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福岡で猟師の免許を取得し、仲間と家をシェアしながら、イノシシの罠猟をしている著者。
もともとはフランス料理の勉強をしていて、ジビエに挑戦しようとした事から、新鮮な出どころのはっきりわかる食材を求めているうちに猟師を思い立つ。
命をいただく、生半可な気持ちではできないハンターという選択、自分に照らし合わせて色々考えますって
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料理家である著者がジビエ(狩猟により捕獲された野生の鳥獣)料理に出会い、臭い固いと言われるジビエをおいしく調理したい!という思いから狩猟免許をとり、イノシシの解体や調理に取り組みながら「命」をいただく重みに向き合っていく。
その姿勢がとても真摯で、著者のとまどいや気持ちがとてもよく伝わってきて良かったです。
狩猟というと銃で撃つというイメージしかなかったのですが、銃猟、罠猟、網猟と免許に種類があることなど初めて知りました。
捕獲した動物をどう処理していくか写真と解説も、生々しいけれどグロくはなく、<命>の温かみを感じました。
どうせならせっかくのジビエ料理の写真ももう少し欲しかったかな・・・。
文章だけでなく写真もとても良かったです。
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どこまでが「命」で、どこからが「食べもの」なのか。この疑問を胸に、料理研究家の著者がハンターの資格を取り、奮闘と試行錯誤を繰り返します。
多くの人が意識を向けずにいる部分に、著者はこだわりをもったのですね。僕は著者が後半に書いた「イノシシだったものが、かたちを変え、ほんのいっとき、私の身体を構成し、内側で分解され、次の瞬間、自然の中に拡散していく」という一文に共感しました。
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フレンチ料理家の著書がジビエに出会い、狩猟免許を取得。狩猟し、解体し、肉にし、料理する。しかし、解体の過程で悩み苦しんだ心情も吐露。その果てに到達した著者の心中とは。
ジビエ料理として一般の人たちが接することができるのは、数少ないイノシシ料理専門店くらい。イノシシ肉やシナ肉、アナグマや鴨の肉などが一般に流通しない、流通できない事情も綴られている。
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知らずに食べるのはせこいという考え方に
耳が痛くなります。
肉が口に入るまでの過程の複雑さ
狩猟という手順上、定量的に手に入るわけではないむずかしさ
野生との対等な知恵比べ
じゃあ、農場で育てる畜産は?
この本は禽獣狩猟のみが主題ですが
狩猟だけにとどまらない「食べること」について考えさせられます
題名は「ジビエの美味しさを知らないあなたへ」ですが
ジビエ好きな人のための本だと思います
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さまざまな命を「いただく」ということ。
周りにいる生きものたちの命のおかげで、
日々の食事が成り立ち、生きていられるのだなと
改めて深く知ることが出来ました。
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日記のような、伝えたいことが見えない、感情をつづった文章を延々と読ませられ、途中リタイヤ。
最初の見せ場のイノシシのとどめを「うってもらう」ところからして、道徳の本を読んでいるような印象。著者の生の気持ちが入ってこない。
この本の前後にマンガ「クマ撃ちの女」、近藤康太郎氏の「アロハで猟師、はじめました」を読んでいたせいもある。どちらも都合の悪いところから目を背けず、自分の「狩猟に対する自分の向き合い方」をさらけ出しているから、比べると本書の稚拙さが目に付いて辛抱できなくなってしまった。
(文章術を教えている近藤氏と比べるのはあまりに酷かもしれないけれど)
「奮闘記」っていうタイトルもどうよ…。
軽い。本人がつけたにせよ、編集部がつけたにせよ、親しみやすさよりも狩猟そのものを軽く扱ってる悪い印象を持ってしまう。
個人的には、どんな分野にも女性○○とつかない、女性がやることが特別でない時代になって欲しいので、そういう意味では応援したいと思う。
(だから手に取った本なので、ちょっと残念)