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著者は、エドガー氏である。MITの教授で、スタンフォードで心理学、ハーバードで
社会心理学という蒼蒼たる経歴の持ち主である。つまり、心理学のスペシャリスト。
そんな氏が、「支援学」という古くから馴染みがあるが新しい学問の入り口の案内を
本書で説明している。
上記でも説明したが、本書の内容は「支援学」だ。
しかし、読み終わって個人的に感じたことは、自己啓発やビジネス書、ビジネス心理学
などのエッセンスを凝縮した感じの内容であって、決して目新しいものではないって事。
そして、著者が言う「人と信頼を築くポイント」は、
1.自分がどんな価値を主張しても、相手が受け入れてくれること
2.相手が自分を利用したり、打ち明けたことを自分にとって不利になるように
用いたりしないこと
であると述べている。
これは、とても納得したと同時に、身近になればなるほど“そのように振舞っていない”
事にも気づいた。だめだな。。。もう少し、身近な親しい人にもそう接しようと思う。
次に、当の支援学のエッセンについてだが、これがコンパクトに10の原則として、
巻末に見開き2ページで記載されている。よって、ここにはあえて記載しないが、
時間がない人は、それを読むといいだろう。
ただ、総じて他の本でも述べられている事が多い。まぁ、その中でも役に立つと
思ったのは、
■ 相談をすること、分からないことがあったら分からないとクライアントに言う。
である。
プライドがないようにも思えるが、それはあくまで自分主体でクライアントのために
なると考えればいい。そして、心理学の専門家が、あえて言っているのだから、
それだけ、プロフェッショナルと言えども、次に何をすればいいのか分からなく
なってしまうことが多いってことだろう。これは肝に銘じておく必要がある。
久しぶりにこのような書物を開いてよかったと思う。
以上
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MITの名誉教授であり、組織心理学の創始者でも
あるエドガー・H・シャイン教授が書いた、「支援学」の入門書。
ささったもの2つと、チームワークに大事な4つの質問を載せます。
1.
人はあらゆる人間関係で返礼を期待している。返礼をしなければ、
腹を立てる人が出てくるし、関係の悪化につながるだろう
>些細なことだけど「返礼」を徹底することで、世界平和に繋がると思う
2.
仮にあらゆる文化が、人間関係においてどれだけ相手を尊重してい
るかを定義する公正さや互助といったルールで支配されるとすれば、
交換される社会的通貨は何か。それは愛情、思いやり、認識、受容、
賞賛、そして支援である
>愛情、思いやり、認識、受容、賞賛、支援という6項目を意識して、周囲の人と交流してみようと思う
【4つの質問】
①私はどんな人間になればいいのか。このグループでの私の役割は何か
②このグループで、私はどれくらいのコントロール、あるいは影響を及ぼすことになるか
③このグループで、私は自分の目標、あるいは要求を果たすことができるか
④このグループで、人々はどれくらい親しくなるだろうか
>④は俺が欠けてた質問や。考えよう。
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【09/12/02】
訳が固いと感じて、頭にすんなり入ってきませんでした。そこが残念。自分も読み取れるようにならないといけないんですけど、なかなか読んでいていも頭に入ってこないんですよね。内容は断片的になってしまうのですが、私がクライアントに対して何か支援をしようとするときに本当にこの支援がクライアントのためになっているのかということを改めて『クライアントにとっての支援っていったいなんだろう』と考えました。過去に行った支援から引っぱりだして状況を整理してみると意外とすんなり納得できました。もう一度読み解いて自分に落とし込みたいと思います。
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「私は本書を読んで、助け合うことは自分の感情だけではなく相手の感情も関係して成り立っていて、一番重要なものは“相手を気づかうこと”だと学びました。
自分が支援する側・受ける側だったとき、上手く相手のためになったかどうかなんてよく考えたことがないし、自分の力や利益が増幅されたことを喜んでいて、相手の感情がどのようなものか意識したことは少なかったです。“気づかい”はその人の性格に依るものという考えを打ち壊し、立派なスキルだと確立していることはすべての人に人間関係を豊かにするチャンスがあることを示しています。
『自分が苦しくても支援することを心がける』こと、私はまずここから体得していこうと思いました。忙しくても周りのサポートを細やかにできれば、チームの中に安心感を生むという重要な役割を果たすことができるからです。
本書の最も実践的なところは、自分がコミュニケーションをとるときの質問の仕方によって“支援者としてのレベル”を知ることができることだと思います。これは読者が次に自分がどのレベルを目指せばいいのかわかる、進むべき道を教えてくれているツールです。
「人の役に立つこと=相手を気づかうこと」を心がけていれば自分の周りに幸せになる人が増え、周りの人が幸せになればなるほど、自分の幸せにつながっていきます。 “支援する・される”ことは一生人間を磨き続けるスキルであり、本書は『誰かの役に立ちたい』と思うすべての人に必要なものでしょう。」
書店の方からいただいたコメントです。
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(S)「支援」という行為を支援者、クライアントの心理に注目して分析している。支援を要請した側は、心理的に一段下の立場になることについて言及し、支援がうまくいくためには支援者とクライアントが同等の心理的立場に立つことが重要だと説く。そのために、クライアントに主導権があることを認識させるための質問をしたり、自分で答えを出させるように導いたりする形での支援が有効だと説明する。筆者は50年にわたって「支援学」について研究しており、年数にあった深さを感じさせる。コーチングとは少し違った内容で、部下のモチベーションを上げるための方法論として参考になる。
