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男も大変なのは同意だが、あまり正論ばかりいわれてもつらいです。理性的に正しいことができないのが男の宿悪ですから。
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いよいよ出てきたかー、という感じの男性の生き方本。「普通の男」として生きることが困難な時代に、どんな生き方が可能なのか、どんな生き方は不可能なのか、を立ち止まって考える。
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「まずは落ち着いてください」という出だしから始まる本書は、男性学を専門とする筆者が現代日本がすでに陥っている男らしさ重視社会の綻びを示しています。産婦人科、思春期に関わる自分には非常に参考になりました(^ ^)
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はじめに
走るのをやめたとき見えてくるものがある
男性が抱える不安の正体
絶望の時代の希望の男性学
帰ってきた寅さん
違いのわかる男は黙ってビールを飲みますか?
24時間は戦えませんし、戦う必要もありません
転換点としてのSMAP
男たちよ!自分に向き合うときがきた
第1章 男性はなぜ問題を抱えてしまうのか
競争を宿命づけられて
競争の果てに残ったもの
意地の張り合いが生み出す悲喜劇
目があったら微笑みかけよう運動
攻撃的な男性は弱さを抱えている
男は強くなくてはいけない病
なぜ男性は弱音を吐けないのか?
女性の言う「すごい」に隠された意味
「寝てないオレ」はすごい
自分は優れた人間であるという勘違い
解決しようとする男、共感を求める女
なくなった「普通の人生」
「平日昼間問題」を知っていますか?
相手を選ばなくても結婚できない男性がいる
独身男性に世間は冷たい
女性をリードしなければならないというプレッシャー
趣味には序列がある
「男らしさ」という難敵
早めに本気を出してください
第2章 仕事がつらい
男性は不幸なのか
高すぎる男性の自殺率
問題として直視されていない長時間労働
自己犠牲が評価される日本
「社会人」という日本語は間違っている
ワーク・ライフ・バランス再考
定年退職者の憂鬱
働くことの意味
デビルマン世代の困惑
イクメンが抱える過剰な負担
増える男性の非正規雇用
見えない敵としての企業文化
満員電車に揺られて
画一的な服装から抜け出せるか
台風の日は出社するのを止めましょう
第3章 結婚がつらい
人は冷静に判断して恋に落ちる
恋愛が若者の義務になっている
恋愛の難易度が上がっている
要望を増やしすぎてはいけない
「若さ」という女性の魅力について
浮気は本当に楽しいのか
なぜ男性は女性に謝れないのか
アラサー男性は本当に結婚したい?
一人が好きでもいい
中年シングルが感じる居心地の悪さ
女性を「口説く」のは禁止です
木暮君の良さを理解してもらいたい
「どうして分かってくれないの」を受けとめる
世代交代で変わるのか
新しい家族像を作るためには
子供がいない夫婦もいる
関係を積み重ねていく
結婚の未来
第4章 価値観の違いがつらい
激減している暴走族
「昔はワルかった」といってしまうおじさんたちへ
おじさんがモテるという証拠はない
やさしい、まじめ、細かいことに気がつける系男子の時代
やさしいという言葉の意味
誤解された草食系男子
性から遠ざかる若者
ネオ・デジタルネイティブの誕生
ネットの極論は無視して大丈夫
若者が飲み会に参加しない理由
「みんな一緒」の不寛容さ
山はどうせ下りるのだから、登らなければよかったのか
オタクは何も悪くない
なぜオタクは差別されるのか
オタク的な生き方の一般化
芸人がバイトをして何が悪い
男が男に憧れて問題はないし、男が男を好きでもいい
話せばわかる
第5章 これからの時代をどう生きるか
