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こんなに泣けたBLは初めてかも。というかこれをBLに分類して良いものかどうか…。ジャック&エレナ(清水玲子)と同様の近未来SFです。主人に虐待されていた裏ドールを高額で買い取ったドールオタクの南里と、純粋無垢なアンドロイド:シンの長い長い物語。戦争時代に突入した日本で引き裂かれる主人とアンドロイドが再び平和を手に入れるまでは奇跡の連続でした。シンの可愛さがたまらない。綺麗になった洗濯物に向かって「いい子になりましたね」と小声で褒める姿は悶絶モノでした。こんなロボット私も欲しいです。
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何度読み返しても泣く作品の一つ。
形が変わろうが、気持ちは変わらない2人は幸せになって欲しいと強く思わされます。
SFチックですがSF耐性なくて問題ありません。
タイトルがすごい
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CDを先に聴きかけて だめだ! これは先に読まなくてはいけないと思ったが 遅かった。
シンの声が武内健さんvoiceに自動変換されてしまう。
もうデレデレである。真っ当な評価は無理。
それでも
フェイントにまんまと引っかかり ドキドキはらはら 血圧が上がったり下がったり、、、。 あー よかった!
時が時 北方から危険物が飛んでくるなか 妙に切羽詰まって読みました。
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プログラムによってマスターだけを愛するアンドロイドを手に入れた南里。機械との恋に閉塞感はなく、むしろ二人の初恋のような初々しさにときめいた。だが、物語はそんな人間と機械を戦争によって引き裂いていく。機械であるシンたちのマスターへの献身は変わらないのに、それを使う人間は変わっていく身勝手さ。だけど南里はそれに抗う。
記憶や体も失って丸になったシンとの生活は、萌えると同時に、泣きそうなほど幸せの光景に見えた。
そんな南里だけがたどり着いたシンとの結末は、ご都合主義かもしれないが、未来のお伽話のようで心が安らいだ。どうか二人、いつまでも幸せであって欲しい。
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「2119.9.29」を読み、どうしてこれを読んでないんだ!と、大慌てで読んだ。ここでも、アンドロイドの存在の哀しみと人間の身勝手さに胸を締め付けられそうになり………。そして戦争の恐怖と絶望感が、巧みに描かれていることに舌を巻いた。人間型のシンももちろんいいが、私としては、球体のシンが可愛くて仕方なかったな。なんとなく、スターウォーズに出てきたBBをイメージしてしまった。南里がアンドロイド化した経緯もよくわかり、本当に、いつまでもシンと幸せに暮らして欲しいと思った。
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ロボットとの恋と聞いて最初は抵抗感があったけれど、読んだらすぐにシンの可愛さ健気さにやられてしまった。一般的世間からは理解されない2人の恋愛は様々な壁を超えて最終的には2人とも形を変えて結ばれる。全く新しい愛の形を見た気がした。
ひとつ気になるのは南里が抱いた、シンが南里を好きなのは「そういうふうに作られたロボットだからなのか」という疑問が結局最後まで書かれていなかったこと。これが元々裏ドールとしてつくられたシンとの恋愛における最大の問題だと思う。南里といるうちにより心が芽生えたってことで良いのかな。
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泣かせてほしい!と思い読んだはず…
凪良ゆうさん初めて読むけど読みやすい文章。
で、内容はというとまあ、、想像通りの展開だったかな
最後らへんまでは。
ちょっと、おおお???っていう収束の仕方ではあったけど概ね期待を裏切らない展開で、なるほどね!という気持ちで読み終えれました!