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エデュケーショナル関わりからファシリテーティブな関わりへ、指示的な関わりから支持的な関わりへ。教育界でも産業界でも関わりのスタイルが変化しつつある昨今、読み深めたい1冊と思えます。本書に関連する記事はこちらからも。http://sonoma.ne.jp/2010/01/11/facilitation2/
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読むと当たり前でたやすい事に感じるのだが、人を助ける、支援するのは誰であれ難しいな。様々なコンサルタントが事例として出てくるが、著者のシャインでさえ、支援に失敗することがあり、それによって学ぶ姿が、この本から読み取れます。
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助けたい、と思った人が現れたので、高いよ・・・と思いながら買いました。
英語タイトルはHELPING。
「助けてあげる」という押しつけにならないために、
自己満足にならないために、
相手にとって最善なサポートができるように
・・・という事が書いてありますが、私にはちょっと難易度高かったです。
対等な状態で助けるというのは、難しいですね。
助けたい相手がかなり精神的に追い込まれている時には、
専門家にゆだねるというのも一つの選択肢ですね。
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よく「相手の為を思って」とか、「相手の事を考えて」という本が多い中、視点が聞く側のスキルの問題と、質問する側のスキルの点等と実になる話が多い。
「相手の為を思って」には疑問がずっとあった。思ってと言ってる時点で、自分からの視点になっていると思ってたからだ。
結論はコミュニケーション力だとは思うが、相手の為ではなく、相手が求めている事を引き出す能力が重要だとはっきりわかった本。
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まえがきが長くて読みにくい。本文もまわりくどいんですけど・・・。大丈夫なのかしら?
読みにくい・・・。
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支援学というらしい。1回目だと腹落ち度はそんなに高くなかった。支援する側、される側のミスコミュニケーションとそれに伴う弊害を体系的に読んだ初めての本だったと思う。それだけでも一読の価値あり。
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・・・そう。人に手を貸すことは難しいことです。
相手が何を必要としていて、どう力を貸すのが良いのか?
ちょうど、身近につらそうな人がいて、自分がどの様にに力になれてどの様なことが出来るのか?と悩んでいた時に目に入った一冊。
大丈夫?力になれることはない?と聞いても、「平気平気」としか返ってこない時、何だか自分が親切を押し売りしているのではないかと思ってしまったり、頼りないからだと思われているのではないかと勘ぐったり・・・。
そんな自分に折り合いをつけたくて読み始めたのですが・・・。
なにを求めているのか相手の気持ちを推し量れ、とのこと。
・・・まあ、それはそうなのですが・・・。
さらに、後半のマネジメントに関しての話は私の求める答えではないなー。と。
その時のチョイスとしてはちょっとピンボケだったのですが、仕事やその他の場面で必要ではないかと思える内容が処々にあり、今考えると、職場の人達がこれを読んで少し認識を変えてくれると、お互いにすごく仕事がやりやすくなるのではないかしら??と思う本でした。
というわけで、自分の物の見方をちょっとだけ変えてくれたのでよい本かと。
まあ、結果的には心に効く本というより、仕事に効く本だなぁ。という印象です。
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MITのシャイン先生の支援学(helping)に関する本です。社会心理学の一種なんでしょうが、専門的トレーニングを受けてないので、詳しいカテゴライズは不明w
とはいえ、内容は非常に平易に書かれており、ワンアップやワンダウンの原則やプロセス・コンサルテーションの考えはなんとなく使ってきた技法だったけど、こんなに明確に説明されるとは…。
自分のアンカー的書物と出会っちゃった感ありありw スキルフルでめっちゃ参考になります。再読するには、かなり厚いのが玉に瑕ですがw
(2010.09.28読了)
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「人を助ける」っていう言い方は幅が広すぎるので、目次はその分シンプルなフレームに基づいて細分化されていると思いきや、各章のタイトルを一見しただけでは他の章との関連や流れがとても分かりにくい。書いてある情報の整理がしづらかったです。翻訳なので仕方ないのかな。
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■概要
「○○へ行くにはどうすればいいですか?」と道行く人に尋ねられたら、
あなたはどうやって答えますか?
キャリア・アンカーでおなじみシャイン先生が、
助ける・支援する際のポイントを語る。
■活かせる点
一番印象に残ったのは、助けを求める人は引け目を感じているので、支援する側からの積極的な働きかけが有効、ということ。
また、質問や要望の形で示される欲求について、
その後ろ側の、その人が本当に求めるものを考えることが有効ということ。
(さわ)