立ち止まる勇気が必要だ
人との比較を止める
自分の中の多様性を認める
何が変わっていないのか
花を買ったぐらいで許してもらえると思うな
根強い独身者への偏見
仕事と見栄を切り離す
働き方の根本的な見直し
正論で世界は救えない
おわりに
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烏兎の庭 第五部 書評 4.17.16
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/tosi.html
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なんとなくとりとめなく違和感があり、でもまあ、男の方が女より降りにくいのだと言われるとやったことがないので反論しづらく。
今ウーマンリブ読むと痛いのと同じなんだろうか。
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社会学の本を読むのに「気の利いた皮肉」が好きな点もあるのかもしれない。男の生きづらさを皮肉を織り交ぜ。うなずく部分が多くあった。
学生が使う「やばい」と若者が使う「すごい」は似ている。
大人は「やばい」とは言えないけど「すごい」と言われても、その意味は「すごい(バカ)ですね」の意味かもしれない。
悩みの原因が取り除かれない以上、相談には意味がない。と多くの男性は考える。
生活のすべてを仕事に注ぎ込める能力が、日本の会社では求められる
→生活態度としての能力
台風の日に(朝九時に)出社するのはやめましょう。
社会を変えていくための合言葉
「お父さんが家にいても不安にならない」
先日聴いた講演も面白かったです。
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数字の根拠がないことや、文章が冗長すぎだと感じた。けれど「男性学」についてゆるく考えるにはいい本だと思う。男性の働き方についてゆるく柔軟に考える日本になればと思う。
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皆に強く読んで欲しい一冊です。これを多くの人が意識できれば、きっと社会も良い方向へ変わって行きます。「男性学」に基づく内容ですが、男性に留まらず物事の捉え方に言及しています。一言でいえば「多様性」をどう捉え実践するかがメインになりますが、とってもストレートでユーモアもあり読みやすいです。
事の初めは、会社で著者の講座を受けた事です。とても共感してインパクトを受けたので著書を読んでみたら、かなり重要事項が列記されていました。あっさり解決策を導けるほど甘くはありません。でも問題化している原因や理由を知るのを第一歩と考え、少しずつでも社会を良くしようとする姿勢こそ粋でないでしょうか?
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内容はうすい。だけど、問題提起したことは大きい。
中学生の時にクラスの男子から「女子は背負うものがなくていいよな。」と言われたショックを思い出した。
かれこれ20年。時代は変わっただろうか。
2015年から考えても、ジェンダーを取り巻く環境は変わったと思う。女性は声を上げるようになったし、抵抗するようになった。そして浮彫になる男性の生きづらさ。
性で分断される世の中、はやくおさらばしたい。
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先日読んだ上野千鶴子先生のフェミニズムの本は、社会をA面とB面に分けるならばA面が経済活動や仕事の世界、B面が子育てなど家族の問題、社会的弱者の世界で、B面の苦しさについて書かれていた。この本は、先ほどの本では既得権益まみれで他者への思いやりに欠けるのようにみえたA面の苦しさにフォーカスしてる。セットで読むといいかもー!
