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沢木耕太郎の文ってなんか惹きこまれる。
この”銀の森”映画評は朝日新聞に連載されている時から、読んでいたけど、一冊の本になってくれると読み応えがあって嬉しい。
ノーカントリー、扉をたたく人、チェンジリング、モールス、少年は残酷な弓を射る、等など…観た映画もいっぱいあった。
わたしを離さないで、鑑定士と顔なない依頼人、瞳の奥の秘密…観たい映画も沢山増えた。
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サワーキが観た映画の感想。あらすじが大半を占める。
「ぼくのエリ」のが好きだし、「風立ちぬ」が最後で全然構わないです。自分と真逆の印象をもつ映画が勿論あって、大変興味深かった。
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一本の映画へのコメントはそれほど長くないが、観てみたいと思わせる文章であった。私が観たことがあったのは「オーケストラ!」のみ。
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観たことあるモノも
観たことがないモノも
実に魅力的に綴られている
観たことのあるモノは
あのワンシーンが鮮やかに
思い浮かびあがってくるし
観たことのないモノも
きっと こんなふうなのだろう
と 想像のスクリーンの中で
勝手に楽しませてもらえる
何にもまして すばらしいのは
とりあげられた「映画」の
秀逸なこと
言い換えれば
何回観ても 新しい発見がある
そんな「映画」ばかり
沢木耕太郎ファンにも
名画座ファンにも
読み継がれていく
一冊になりそうです
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執筆の目的にのせられてるなぁと思いつつ,観たい映画がたくさんになった。落ち着いた感じの文章は本当に好きだ。
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知らない映画がたくさん出てきてビックリ。その前に映画の論評がベースの本と知ってもっとビックリ。
いくつか観てみたい映画がありました。
「風立ちぬ」の評価があまり良くないのは驚きでした…
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沢木耕太郎の朝日新聞に連載されていたエッセイ。原稿用紙にして5枚。わりと渋めの映画評が多く、観ていないのがほとんどだが、観たいな、と思わせてくれるのだから、あとがきにもあった「その作品を見てみたい」と思わせることに成功しているというわけだ。とりあえず、TSUTAYAで探すのに苦労しない作品でなおかつハズレの心配もなさそうな『ブラックスワン』を週末に借りてみよう。
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朝日新聞の連載が180回を超えた時に単行本化された。90本づつ『銀の森へ』『銀の街から』の2冊に分冊して書籍化。本書はその後半のほうだ。年代は2007年4月から2014年9月。
”私の友人たちを含めた多くの読者に、「その作品を見てみたい」と思わせるものにする”
と、あとがきにあるようにオススメ映画を、プロット、見どころを説明しつつ種明かしはしないよう、上手に作品の魅力を語っているもの。
とは言え、沢木の筆力を持ってしても、90本中、観たいと思った作品は、4作程度だった。映画はとかく好みが分かれるもの。ススメルのもススメられるのも難しい。
さて、この連載時期は、自分史的にはアウトドアに精を出していた頃だったので(+後半は日本にいなかった)、鑑賞の機会が少なかった時代。鑑賞済みの作品はわずか12本。
ボーン・アルティメイタム/ラースと、その彼女/スラムドッグ$ミリオネア/レスラー/わたしを離さないで/ブラック・スワン/猿の惑星:創世記/サラの鍵/天使の分け前/風立ちぬ/ゼロ・グラビティ/鑑定士と顔のない依頼人/
ただ、この間、自分ではBESTと思う作品が3作含まれ、それなりに沢木評も良いのが嬉しい。
『ラースと、その彼女』は、これでライアン・ゴズリング君のファンになった佳作。心温まる台詞がたくさんあって実にいい。
『サラの鍵』は、その後、ナチスものなどを注意してみるキッカケになった。人にもよく勧めた名作だ。
お気に入りの大どんでん返し系『鑑定士と顔のない依頼人』は、沢木も”私にとっても「今年の一作」ともいうべき作品”と評価が高い。
映画評の部分は、以前『暮しの手帖』での連載をまとめた『世界は「使われなかった人生」であふれてる』のほうが、エッセイ風な導入があって、自然と映画評に繋がるような書きぶりが好きだったが、こちらは紙面の都合か、映画の話に絞られている感はある。
どちらがどうという訳ではないが、まったく未見の作品に関しては、興味がまるで持てないような話しもあり、そうなるとエッセイとしてもあまり楽しめない。
あと、面白いのは、「二つ」という言葉を使って、映画を捉えようとしているところ。
『スラムドック$ミリオネア』では、”この映画について、私には二つの懸念があった”といい、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は、”猿の物語ではない”それには、”二重の意味がある”という。
『サラの鍵』は、”二つの時代のパリが交互に描かれて”おり、『別離』には”問いかけのシーンが二つ出てくる”のだそうだ。
『天使の分け前』は、”私たちの多くにとって未知の二つの要素から成り立って”いて、『風立ちぬ』も、ゼロ戦製作と、新婚生活の”二つの要素から成り立っている”と。
どうやら、沢木の映画理解のひとつの手法なのかも知れない。お気に入り『鑑定士と顔のない依頼人』は、”二度目に見ると(中略)印象が変わっていた” そうだ。
沢木映画評のキーナンバーは「2」だな(笑)