紙の本
あんまり
2016/10/26 19:16
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Apolo11 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あんまり話の内容がわかりずらかったです。主人公が、漢字もわからなかったところから天才になってまた元に戻るだけの話で面白くなかったです。
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昔、何度も何度も読み返した本。新版ということでまた読みたくなって何度目かの再読。決して「面白い本」じゃない。ただ、心に突き刺さる何かがあって、自分に影響を与えている。いつまでもこれからも何度も読んでいく本なんだろうな。
医学の進歩によって賢くなったチャーリー。彼が得たものはなんだろう。人並み以上の知能、人を愛する心。でも良いことばかりじゃない。小さな頃の記憶が甦るも、それは悲しく辛い思い出も多かった。純粋だったチャーリーが賢くなるにつれて、人間の汚さやずる賢さも知ることになる。
そして訪れる副作用。どんどん元のチャーリーに戻って行く。。チャーリーは、アルジャーノンは幸せだったのかな。
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分かってはいたけれど、やはりラストのくだりは号泣してしまった。チャーリーがあんなに願っていた賢い人間になること。なのに、記憶される事がなかった過去を思い出しては辛い思いばかり。どんなことも純粋な心で受け取っていたのに、人々の言葉や態度の裏にあることを知ってしまい激しく傷ついたり…自分を見捨てた家族に会いに行っても父親は気付いてくれない。母親も昔のまま…自分は一体…
その内、副作用で向上した知能が後退していく。記憶力が低下し、字も読めず、書くことも困難に。身体的能力も低下していく。あんなに色々な事が出来たのに…愛する人への気持ちは変わらないのに…パン屋の友人も大好きなのに…元の自分に戻っていく恐怖や不安のなかで、チャーリーは1つの決意をする。心優しい、純粋な気持ちを持つチャーリーに戻りつつ、賢くなった時の事を思い出し手紙に綴る。又、沢山、本を読みたい。字を書きたい。人を愛したい。家族に会えた事、全部とても良かった、と。だから後悔していない。ありがとう。って。今、書いていても涙が止まりません。
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実験・手術を受けて幸せだったのか、不幸だったのか…。
多くの人と出会えたことが幸せだったのかと。
訳者あとがきにある、著者との交流も良いエピソードでした。
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闘病中に読んだ本。医療技術で新しい人生を得たが、いつまでもは続かなかった。可能性を信じるのもいいけれど、いつかは来る壁。心理的な変化によって変わる周囲の人間。試行錯誤の変化を感じた。
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テレビドラマを見てからの購入であったが、ドラマにはドラマの良さがあり、小説には小説の良さがあった。
「頭さえ良ければ幸せなのか。」と、考えさせる。
知的障害のチャーリイが脳手術を受け、知能が高くなって副作用で衰退するまでを本人筆の「経過報告」という形式で描く。日記に近いか。
タイトルもはじめは「けいかほーこく1」。「ほうこく」ではなく「ほーこく」であるところが、聞こえたように書いてしまうことを示唆している。
「頭がよくなりたい」という願いが叶い、知能はものすごく高まったものの、精神が幼いままのため周りから人が離れて行ってしまうという皮肉。また、知能が低ければ気づかなかった、しかも気づかないほうが幸せだったことまで、知能が高まったことによって気づいてしまう。
頭が良ければ幸せになるのだろうか。必ずしもそういううわけではないのだろう。
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経過報告書形式で、主人公チャーリーの知能の変化が書かれている。文体の変化で、知能の変化が読者に伝わる。人として扱って欲しい、の叫びに胸が痛みます。どんな姿になっても主人公のやさしさは変わらない。アルジャーノンのことも忘れずにいようとしている。
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とても優しい魂を持つ人に出会いました。
天才に変貌した青年が知ることとなった愛と憎しみ、喜びや孤独、醜い感情、そして人の心の真実。
チャーリイの検査から手術、術後の経過報告を読者が読むという形で話が進むのが斬新だなと感じました。
チャーリイの持つ純粋な心に、最後まで前向きな気持ちを持ち続けたことに胸を打たれました。
アルジャーノンに起こった事態から、手術の副作用で自分がこれからどうなるのかということにチャ―リィが気付いてからは読むのがとても辛かったです。
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知能レベルが急上昇するにしたがってチャーリイの文章が変化していく様子が興味深く少しずつ読み進めていましたが、アルジャーノンがおかしくなってしまうあたりから先が気になって一気に最後まで読みました。
自分の運命を悟ったチャーリイが苦悩する様子も切ないですが、文章に句読点が少なくなったあたりから退化しているリアルさが迫ってきて、とても哀しくなりました。
一気に読み、最後の見開き2ページで急に涙がこみあげて、読後に号泣してしまいました…タイトルに込められたチャーリイの優しさに、生きて死ぬってどういうことなのか改めて思い知らされました。
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幸せって自分で感じるもの。
生死をかけた手術を行い、その後のチャーリーの努力によって、彼は欲しかったものを手に入れる。でもそれは、彼の人生において本当に大事なものだったのだろうか。
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自分はパン屋の面々に憤ることができるのか、自分がローズやニーマーのような立場になったとして周りの「チャーリー」を尊重することができるだろうか。何らかの事情(事故やら痴呆やら)で私自身がチャーリーになったとき、それでも他人に対してかれのような思いやりがもてるだろうか。
その辺は頭の中に置いておくとしてアリスを抱くのにフェイと思い込もうとしたりフェイをアリスの代替品と言ってのけたりするくだりは素直に最低だな!と思いました。
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存在しているはずなのに考えないようにしてることとか、もやもやしてそれが何ものなのか分からないこととか、そういうものは今の自分の段階より高い所からでなければ見えないものなんだろうな。かしこくなりたい。でも白痴として生きて行く人生もそれはそれで幸せなのかもしれない、なんて無責任なことを思ったりもした。
将来自分のこどもが勉強したくないなんて言い出したり、勉強に行き詰まったりするような時にはこの本を勧めたいと思う。
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知能がどれほど高くなっても、あくまでそれは人間の範疇を超えないのであって、それは感情や意思の面でも同じであろうと思います。それゆえ、自身の結末に気づいたときのチャーリィの気持ちは察するに余りあるし、その後の行動も大変に勇気あるものだと言いたいです。また、それに寄り添う覚悟をしたアリスについても同様です。
再び養護学校にチャーリィが現れた時のこと、アリスは一生忘れることができないのではないでしょうか。
願わくば、チャーリィやアリスには余生を心穏やかに過ごしてもらいたいです。
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いつの間にか自分とチャーリーを重ねてしまって、終盤はとてもつらかった。文章が巧みです。そして素晴らしい作品です。
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個人によって能力の差はあるが、どのレベルであっても、人は悩む。大事なのは他人を羨ましいと思うことではなくて、今のままで幸せなんだと思うこと。