紙の本
頑張る女子。
2016/08/07 22:28
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投稿者:さるけろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生活を身近に感じさせるお話。話題は身近だが、登場人物が特徴的。個性的というべきか。小説の中ではよいが、実際周りにいるとたいへんかもと思う。
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ギリギリなラインで作品を描く。リアルに。越えたらOUTな線をきちんと把握し、琴線に触れるのがとても上手。
放送部の大会とかあるの知らなかった。
気持ちはわかるけど、どんなに否があっても、美女にブスって言われるのはわりとつらいよ、美女じゃなくても辛いよなー笑。
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よかった。紙コップのオリオンよりいいかも?
クラスの友達とか、先生とかの「言葉だけ聞くと悪いことは言ってないのに言われた方は傷つくモヤモヤ」ってなんだっけ? と思ったら、マウンティングだ。
みさとと葉月の友情もいいし、新納もいい。
新納くん、お父さんが怒鳴る人だったのかなとか、今は母子家庭とか、想像はさせるけど全然名言しない。
卒業後も、いろいろきっちり書かずに含みを持たせるのがいいところ。
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それぞれの個性がとても伝わりやすく、すっと入り込めて物語の世界を楽しめた。YAだけど、大人にもオススメ!
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本庄みさと。曙第二中学校の放送部。三年アナウンス担当の副部長。
古馬和人は同じく三年、機材担当の部長。先輩たちが卒業して、放送部はたった2人の弱小部となってしまった。みさとは本当はアナウンスは苦手だけど、古馬が機材と原稿作りを担当するので仕方がない。放送委員会が活動を始めるまでの間、お昼の放送をすることになって緊張するみさと。
そんな時、みさとと同じクラスに真野葉月(まのはづき)が転入してきた。誰もが振り向くほどの美人な葉月だが、クラスで誰とも仲良くなろうとせず、孤高の存在となった。
そして古馬が言うには、葉月は放送部経験者だと言う。それも、大会のアナウンス部門で賞を取るほどの実力者だと。
みさとのクラスの女子で亜美とその仲間は、かつてバスケ部で一緒に汗を流していたのだが、ある事がきっかけでみさとはバスケ部をやめた。そして、笑顔で、いじめにならないギリギリの所で毒を投げてくる亜美の事が苦手だ。
葉月も、亜美たちのことが嫌いだ。
席の近いみさとと少し話をするようになり、防音室で、葉月が思いっきり心の中に溜め込んだ言葉を吐き出せるようにしてあげたりした。
そして、みさとは葉月を放送部に誘った。
放送部の顧問の須貝先生は、放送の知識はないけど明るく、軽く、放送部の活動を応援してくれる。生徒指導の古権沢(こごさわ)先生は部員数の少ない放送部を目の敵のようにし、いろんな事を言ってくる。
みさと・古馬・葉月に加えて、身体を壊して野球部を休部している新納と一年生の珠子が加わった。そしてはじめて、大会に出る事になり、5人はその準備をはじめる。
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中三のみさとは、放送部員。とはいっても部員はあとひとり、部長の古場のみ。新任の須貝先生が顧問になって、はりきっているけど、正直つぶれるのは時間の問題なんだけど…。クラスで孤立している絶世の美少女真野葉月や野球部の巨体新納がなぜか放送部にかかわってきたかと思うと、生徒指導の先生に眼をつけられ、波乱の予感…。
小さな放送部を舞台に、結構波乱万丈な毎日を描く青春小説。
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学校生活のいろんな事がたくさん詰まっていて、面白かったです。読後感も良い。今の中学生に読んで欲しいです。
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読書感想文課題図書
中3のみさとは、放送部員。先輩が卒業して部長の古場と二人っきりで、存続の危機に。新顧問の須貝先生の提案で昼の放送を始めて部員を増やす作戦に出る。それが功を奏して、1年生一人と、3年の超美人の葉月と、みさとが気になっている新納が入って5人に。部員は大会に出るために
頑張るが、横槍がはいってしまう。中学生の青春物語。須貝先生にぢても古ゴ沢先生にしても、こんな大人いるよなーと、リアルな登場人物に感心する。
面白いです。
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放送部の話。
委員ではなく部活動なので、自主性が大切です。
登場人物それぞれに事情があり、主人公を変えれば別の物語ができそう。
頑張ってる子、信念のある子の話、好きです。
ただ、この話、読書感想文の課題図書だよね…
書きやすいんだか、書きにくいんだか…?
