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99年ごろの、お洒落&カルチャー系雑誌に寄せたエッセイをまとめたもの。
本屋で自分を表現したり人に何かを伝えたりしてるってのは、わたしにとってのソイポケみたいだなあ、と心にぐっときた。自分の好きなもので社会とつながることができれば最高なわけだ。
本業失格ってのは???で、この人の本業って何?暮らしの手帖編集長? それよりも古本に夢中なのが本業失格ってワケ?
沼田元気さんのあとがきも面白かった。二人は小学校時代の同級生なのだそうで。松浦さんはアメリカに、沼田さんはヨーロッパに傾倒していって、仲が悪くなっちゃった、ってお話。でも今はあとがきなんて書いてるんだから、お互いを認められるようになったのだろうね。お互いの好きなものを好きになったという意味ではなく、その人がそれを好きであるということを認めるということ。
サンフランシスコ、ニューヨーク、神保町……古本ハンターは本当に楽しそう。重いし、孤独だし、暗い趣味だよなあ…と思うけど…もっとほかに見るものあるんじゃないか?とも思うけど…、ついでに、家での収納場所が気になるけど。でも、わかるのだそのわくわくする気持ち! 文章がわくわく飛び跳ねている(それを本人はあとがきで恥じていて、今回手を入れたけどそれでも小学生レベルだなんて書いている)。
サンフランシスコ行ってみたいなあ。
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リラックスのサンフランシスコ特集は、その当時とても好きで今でも大事にとってあります。その記事を書いていた人の本。2004年のその頃の自分がものすごくリアルに思い出されてしまい、個人的にものすごくぐっときてしまいました。もう過ぎてしまったことだけど、過ぎてしまってもう今では何もすることができないってことが切なすぎる。
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荒削りな疾走感が爽快。
猪のようなエッセイ。
文章そのものの密度はともかくとして、
著者の精神性の豊かさの萌芽がエキサイティング。
素晴らしい感性。
そして楽しく深い人。
この2点のバランスがほどよい方ってなかなか希有。
(うらやましい!)
出会えて良かった方。
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時には「本業」を離れた方が経験豊かになる、と冒頭で言いつつも
9割9分古本を求める旅の話でした(※松浦さんは古本屋さんです)
同時に『ワークライフ・アンバランス』という「仕事にのめりこめ!」をうたった本を読んでましたが、一周回って一緒なイメージ。
仕事を通すために発生する作業は好きじゃないかもしれないし、
愚痴をいう事もあるかもしれないけど、
その仕事そのものを楽しんでいる人って心地よいです。
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「暮らしの手帖」編集長&COW BOOKS代表、古本好きのカリスマにもなっている松浦弥太郎氏の初エッセイ。本人も言っているように文章は稚拙かもしれないけど、古書愛溢れる実直な姿勢は伝わってきました。
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現『暮らしの手帖』新編集長の本への思いを綴った初期エッセイ集。読んでいるうちに、たまらなく神保町に行って古本屋まわりがしたくて、そわそわしちゃう(笑)。何も買わなくても、ただ本を眺めているだけでいいという箇所に、うんうん深く頷いちゃった。 初期エッセイとのことで、アメリカでの本探しの様子など、若さと情熱が迸ってるかのよう。本当に、本が好きで好きで大好きなんですねえ。しみじみ。
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大好きな、大好きな松浦弥太郎さんの著書。
ご自身の体験や、本の話、仕事の話、つらつらと綴られています。
ただ、カテゴリ別にまとめられているのですが…
複数の雑誌のコラムをまとめられているため、ちょっと統一感が無い気がしました。
中目黒のCOWBOOKS大好きです!
