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中学高校とリアル・タイムでザ・ビートルズを体験することが出来た著者による、私的ビートルズ論、といったところか。
あくまでも私的な思い入れ、しかも強烈な思い入れが語られているのだけれど、けっしてそれが空回りしていないところはとても好感が持てる。
文章的にはちょっと独りよがりで判りづらい箇所もあったり、「~だと思う」で終わらせている文がかなり、しかも連続して出てくるので、ちょっと読みづらい箇所もあったりもするのだけれど、あくまでも「私的」ということなのだから、これはこれでいいのかな、なんて思えたりする。
やはり中学高校とリアル・タイムでザ・ビートルズを体験できた、ということだけでも読んでいてうらやましくなってくる。
なにしろピカピカのザ・ビートルズの新作を何の予備知識も無しで体験することができたのだから。
本書の初出は2012年、文庫化は2015年。
文庫化に際してのあとがきに「『アット・ザ・ハリウッド・ボウル』のCD化を希望する。できれば20曲くらい収録されて」という旨のことが書かれているが、2017年現在、その希望は17曲収録という形で叶えられている。