読みながらぞわぞわゾクゾク。
フォーチュンブック、実際に手にできたら…自分の運勢くらいは占っちゃいそう。
今の時代ならきっと、ネットで爆発的に広まってえらいこっちゃだろうなぁ。
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破滅的な内容で発売禁止になった占い本。それの最後の7冊が地方都市で販売される。そして、その本に導かれるように事件がおこる。
連作ミステリー。
「顔のない男」でも、こういう構成で連作ミステリーなんて、すごすぎるぞ北森鴻、と思っていたが、これはそれをさらに上回ってました。連作なんていう枠をこえた構成。邦人の作家は、欧米の作家に比べて構成力が弱いんだよね、と思ってたが、ついにゴダードばりの作家がでてきたよ(感涙)
…できたら、登場人物の名前をどっかにいれておいて欲しかったっす。連作だから仕方ないんだけど、はるか前に出てきた人名が急に出てもさっぱり思い出せないww うむ、それでいうとネーミングはいまいちなのかな。上手くつけてると、きちんと思い出せるからな。あ、でも奇抜な名前をつけないところに、ものすごく好感度を持ってるので、それぐらい我慢しますww
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「フューチュン・ブック」という不幸な運命しか占わない本を所有しってしまった人々と、昭和の事件/事故をからめて、展開する話。実際の事件とフィクションが上手くリンクしてるけど...。登場人物のほとんどが不幸になるのが、ちょっと...。
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★あらすじ★人の不幸のみを予言し、恐るべき的中率を持つ予言書「フォーチュン・ブック」。この本を手にした者の自殺が相次いだため、全国の書店は販売を自粛していたが、この問題の本が松本市の書店に並んだ。六冊の在庫を手にした者達はその後、それぞれの不幸に巻き込まれていく。昭和という時代の共犯者となったことには気づかぬままに…
★感想★連作短編集の形式で書かれた長編小説は北森氏の得意ジャンルですが、個人が巻き込まれたトラブルが、実はその先には昭和を象徴する事件に繋がっていて、すべては一冊の予言書を手にしたことがすべてのはじまりであった…という読み進めるごとにゾッとする展開でした。知らず知らずのうちに昭和という時代の闇の部分の共犯者になっている。先の読めない恐怖よりも、繋がりがわかってきてからの方が怖かったです。
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いやー面白かった。連作短編集のような長編のような。人の不幸のみを予言する「フォーチュンブック」をめぐる人たちの話。そこに帝銀事件、三億円事件、グリコ・森永事件が絡んでいく。人物相関図を描きたくなるほど入り組んでるけど、それなりについていけるし、やっぱ実在の事件と絡むのがとても面白い。今もって真相は分からないんだもんな。
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ちょっと荒い感じがするが、グリコ・森永時間等、
有名な事件を謎の占い書を軸に繋げていて、
連作のようだが一気に読ませる。
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惜しい人を亡くしたものよなぁ。北森鴻得意の作風ながらも、他のものにはない独特の異質なものを感じるような気がするのは「マジック」のせいかも。僕の父親世代だと背景なども理解がよくさらに楽しめそう。
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人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。
一冊の占いの本にまつわる短編集。
でも、すべてが繋がっており、面白い。ただ、名前が途中で偽名になったり呼び名が変わったりして頭を整理しながら読まないと本当の面白さがわからないと思った。
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巷の若者たちに、じわじわと浸透していった人気の本。
それによって、人生を翻弄していく人達…の連続短編。
かと思いきや! な最後でした。
見知った名前がぐるぐる出てくるな、程度に思っていました。
最後まで読むと、何だかぐるっと輪になっている気になります。
全ての発端は『本』なのか、それとも『書店』なのか『人』なのか。
驚くべき繋がりがあるな、という程度。
連続短編だと思っていた当初は、ミステリーのようでしたが。
復讐って恐ろしいと同時に、すごいものです。
あそこまで執念を燃やすとは…。
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再読3回目。
ひとつの本をめぐる「マジック」だった。実在の事件や事故にからめられていて、最後の方は自分も加担してるような気になっていた。
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フォーチュンブックという占い書にまつわる連作短編。
だが、全部読んで初めて全ての全貌が明らかになるため、一つの長編と言っても良い作品。
全ての話に少しずつ謎を残しながら、最後にその謎を解いていく展開は面白かった。
しかし、最後に全ての答え合わせがなされるシーンがあまりにあっさりしていて、もう少し余韻が感じられるラストがよかったな~と思い、星3つ。
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不幸な結果しか出ないフォーチュンブック。そのフォーチュンブックを手にした人達が事件に巻き込まれていく。昭和の未解決事件を織り交ぜながら、話は進んでいく。最後の章は、あっ!!と声を出してしまった(笑)。