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スリルというよりはリアルな作品。人の顔を何人まで覚えられるのか、忘れてしまう方が多いと思う一方で刑事という職業は記憶と視力と直感なんだと改めて実感。
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『見当り』→犯罪者の顔を覚えて検挙する →刑事
の苦悩が前半。それが異様に異質に興味深く面白い。深い心理描写に興奮した。後半の 主軸になる陰謀よりも。
一つ一つのエピソードをじっくり読ませるので 『臨場』のようなドラマ化を期待してしまいます。
『見当り』シリーズで続編できたらいいなあ。
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初、羽田さん作品を読了。
ある意味ノンフィクションなんだろうなあ。
そして、ダンブラウン並みのリアル感。
この本ではじめて『見当たり』という仕事の名前を知った。
レビューで書いている人もいるが、
ぜひ『見当たり』をシリーズ化して欲しい。
続きが読みたい!
と思うところで終わるところも粋だが、
本当に続きが読みたい。
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帯文:“逮捕に必要なのは、記憶、視力、そして直観。” ”3千人もの指名手配犯の顔を覚えた刑事を描き切る、あまりにリアルな警察小説!”
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見当たり捜査。
この作品を読んで初めて知った。
そして主人公が同い年。
読むにつれて引き込まれるストーリーと、独特な読後感。
羽田圭介、天才か。
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見当たり捜査を題材にした小説は少ないのではないか。班員が個性的なのも良い。
顔を忘れないということを考えたことが無かった。続きが気になる作品なので、シリーズ化してほしい。
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羽田圭介3冊目、前2作品も少し感じていたんですが、躍動感に欠ける様な、状況の説明のため、更に説明を重ねるとか・・・ストーリーが止まってしまう、読んでいてスーッと物語りに入っていけない、多分、つくり込む事で、その裏側が見え隠れし、読み手が冷めてしまうからなのか・・・解説者の西加奈子とは、タイプがまったく違う作家さんと認識する。
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この有名な芥川賞作家の作品を初めて読んだ。最初は、読みながら作家の顔が浮んでくるという不思議な感じに戸惑ったが、物語が進むにつれ気にならない様になった。見当たりという捜査方法が存在することを初めて知りました。
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見当たり捜査官。
最近、この設定が登場する作品をよくみかける。
見当たり捜査官は通常の捜査をしない。数百人という指名手配犯の顔を記憶し、街を歩きながら、手配犯を見つけ逮捕する。その繰り返しだ。
だから、コツコツ調べ、推理し、犯人を追い詰めるというヒリヒリするような緊迫感や、スピード感はない。
雑踏の中で、ピンと来た顔を見つけたら、追跡し「声かけ」をする。そうやって逮捕すればそれで終わり。それだけが結果であり、存在する意義。
それは、ある種、初動捜査が終わったら所轄へ引き渡す、機捜のようなものか。
白戸を中心とする捜査官3人の見当たり捜査チーム。
一人も見つけられない日が数カ月も続くと、ストレスや崩れてゆく自信、そういった苦悩をかかえ、毎日ただただ、仕事をこなす。
なかなか細部まで描き込まれ、これまで触れたことのない世界が興味深い。
そうした業務の中で、白戸は、かつて同僚であり、ある事件で死んだとされている男の顔をみつけてしまう。幽霊と出会った瞬間から、公安、中国犯罪集団などが複雑にからみあう陰謀に巻き込まれていく。
読みごたえのある作品だ。
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羽田圭介さん初読み。
読みやすいけど…
何が主体なのか分からぬまま半分以上が過ぎ、やっと本題に入ったかと思ったら呆気なく終わってしまった…。
彼女との事をもっと詳細に書いて欲しかったなぁ…。
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見当たり捜査官・・・テレ朝にドラマ化してほしい。
と思ったらWOWWOWでドラマ化!
主演、玉木宏。
ただひたすら写真の容疑者を探す繰り返しなのかと思ったら、後半は公安とか中国マフィアとか絡んできて私には重い内容になった。
前半のような内容と千春との関係と同僚の谷さんのプライベートなどの方をもっと深く読みたかった。
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正直読みづらい。テーマは面白かったのに長さの割りに中身がなかった。恋人との話は面白かった。いっそ中編位のボリュームにしてその話に絞って欲しかったかも。
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羽田圭介氏をテレビで見てこの人がどんな小説書くのか興味持ったので買った一冊。
主人公の心情が細かく書かれているが、悪く言えば何か小難しい感じがする印象の内容だった。
見当たり捜査より、主人公と同棲相手との関係の話の方が興味がもてた。
見当たり捜査ってのが本当にあるのかわからないが、大変な捜査だと分かった。
次は芥川賞を取った小説を読んでみたいと思った小説でした。
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見当たり捜査員の話。
一度に三千の顔を記憶にストックしている警官が街中で指名手配犯への見当たりを行う。しかしただ探すことが仕事ではない。成果が無言のプレッシャーとしてのしかかり、何も起こらない空白の期間が長くなればなるほど、捜査官は精神的に追い詰められていく。あせればミスを誘発する悪循環にも陥る。
警察官にこうした職種があることを初めて知った。しかし仕事とプライベートの境界がつけられないだろうな。手配犯らしき人物が視界に一瞬でも入っただけで体が反応していては、正常な生活なんて望めない。常に緊張感がつきまとう中で精神は崩壊していく。
羽田さんの作品はあまり読まなくて、良くも悪くも軽いからどうしても入り込めないのだけど、この作品は良かった。見当たり捜査員というモチーフが単純に面白いのだと思う。「顔」をテーマにもう少し掘り下げてほしかったけど、サスペンス的な要素もあって楽しめる。ドラマ版の玉木宏の美形は見当たり捜査員には向いていないだろうけれど(見つける側が目立ってどうする)。
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警視庁捜査共助課の白戸は指名手配犯たちの顔を脳に焼き付け、新宿の一角に立っていた。一日で百万もの“顔”が行き交う雑踏で、記憶との照合作業を密かに行う。犯人の罪状も動機も関係ない。覚えた顔を見つけるだけ。不意に目の奥が弛緩した。親しみを感じる顔が目に飛び込んでくる。すぐに五百の“顔”が並ぶ手帳を確かめた。間違いない、指名手配されている男だ。来る日も来る日も、勘を頼りに繁華街を彷徨い、いつ現れるとも知れない手配犯を探す“見当たり捜査”。見つける側であり続けるはずだった白戸が見つけられる側に転じたのは、一人の中国人マフィアを歌舞伎町で逮捕した時だった。