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甘酸っぱい!
この微妙な関係がたまりません。
ミステリー要素も、美術品を取り上げたものだったので、面白かったのですが、もう少しボリュームがあっても読み応えあったかなあと。
でもでも、個人的には大好きです!
特に表紙が好き♪
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美術の知識がない人にも軽く楽しんで読める。が、読み終わった後どこか物足りなさを感じる。
図像学といった学問をこの本で初めて知り、説明もわかりやすかったためその点は興味深く読み進められたが、逆に言うとその新発見がなかったら特に印象に残ることもない作品であったように思う。
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コバルト文庫の装丁、少し変わったのでしょうか。それとも、こちらだけが特別?
なんにせよ、久しぶりに引き込まれる小説を読めました。
女の子の好きなものって古今東西変わらないというか、普遍的というか。そんなこと言うと、男の子だって同じようなものなのでしょうけれど。
女の子の好きなもの、が随所に散りばめられていて、そのうちのどれかがヒットすると、悶えます。透磨だけでも京一だけでもなんともないのに、二人が揃うと急にきゅん度が高まりますね。そして、京一によって透磨の魅力が増すという連鎖反応が。
そして、谷さんは同性に好かれる女の子を書くのが上手いなあといつも思います。本当は才能に溢れていて嫉妬されるであろう女の子の「普通」の側面を、噓くさくなく書くのがとても上手。おっちょこちょいではなく、おばかさんではなく、理知的な女の子、というのは素敵。
美術知識や聖書の話も、理詰めになる一歩手前できちんと話の一部として機能していて、情報や知識を咀嚼して提示してくれています。私が中学生だったら、この本を読んだ後、図書館でゴヤを調べることでしょう。
多分、シリーズ化するので、次が楽しみです。
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『ダ・ヴィンチ・コード』で有名なダン・ブラウンの
ロバート・ラングドンシリーズをもっとライトに、
少女向けに書いた小説とでもいいのかな。
この方の『思い出のとき修理します。』でも感じた、
ステレオタイプな主人公たちに、
今回もちょっと残念な気持ちにも。
もっと、キャラクタに個性があると楽しいのに。
この小説の舞台は神戸か、横浜か。
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シリーズものになるのかな?
図像学者の千景と、画廊の透磨たちが図像を含んだ絵を追いかける話。
一冊完結で話を読むと、不完全燃焼。
一つの事件ものとして読めば、こんなものでしょうか?
もっと心の動きを書いてくれると嬉しいなというのが正直な意見。
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【あらすじ】
死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!
【感想】
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図像学を学んだ千景と幼馴染の透磨が織りなす呪いの絵画をめぐる美術ミステリー。
かなり面白かったです。
まず、設定がしっかりしている。
それぞれのキャラの個性がちゃんとストーリーの中で意味を持っていて、よかったです。
千景と透磨だけだときっとあまり面白くなかったのかな、このメンバーだから楽しめるのかな、と。
図像学って知らなかったし、おそらく一般的ではないと思うけど、
あまり知られていないだろう題材をうまく使ってるなぁ…と思いました。
ちゃんと解説めいた箇所もあり、分かりやすく。
そして何より、その題材だからこその話になっているのが良かったです。
続編が出そうな流れ。
ぜひ読みたいです。
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好きな作家さんだけど、発売に気付かなかった☆不覚
良かったです!
「図像学で絵画を読み解く」なんて、どんな小難しい物語(笑)になるんだろう?と思ったのですが、
途中で詰まることなく話にのめり込むことが出来ました。
この話、きっと続くよね?
続いて欲しいなぁ *^_^*♪
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“「そのブレスレット、昔からつけてましたね」
透磨がぽつりと言った。
「おぼえてるの?」
「ええ、まあ」
意外だったのは、千景にとって透磨の記憶が少ないように、彼もそうだと思い込んでいたからだ。しかし考えてみれば、千景が幼かったころ彼はすでに物心もついて、いろいろなことをおぼえているだろう年頃だった。
「ナデシコの花をかたどったチャームはまだありますか?」
さらに、びっくりさせられた。今千景が指先で触れていた銀細工がナデシコだ。チャームの小さな細工のひとつを、彼がおぼえているとしたら、そんなに近くで見せたことがあるのだろうか。
「あるわ。どうして?」
「……いえ、べつに」
意味深な間を置いて、透磨はそう言った。取り繕うように付け足す。
「あれが、開いたナデシコの花みたいだと思って、思い出しただけです」”[P.67]
この人の文章は美味しいところがあるって知ってるからそれをわくわくして読んでしまう。
基本敬語をつかってる透磨が京一と話す時にそれをやめたとこ良かった。
透磨が心を奪われた絵ってのが千景が昔に描いた絵だと思い込んでたけれどそんな描写あったっけな?
続きが出そうな感じ。カゲロウさんの正体とか、千景の両親とかとか。
コバルト文庫と番号は地続きだけど背表紙とか違うね。
“「頼るって、どういうことなのかしら」
「うーん、あらためて訊かれると、あたしもよくわかんないや。でも、そうだ、バカのふりをしてみるとかじゃない?」
瑠衣はそう言って笑う。深刻にならないところが彼女らしくて、それが彼女なりの気遣いなのだろうと思えた。
「そういや、昨日はめずらしいものが見られたんだよ」
明るく話題を変える。
「めずらしいもの?」
「透磨くんのうろたえたところ」
「うろたえたの?」
「顔に出さないようにしてたけど、絶対うろたえてたよ」
千景には想像もできなかった。
「屋上、行ってみたら?たぶんそこにいるんじゃないかな。彼、高いところ好きだから」”[P.232]
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表紙のイラストが魅力的だったのと、「伯爵と妖精」シリーズの作家さんだということで手に取りました。恋愛要素が多めなのかな?と想像していましたが、ミステリ色が強めです。恋愛要素少なめでも面白い人物が多いので、楽しんで読めました。活字だけなのに芸術作品を上手に描写してくれているので、架空のものでも頭に思い浮かべることができました。主人公の絵は、一度絵として見てみたくなりました。表紙のふたりの関係が少しだけ進展したところで終わってしまったので、これからの展開が楽しみです。
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題材が図像術というのが、斬新で面白かった。
谷さんの文章はどこか温かさがあるし読んでて
ほっとするのだけれど、ストーリーは図像術以外、簡単に解けるようなものだったし、続編のための伏線をはりすぎて若干散らかり気味だった感じは否めない。
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絵画に隠された意味を読み解く図像術。なんだか「ダ・ヴィンチ・コード」を思い出したけれど、こちらの方が親しみやすいミステリー(^^)適度のドキドキ、ハラハラ、ラブキュンが心地好い♪千景と透磨のこれから、キューブのメンバーの実力、千景の両親の事など、まだまだ気になる事がたくさんあるので続編が出ると良いなぁ(*´ω`*)
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帰国子女のお嬢様然としたヒロインの態度を、どこかの執事とお嬢様的な要素ととらえると、萌え。
多少つっこみどころはありでだが、呪いの絵画をめぐる美術ミステリとしては、とても面白いお話だったので、今後にかなり期待。
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図像学のスペシャリストという切り口のミステリー。これはまだどうかよく分からない感じだが、過去に誘拐されたことから記憶に難のある帰国子女の千景と画商の透磨の恋愛模様は続きが読みたい。そして、祖母の鈴子さんが素敵だ。
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新しいジャンルのおはなしだった。
ミステリー…かどうかは
わからないけど、
知識が増えて、読んでて楽しいほんでした!