紙の本
それでも働いていく。
2015/09/26 00:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だぬきやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読了。謎要素ありのお仕事小説。
駅・・・いつもお世話になっている場所なのに、
そこで働く人たちの姿を、背景を想像してみることなんてなかった。
日本の鉄道すごい。働く人たちに感謝。
一筋縄ではいかぬ人たちとのやり取りがなんともリアルで。
そういうものに触れながらも働いていく。生きていく。
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書名からは、勝手に「駅を利用するいろんな人たちのドラマ」を想像していた。ここまで真剣に鉄道員を描いているとは…がつん、と来た。
ひとりひとりのエピソードよりも、駅員、車掌、運転手といった現業職が抱える仕事の重みと苦しみにひきつけられた。内容はかなり深刻だが、描かれている人たちの言動が自然に心に吸い込まれていって、一気に読み終えていたのには自分でも驚いている。鉄道に興味があろうがなかろうが、この物語は人の心のどこかを必ず揺らすに違いない。
抱えているものの重さから自分を守るためには、逃げるのもありだと思う。逃げなくてはいけない時は、必ずある。でもずっと逃げ続けるだけでは、生きていることの喜びには出会えない。勝手にそんなメッセージを読み取った。
駅では死なせない…だったか。主人公・若菜の一言が強く心に残っている。職場だからでも仕事だからでもないような気がする。若菜にとって、駅はもっと重い…それゆえに神聖な場所だからだと思うのだ。本人が自覚しないままに、ではあるが。
実は…叔父がJR東海の新幹線・新大阪駅の助役のひとりだった。ぼろぼろになって定年を迎えた叔父を見れば、この物語が誇張に満ちた虚構ばかりではないと信じられる。
なにひとつ自分に重なるものがないのに物語に入りこんでしまった、私にはレアな作品である。
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東本鉄に入社した若菜直(わかななお)は、東京駅へ配属された初日から乗客のトラブルに見舞われ、うろたえる。「お客様に駅で幸せな奇跡を起こしたい」。しかし直が抱いていた本当の夢は、かつて自分に手を差し伸べてくれた「あの5人」を探し出すことーー。人を助け、人に助けられながら成長していく若手駅員たちを描いた感動作。
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本書に登場する首都圏通勤線は、中央線だと思う
。私はその中央線沿線にここ何年か住んでいて、電車で出かける時はお世話になっているし、東京駅から乗り換える事もよくあるので親近感が湧いた。今まで駅員さん=駅にいる人。ぐらいにしか思ってなかったけど。すごく色々な業務があるんだなぁって。そして、駅員さんそれぞれにドラマがあって、駅にやってくる乗客にもまたドラマがあって。駅って、それぞれのドラマを抱えた人達が交差する駅という名前の舞台なんだね。
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電車に乗るのが楽しみになった。
ーーー
東本鉄に入社した若菜直は、東京駅へ配属された初日から乗客のトラブルに見舞われ、うろたえる。「お客様に駅で幸せな奇跡を起こしたい」。しかし直が抱いていた本当の夢は、かつて自分に手を差し伸べてくれたあの5人を探し出すこと--。人を助け、人に助けられながら成長していく若手駅員たちを描いた感動作。
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一人一人のキャラクターがしっかりしている。
登場人物が心開いていく姿がわかりやすく描いてあり、面白く読めた。
先が気になってどんどんページをめくっていけた。
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あらすじで感じた印象よりも内容が凄惨。
それもそのはず、舞台は
日本の駅の「のぼり」のてっぺん、東京駅。
様々な種類の利用客が始発から終電まで行き来し、
そもそも人の量が多すぎる。
そんな状況下で起きる事故や駅の事情も、
凄惨なものとなって当然である。
そんな駅に配属された、
ロマンチックな自己紹介をする新人女性駅員が
人間性を疑う(笑)仕事仲間と共に
目標達成に奔走する物語である。
「みんないくつもの顔を使い分けて生きている」
という作中での発言があるとおり、
駅員含め東京駅でのトラブルメーカーは、
同時にどこかでトラブルの被害者になっているはず。
トラブルの逆もしかり。
まさに「情けは人のためならず」という感じ。
たとえ人が人に見えなくなるような
一種異様な場所であっても。
最初の印象とは違ったが、結果読んでよかった。
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登場人物に誰1人魅力がなく内容が薄かったのが残念。
駅員の裏側とかも全然知ることができなかった。
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駅員として東京駅に配属された若菜直はお客様に、幸せな奇跡を起こしたいと願う。
物語では函館まで新幹線が 開通していたりと必ずしも今の東京駅とは異なります。また、現場VS本社と言う構図が、若手の駅員たちの団結力を高めている気もしました。特に、不良駅員の藤原が、主人公の直のことを少しずつ受け入れていくところはホットしました。
替えの効かない人材とは何か。世の中、オートメーション化の影響でひとがいなくなっていく。それも、また現実だと思うと悲しい。
直は、自分の仕事が向いているのかわからないと言う。でも、向いているか、好きになるかは、一生懸命にやった後にわかるような気がしました。中途半端にやったら、中途半端にしか好きになれないし。
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若干冒険活劇的なところもあるけど
駅で繰り返される出来事を考えると、日常でも十分ありうる事件。
日常を粛々と紡ぎだすことの大事さ、大変さが伝わってきます。
駅員という仕事の描写の細かさもすごいけれども
職場の人間関係の描き方は秀逸だと思います。
同い年の先輩で、勉強はできないけれど仕事はできる とか
学歴ばっかり見る上司 とか
一番はやっぱり、松本さん!
読み始めでは、よくいる事なかれ主義上司か~という印象やけど、実は。。
「部下を守ること」を一番に据えてくれる上司って、今なかなかすくないんじゃないでしょうか
「駅員を夢見ることはなかった。それが現実。
でも、私は、今の自分がとても好きだ。それでいい。
現実はいつかきっと、誰かの夢と接続する。」
最後の最後、いい言葉です。
こんな心持で、今日も仕事がんばります。
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http://takotakora.at.webry.info/201505/article_3.html
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読み始めて、久しぶりにワクワクした。知らない世界に連れていってくれる感じ。もう一度読みたい。
ただ最後、少し物足りなかったかな。
H27.6.9~6.11
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田舎じゃないんだから、そんな簡単に探してる人、次から次へと見つからないよ…せっかく面白いのに、全部駆け足で書いたみたいな感じで非常に残念。
もっと掘り下げて書いてくれたら、より面白かったのに。
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読みやすいけど展開が単純すぎて途中から飽きてきた。
主人公の意志もブレているように思えてよくわからなかった。
ただひとつ言えるのは、駅員さんは大変な仕事をしていて日々私たちがお世話になっているのだということ。
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お仕事小説ってジャンルなのかな? 出てくる人たちがとても極端な人ばかりで、最初は何これ?って感じがだんだんとペースにはめられて行き、最終的には感動物でした。ご都合主義って批判はあるでしょうが、小説なんだからいいんじゃないでしょうか。楽しめたし、改めて駅員さんって大変って感心してしまいました。自動改札メーカーが出てきて笑った(特にメーカ名は登場しないが)。