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数年間付き合った、大好きだった彼と、別れるときまって、ふらふらしている時に、偶然手に取ったのが本書でした。
小さい鰹節を勢いよく削っていた、あの頃の私の不甲斐なさを感じ、彼に好きだけじゃだめだと言われたことに、納得できました。
つらい失恋から立ち直るきっかけになったと思います。
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30前くらいの女の人に共感されるのでは。男と女立場で思っていることが全然違い、すれ違うというのが、前半は痛々しく、後半は少し余裕をもってほのぼのと表現している。
前半の「しょうがの味は熱い」の方がソリッドで好き。
後半は、作者の余裕のようなものも感じる。
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真っ直ぐ過ぎてピンと張り詰めてしまうくらいの女の子の愛情と、丸みとぬくもりを帯びたような表現が読んでて心地よくて
でもひやっともして、そんなにぐんぐん突き進んでしまわないでなんて思ったり。
力強い綿矢さんの言葉。
ちっとも重ならない二人の夜の思考。
自分の領域をどれだけ相手に明け渡せるだろう。
うまくいきそうだから結婚する、ではない真っ直ぐな挑戦。
挑戦だ。全てを覆せ。愛情を賭け金にして。
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同棲関係にある若い男女の気持ちのすれ違い。煮え切らない男と煮詰まった女の迷える日々を描く二編。
結婚の準備段階が同棲と考える女。結婚しないから同棲すると考える男。気持ちがすれ違って当たり前だし、そもそも何故この二人が付き合うことになったのかも不思議だ。ドロドロ感がないせいか、感情移入することなくあっさりと他人事のように読み終わる。
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同棲するカップルの話。
お家まで迎えにきた弦の、バスの中の一言がぞわって来た。
このカップルは結局結婚しない気がするなぁ
iloveyouの訳し方っていう本に、
わたしあなたのカルシウムになりたい
って言葉があってそれが印象的で読んだ
綿矢りささん初読みだけど、言葉のセンスが唸るほどいい。
2017.07.03
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しょうがの味は、あつい
自然に、とてもスムーズに
の2作収録している。
解説にもあったようにこの2作が書かれた間に2年ほど間があいている。この空白が二つの作品を緩く結びつけているような印象を持った。
メーカー会社務めの弦と同棲している奈世の話。
弦と奈世の愛し合っている感覚とずれている感覚と、それが絶妙に描かれている。
綿矢りさ特有のあのなんとも言えない比喩表現が心地よい。
盲目的すぎる奈世の考えにも共感できるようで恐ろしい。
弦の感覚もまた少し違う気がする。
ずっと違和感の抜けないカップルだった。
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同棲と結婚の話。恋愛小説なのだけど甘くもないし酸っぱくもないし苦くもない。
綿矢りさの心情の書き方すき。
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途方に暮れた。
恋とか愛とか結婚とか、わたしには一生理解できないかもしれない。
眠りの解釈が好きだったかも。
明日へのパワーを蓄えるために眠ることと。
今日を終わらせるために眠らせること。
わたしは後者かな。
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絃に対しての奈世の気持ちがすごい。
重いと思うが、自分もはたから見たらそうなのかもと怖くなるわ。
自然に、とてもスムーズに、という奈世の父の言葉に考えさせられる。
この二人がこの後どうなったのだろうか…
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「しょうがの味は熱い」、「自然に、とてもスムーズに」の連作2編の話。後半の「自然に、とてもスムーズに」の方が面白く感じた。奈世視点と絃視点の話が交互に語られる。結婚に煮詰まった女と、煮え切らない男。駆け引き面白かった。
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のらりくらりと暮らしている奈世は、中身が空っぽだから絃に依存することで自分を保っているんだろうな。
着地点のない二人は、今の自分たちの今の境遇にも置き換えられてもどかしくなった。
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奈世の重さにあぁあーダメダメ!って
なるけど、それ以上に絃が苦手。
綿矢りさの書く男性苦手なタイプ多いナー。
綿矢りさの小説は共感できない
楽しさや発見がある。
東京から田舎に戻った時の景色、
平和で優しい感じ、分かるー
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よんだときが高校生だって綿矢りさなのにいまいちて思ったの覚えてるそのあとかれしにふられて読んでなにこの本めっちゃ刺さるてなったはず?
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綿矢さんの作品はいつも一気に読んでしまいます。心情の表現力、さすがです。他作では魅力的な人物を魅力的に描く力も素晴らしいですが、今作のようにパッとしない(失礼)男女を描かせても一級品ですね。
これはカップルの話である以上に私は親子の話のように感じました。
みなさん描かれてますがこのカップル、正反対で、結婚したってうまく行くはずないなという予感。だからこそ、この二人が出会ってどこに惹かれ合ったのか、関係の始まりの描写をもう少しじっくり読みたかったです。
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「あと、もう少しがんばれば、幸せになれるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」と言う言葉が印象的でした。