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再読…いや〜面白い(〃ω〃)
本筋のストーリーはもちろんなんだけど…
阿部ちん最高!凪良さんの書くオタクは最高です笑笑
スピンオフもまたまた再読せねばo(・x・)/
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発売当時、ランキングで見かけて気になってはいたものの読まなかった作品でした。いざ読もう!と思った時には紙の本が存在しておらずそのままに…。本屋大賞のおかげで重版、無事に読めた。なんかもう哀しいし辛い。二人は幸せかもしれないけどわたしはただ辛い。でも、読んで良かった。
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冒頭の入りからは予想のできないまさかまさかの展開で、中盤から後半まであっという間に読んでしまいました。
前半は近未来の日本で戦闘用アンドロイドを使って戦争をしている説明があるのだけど、そこに関しては詳しい描写は全くなく、現実感がまるでないのだけど、それは主人公から見た世界だからなのかな。自分の住んでいる国の戦争に無関心すぎる人たちに違和感を覚えはするものの、この世界の多くの人間にとってソレは意識の外にあるものということなのかな。けれどある時、主人公は世界で一番大切に思っているシンを奪われることで、それが現実だということを思い知る。
中盤からは戦争が終わってしばらく経っていて、形は人型から変わってしまったけど、以前の記憶データの一部をもった球体のシンと暮らすようになる。この球体のシンがめちゃくちゃに可愛いんだ……!人型のシンももちろん良いのだけど、主人公と球体のシンが幸せそうに暮らしているシーンが一番グッときました。たとえどんな形であっても、南里の愛したシンはこの子なんだなと思って涙が……。そこから後半の展開は、本当にまさかまさかでした。ショートケーキの、苺には、さわらないんだよなぁ!!!
個人的にはシンが人型になって、年老いていく南里と一緒に暮らすラストも見たかったなと思っています。スピンオフの阿部ちんのお話もちゃっかり購入しているので、すぐにでも読み始める予定です。
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ちょびっツかと思ったら銀河鉄道999だったでござるの巻
機械帝国…機械化人間だ…
と思ったら凪良先生も999の影響受けてるって奥付で書いとった
これをハッピーエンドと全肯定できるほどまで私の脳が先進国じゃないんですけども
現代だからこそありうるオチなのかなあとも思った
テーマがテーマだから何度かしんどくてやっぱメンタルが頑健なときに読むのをオススメしたい
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少し未来のお話。アンドロイドが普通に人々の生活に溶け込んでいて、ドールオタクの地味男子と不幸な裏ドールとのラブストーリー。時々クスッとする箇所もあって、流石の凪良節でした。面白かったです。やっぱり凪良さんは、いわゆるキモイと言われちゃうような人が好きなんだなぁ。本当に愛を感じます。泣ける!みたいな感想をみたりしていたのですが、結果、特に泣くとかはなかったです。
とにかく、シンがカワイイ。
おしとやかで従順で、その上美しい。不幸な生い立ち(?)から南里に救われ、色々な経験をしていく様がとても瑞々しいな、と感じました。
ストーリーも、とてもドラマチック。
でも、なんかちょっとドラマチックすぎるなぁ、と思ってしまいました。読者が求めている要素を盛り込んだ感が垣間見れてしまう、というか。
ちょっと昔の作品だからですかね。今の凪良先生のインタビューとか色々読んだせいもあるのかも。
特に、2人が徴収から逃げている時に出会った男の子が、将来2人を救うキーパーソンになるところとか。あまりにも男の子の出現が突然で、??となり、ページを何度か往復してしまいました。shinの生みの親が現れたりするシーンとか。そんな、うまくいきすぎじゃーん。と。(小説だから、もちろん何でもありで全然いいんだけど、少し冷めちゃった感が…)
アンドロイドは、ただの機械か?それとも愛する隣人か。親や友人との関係。戦争のゴタゴタも相まって、色々と考えさせられる要素が盛りだくさんの中盤はなんとも重苦しいです。
それから、ラスト。これが、一番ハッピーな終わり方だったんでしょうか…。2人に焦点を当てればそうなんでしょうけど。何だろ〜。ちょっと(南里の両親のことを思ったり、それこそ、2人の将来を想像したりして)素直に良かった!とか思えなかったです。。
うーん。スピンオフの方を読むと違うのかな。この後読む!
前半の2人の出会い〜ラブラブなところが一番好きです。
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絶版ぽくて、電子もないので手に入れるのに苦労した笑 ショートケーキをショートケーキたらしめるものは苺だ。つまり、「ショートケーキの苺には触らない」は、ショートケーキがショートケーキであるための呪文。これが、シンとナンリ、両者の記憶、もといアイデンティティを引き出す呪文にもなっているのがオシャレな構成。
最後の「辛かった思い出の箱だけがあって、ふたを開けても当時の気持ちは残ってなくてからっぽだ。それは多分、今がとても幸せだからなんだろう。」という台詞がすごく沁みた。これって、トラウマ寛解の理想の形だなと思った。