それで住みついてしまったようなもの。憧れです。
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読了後、三ヶ月して簡単なレビューを書きます。なんか近所の書店行ったら松浦さんの本がたくさん出ていて驚いた。ファンは結構いるとは思っていたけど。著者のあとがきと佐伯さんによる解説から読んだ方がいいような…。本文から読んだんだけど人となりをよく知らないせいかちょっとのめり込めず。(でも、どんどん読めちゃうけど)
年齢が近いせいか彼の活躍は励みになります。
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この人にも、なんだかんだで青山とか今風オシャレさんに被れてる時期があったんだな、と思った。
でも、やっぱり、小さなきっかけでもヒトから与えられた事に対して丁寧に接する人柄と、その一貫した姿勢がほんとに大好きです。
3肩書きはあるけど…本業が失格であっても、人生が失格ということはありえない。
80弥太郎さんの、アメリカ初生活の思い出。
83本屋を続けてきた背景と、変化前の心境。
89美大卒生に、勘でチャンスを与えた話し
112『大きな口を開けて、朝陽をグッと飲み込むと元気になるよ。』
114世界一の古本屋。)たもかぶ本の街。
福島県只見町。→いってみたいみたい!
139コンプレックスを公言したシーン
141『セレクト フォー やたろう』屋いいアイディア!紅茶セットにいいかも!
155ほんとに欲しいものに出会った時
182 あとがき
ハックルベリー
佐伯さん
185佐伯さんより
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130316*読了
パリで、NYで、日本で、古書店街をうろうろしたくなる。
好きなもの、好きなことをこんなにも大切にできたら、しあわせだろうなぁ。
松浦さんの本はどんどん読んでいきたい。
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【本の内容】
N.Y.、サンフランシスコ、神保町、足どりも軽やかに向かう先はいつもその街いちばんの古本屋-。
中目黒の小さな書店から、本を巡る新しいムーブメントを牽引し続けてきた著者の初エッセイ集。
古書店主であり文筆家、現在は『暮しの手帖』誌の新編集長として注目される彼の、本から始まる「旅」の原点。
出会いの喜びと、自由であれ!という今も変わらぬメッセージに満ちた、瑞々しい一冊。
[ 目次 ]
[ POP ]
「牛のマークの『カウブックス』という楽しい本屋さんがあるよ」と知人から教えられた。
東京の目黒川沿いにあるという。夜桜見物がてら先日行って来た。品ぞろえに心意気を感じる小粋な古本屋だった。
内田百間、永井龍男、阿部昭……。
平明な文章で味わい深い世界をつくった作家の本が並ぶ。
つくりや手触り、においもいい。
イタリアの古い建築雑誌など、見ているだけでも楽しい本も豊富で、ウキウキする。
本書は、2002年に小林節正さんとともに「カウブックス」を開業し、昨年10月には「暮しの手帖」編集長に就任した著者が、本への思いをつづった初のエッセー集を文庫化したものだ。
18歳で渡米し、街で本屋を見つけると入り浸り。
そんな日々に出会ったすてきな人々や風景、そして「いいツラした」ビジュアルブック……。
感動の一瞬一瞬がてらいなく、伸びやかにつづられる。「いやー本って本当にいい」というはずんだ声が聞こえてくる。
その日買ったのは、「週刊新潮」の表紙絵で知られる谷内六郎装丁の獅子文六著『べつの鍵』など2冊。
ツラもいいが、中身もよい。
弥太郎さん、ありがとう。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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先日読んだ『最低で最高の本屋』がとてもよかったので
同じ著者さんの文庫をもう一冊手に取ってみた。
1997年から2000年にかけて、著者の松浦さんが
書いた雑記やコラムをまとめたもので、松浦さんが
あとがきで書いているところによれば、文章を書き
始めた初期の頃のコラムということらしい。
確かに、オチのつけ方につい突っ込みを入れたく
なるような箇所がちらほらあったし、ちょっと”ナルシー”
な書きぶりのところもあった。
でも、そういう部分に逆にワタシは親近感を覚えて、
魅力を感じた。目線の高さがちょうど同じくらいで、
だからこそ突っ込みがいれられる感覚がある。
その後、『暮しの手帖』編集長として成功したのは、
この彼の目線の高さがよかったからじゃないかなぁ
と思う。
それから、アメリカ体験という切り口で松浦さんと
かなり共有できる部分があるのが個人的には楽しい。
彼の書くアメリカ紀行は、ついつい引き込まれてしまう。