紙の本
若さの魅力、コンビの魅力、絵の魅力
2012/01/16 17:26
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オノナツメのことをよく知っているわけではないからファンとはいえない。
しかしたまたま『さらいや五葉』を読む機会があって、その腕に唸った。
時代劇風にいえば、「おぬし、只者ではないな」という感じ。
その『さらいや』では脇役だった人物二人を主人公に据えて、
彼らの過去を描く新シリーズの登場である。
『さらいや』などではまったファンには嬉しいニュースだろう。
『さらいや』では、主役たちがあれこれ過去の傷を背負っていて、
過去についての謎と共に、その重くほの哀しい叙情のようなものが魅力だった。
それはそれでよかったが、今度はまた違った味わいだ。
若くて、これから何かでかいことをしてやろうと夢見る主人公がかもし出す雰囲気は
いかにも明るくてワクワク感がある。これからという二人だからというだけでなく、
『さらいや』を知っている読者には、「若返った」魅力が感じられる効果もあるだろう。
ストーリー展開なども、並みの力量ではない。私は時代小説をけっこう読むが、
その一流作家にもひけをとらない才能だと思う。
対等の関係だが、対照的な個性の二人によるコンビという設定も、
定番ではあるがとても魅力的だ。
またマンガといえばやはり絵の魅力である。
ちゃんと絵が描けるかどうかが基本であった昔のマンガに比べると、
正直この頃は、絵自体は下手なのに話の面白さで強引に持っていってしまう場合も少なくない。
それはそれで、絵の不足を補うほどのストーリーというのでたいしたことではあるのだが、
絵も楽しめるのにこしたことはない。
その点、オノナツメの絵は一級品である。とりあえず話を無視しても、
絵だけで味わえるレベルである。
人物を描くにしても、正面よりは横顔、うつむいた顔、やや斜めからの後姿などを好んで描き、
さらに手とか足とか、いわば外れた部分部分を描く。そうしたいわば間接の表現には
静かな間(ま)のようなものが生まれて、何もないようでいて何かを深く感じさせる独特の豊かな空間になる。
これはとてもいいと思う。
というわけで今後もおおいに楽しみである。
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宗次さんが格好良すぎて、読んでるのが途中から辛くなった。
かっこよすぎる…
見事に好みです…
そしてナツメさんの絵、大好きだなぁと改めて…
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オノナツメ先生はもともと好きですが、
今まではどっちかと言うと外国のお話の方が好みだったので、今回の「ふたがしら」はどうかしら?と思って読んでみたら・・・
もう 最高 でした。
色気のある絵と言うか話を描かれるのが凄いお上手な作家様ではありますが…もうッ!
なんと言うか今回は、可愛らしい所もありつつ…男同士のなんとも言えない絆やら…堪りません!!
個人的には主人公2人が何となく喋る下世話な話をしているシーンが堪りません。
取り合えず、絆されたい。
既に2巻が待ち遠しいです。
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ここで検索してはじめって知った新刊情報・・・orz
絶対買う!
1/18
買ったーん(*´ω`)ぅへへー
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少し絵柄変わった?わざとかな。最初なんかヘタになったように感じましたが、読み進めるうちに良く感じました。
ストーリーは五葉以上に時代劇っぽいというか、悪く言えばありがちかも。時代小説やドラマを見慣れない人には新鮮に感じるのかもしれない。
とにかく絵は素敵。好きだ。
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つらつら~とは違い、五葉に近い感じ。五葉よりシンプルで分かりやすいストーリー展開。これからもそうであってほしい。
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安定のオノ・ナツメクオリティ。派手ではないものの、丁寧な人物描写がこれからの展開を期待させる出来になっています。「さらいや五葉」が好きだった人に特にオススメ。
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悪くて色気のある男のコンビの珍道中。古くはルパンと次元が思い出されるこの設定と、合間合間の男子ならではの会話に、中学生の頃の感性が刺激される。
しかしこの人は、なんでこんなに男の群像を描くのがうまいのか。
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やっぱり異国ではなく日本を描いても素晴らしい。
タッチやトーン?も和を意識してるあたりがまた良いです。絵を眺めてるだけでも良いです。
続きが楽しみ
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五葉つながり
あの時君は若かった
多分、粋ってこういうことなんだろな…多分
かこよすぎます
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こういうかんじすきです。
一話おためし! みたいな感じではじめに読んだのですが、死にたがりの目をした男かと思ったら、そうではなさそう。
続きがたのしみです。
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時代ものもすっかり板についてきた感じ。なかなか期待できる出だし。
同じ時代ものの「つらつらわらじ」が三頭身なのに対して、こちらは八頭身。
確かにそれぞれこの頭身がベストと思えて、頭身のつかいわけも本当に上手。
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オノナツメ先生の新作はまたしても江戸時代もの!
オノナツメプレゼンツ江戸版「相棒」といったところだろうか?…でもふたりは岡っ引きではなく泥棒だけれど。(だからルパンみたい)
読み味は「さらい屋五葉」とそんなに変わらないのだけど、今回のほうがエンタメ的。(あとちょっと色っぽい)
旅の道程、立ち寄る町で出会った厄介ごとを
ふたがしらが夜陰に紛れて解決。
(するような、しないような…)
先生の気が済むまでとにかく思う存分江戸を描いてほしいと思います!
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オノナツメの新刊。
五葉のあやしい雰囲気を受け継いでいる作品。
まだまだ序章。続きに期待。
この人の描き方が単純に好み。
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好き系だー。
「さらい屋五葉」の仏の宗次と鬼蜘蛛の弁蔵の若い頃の話。
まだ一巻だから今後どうなるかは分からないけど、このままスッキリ系で進んでいくといいなー。
宗次、こんなにかっこいいキャラだったのか、と思う。