この本を読んでみて、「普通になれ」という圧力は女性に対してよりも男性に対してのほうが根強いのかもしれない、という新しい発見があった。(私とか、私より下の世代はちょっと変わってきている気がするけども)
私もかつては長い長い間「普通になりたい」と強く思っていたんだけど、今はもう全くそんなことはなく、とても自由に生きられてる。でも、男性はまだまだ「普通になれ」と社会言われてるのかも。それは辛いな。
男性の謎の生態の解説やデータ的なものも面白かった。男女間で食事をしたときの支払いへの考え方は?なぜ寝てないアピールや昔は悪かったアピールをするのか?などとっても腑に落ちた!笑
友達にこの本をおすすめされたとき「おじさんにもおじさんの境遇と課題がある、個人の問題ではない」的なことを言われたけど、なるほどなと思った。
女性が社会で活躍するには男性の長時間労働問題を何とかしないといけない、男性が女性をリードするのか当たり前という慣習が課題、というのは本当にそうだと思う。
あ、労働関係については、「正社員の女性は、失業者に次いで幸福度が低い」、また「正社員のみ、女性より男性のほうが幸福度が高い(それ以外は女性のほうが幸福度が高い)」というのもなるほどだった。
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男性学ってやっぱりこうなるのかなあ。どの程度本気なのかっていうか実感なんだろうか。私にはそこらの匿名ブログやはてな増田の方が切実で正直に見えるけどなあ。まあここらはしょうがない。
ていうかひさしぶりに「男性学って前面に出してるんだからもう少し学問っぽくやってほしかった気はする。「こうあるべきだ」っていうのばっかりで「実際はこうだ」っていうのがほとんどない。
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フェミニズム本の流れで、男性側の辛さとかも知っておいた方がいいなかなと思って手に取ってみた。
が、うーん。
はじめに
・男の真ん中がどこにあるかわからない。
第1章
・見栄とプライドは別物。プライドはなにか成し遂げた時に成果に対して誇りを持つことで生まれる感情。見栄は人の目を過剰に気にして、上辺だけ取り繕おうとする態度のこと。他人を見下したがる。
・「自分の社会での立場や日常生活に不満があり、なおかつそれを発散できる場所がないために、彼らは座席を二人分占有するという行為でなんとか見栄を張りたいと頑張っているのです。(略)不満を解消するために最も安易な方法である暴力を選択し、さらに、彼らは勝てる相手を選んでいるのです。
とはいえ、社会的地位が高いにもかかわらず、高圧的な態度で人を威嚇する男性がいます。自分に不利な質問には全く答えずに、恫喝して記者を黙らせる政治家などはその典型でしょう。(略)彼らが余裕を持って周囲の人と接することできないのは、実は自分の言動に自信がなく、内面に弱さを抱えているからなのです。
→日本の政治家や首相は自分に自信がないんだね…
・講義で学生に、女性が男性を無意味に持ち上げるからいつまでたっても男女平等が実現しない、と言ったらリアクションペーパーに女性が言う『すごい』は『すごいバカだね』の略だと書かれた。
→講義で女のせいにするなよ…本当にそんなこと言ったの…?
第2章
・夫婦間の家事育児のアンバランス解消のためには男性の働き方の見直しが必要。
第4章
・快適さだけを享受してコストを支払わないのはダメ。社会へのタダ乗りは許されません。
→ほんとよな…
『ダイエット幻想』でも読んだけど、女性は選ばれる性から脱却すること、男性は生き方や常識とされていることを見直すことが必要だな…と。
本書とは直接関係ないけど、自分らしさだと思っているものがどれだけ社会から影響を受けているのか、本当の自分らしさとはなんなのか、環境や社会から影響されずに生きていくことなんてできないのに…ともやもやしている。
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ケアやフェミニズム関連の本を読むようになって、ふと男性の側はどうなんだろうと思い、手に取った本。著者は男性学で知られる田中俊之さん。コラムのような内容なので、さらりと読める。
タイトルは「男はつらいよ」ならぬ「男“が“つらいよ」。これだけ見ると、「つらいのは男なんだ!」という主張のようで、女性のブーイングを浴びそうだが、これは男という「あり方」がつらいという意味だろう。
「男」としているが、本書のメインターゲットは2015年刊行当時に著者と同世代の30代、40代の男性。私は著者よりやや下だが、ほぼ同世代だ。というわけで、書かれていることは、いちいち確かにと頷ける。女性が読んでも男性のメンタリティが理解できるかもしれない。結局のところ、男を生きづらくしているのは、己の見栄なのだ。つらい…。
今年、本書の続編が出ているらしい。7年の間に何が変わったのか、定点観測の意味で、機会があれば読んでみよう。
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545
これ読んだんだけど、フェミニズムより共感出来た。なぜ共感できたかというと、進路を考える10代前半の段階から私は女性だけど社会的には男性性みたいなのを築き上げたからなのかもしれない。具体的に言えば、レズビアンで将来は愛する女性と一緒になりたいから、仕事を辞めるという選択肢は考えない所とか、恋愛関係で女性に対してアプローチしてる所とか。