頑張れ!中学生!!
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『紙コップのオリオン』以上『よるの美容院』未満。
基本上手い人だと思うが、それ以上のものは感じない。梨木香歩のような大化けは無さそう。
そつなく、当たり障りのない内容で学校に安心して置ける。読解力中レベルの読者向け。主に中学生女子。大人や上級読者には物足りない。でも、まあ、いかにも読書感想文に教師が選びそうな内容だ。
これ漫画だったら、つまらない。でも所詮読書感想文だもの、これ以上展開させるわけにいかないでしょ。
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廃部寸前の放送部。そこに誰もが振り返るほどの美人の転校生葉月が入部してくる。
そして熱心な顧問の須貝先生。
活動らしいこともしていなかった古場とみさとも、発声練習から始まり、やっと週一でお昼の放送を始めるところから部活らしい動きが始まる。
新入部員珠子も加わり、アイデアを出し合い、だんだん充実した放送になっていく。
ある日、須貝先生から放送コンクールに出てみないかと勧められる。しり込みをする未経験者の中にあって、アドバイザーとして力を発揮するのが葉月である。彼女は前の学校で放送コンクールの出場経験があったのである。彼女の指導は的確であるけれど、彼女は決してアナウンスはしない。
これには、転校の理由でもあるけれど、彼女の苦い思い出がかかわっている。
途中から入部することになる新納。彼はみさとの密かな憧れである。
淡い恋もあり、一つの目標に向かって皆で頑張る姿もあり、それぞれにちょっと苦い思い出なんかもある学園ものである。
個人的に言えば、誰もが認める美人でカリスマ性もあるけれど、ちょっと協調性に欠けた葉月がどうも好きになれない。 だけれども、読んでるうちに、放送コンクールの結果よりもなにより、葉月のアナウンスが聞きたいと思うようになるのです。
きみが歩きだすとき
生まれたての風が吹くだろう。
一歩を踏みだせたら
今 きみが 風の先頭になる
美しい声で読み上げる葉月の姿が目に見えるようです。私は、思わず声を出して読んでしまった。
いい詩なのです。
この物語ははじめにこの歌詞があって、作られたのかもしれない。
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廃部寸前の放送部。運動部をやめ、放送部に転部したものの、やる気になれずにやめそびれていたみさとだが、顧問になった新任教師の情熱に引きずられ、本腰を入れるようになる。一方、周囲に壁を作り孤立している転校生の本音に触れ、関わりを持つようになる。やがて放送部はある目標に向かって進むようになるが、学校一厳しい古顔の教師から横やりが入る。
大人の権威を振りかざし服従を要求する教師に対し、波風たてないやり方を知りつつも自分たちの信念を貫きたい中学生たちにエールを送る。飄々とした新任教師の存在は貴重。むしろ、子どもたちよりも彼が折れずに前進することを願う。
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いや、これは名作なんじゃないかな。
あまりに予定調和的なラストとか、あまりに一面的な敵役とか、ひょっとしたらそういう不満を持つ人がいるかもしれないけど、いいのである。中学生向けの本なんだから。
で、エンタテイメントとして秀逸。
特にキャラが立っているし、そういったキャラの特徴を物語の最前半でちゃんと提示するのがすごい。
ストーリーも奇をてらわないけどありきたりでもなく、一切のたるみを見せずに最後まで続く。
うん、やっぱ名作だ。
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2016/10/24
913.6||イチ (3階日本の小説類)
みさとが所属するのは、機材オタク・古場とたった2人の零細クラブの放送部。廃部の危機に加え、学校一厳しい先生からも目をつけられ・・・。そこに転校生・葉月が関わり、状況は複雑化して…!?
同級生との人間関係、生徒指導教諭の指導に悩みながら大きく成長していく中学生の姿が描かれている。
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2017年度読書感想文中学校の部の課題図書
中学校で放送部というのはとても珍しいのではないだろうか。
廃部寸前の弱小部で、コンクール目指して奮闘する部員たち。でもそこに至るまでは紆余曲折。
中学時代って、ホントに色々めんどくさいんだよなぁ…とあの時代にトリップして読んだ。
それくらい、作家の目線がリアルだった。