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「あなたは」と呼び掛けられる形で始まる。
あなたが誰か、読者なのか登場人物の一人の事なのか考えなからページを捲っていると作者の術中に嵌まった感じがする。
登場人物が多いので人物の名前と繋がりを整理しつつ読み進めていくうちに話が動き出す。
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週末の入浴タイムに少しずつ読んで、上巻だけで1ヶ月以上かかってしまった。少しずつ小出しにされる謎。視点の変化。何回か、前に読んだところを確認しつつ読んだから、読むスピードがかなり遅くなったけれども、時間がゆったり流れている物語だから、時間をかけて読んでいくのが、もしかして正解なのかも。さて、下巻もゆるゆると読み進めていこう・・・
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ある街が水に浮かんでいるという、不思議な話。奇妙な才能を持っている東條人物が違和感なく描かれている恩田陸ワールド。先が気になり過ぎて、続けて読んでしまった本。
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恩田陸の作品を続けて手にとってみました。
2か月も放置していましたが、恩田陸さんの作品は読み始めると一気に読み進められます。続きの「下」に続く。
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送別会が終わった翌日に失踪した男が全く別の土地で死体で発見される。その事件の前後の男やその土地の人たち、あるいは事件を調べている人たちの行動が描かれる。上巻では進展は少しずつしているが、登場人物が出揃うまでといった感じで、下巻の盛り上がりをかなり期待させられる描かれ方であった。
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上巻を読み終わってすら物語の骨子が見えてこない、何とも不思議な作品。現実社会のようでいて少しズレたな空気にじわじわと引き込まれているので、後半への期待感が持てますね。
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水に浮かんだ町。飛び地の隣町。消えた男を追う二人の男。記憶能力。雨。
相変わらずスロースターターだが上巻後半には引き込まれる。
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ただの殺人事件ではなさそう。上巻は謎だらけ。市川吾郎の不思議な能力、水路・塔がどうやって結ばれていくのか楽しみです。伏線が散りばめられてて気になる。下巻すぐ読みます。
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久しぶりの恩田陸。
この方の小説大っ好きなんだけど、どうしても「よし、読むぞ!」という気合いがいる。
恩田陸ばかりは、ちょっと手にとってパラパラと、とは行かないのだ!
私の中では、そういう位置づけになっている。
この小説を読んでいて、気づいた、というか分かった?ことがある。
恩田さんは、空間(あるいは街、世界)を創る天才なのだ!
恩田さんの小説の舞台には不思議な町、というものがよく登場する。不思議な世界、というべきか。あるいは、となり合わせの異界、とか。
「ネクロポリス」しかり、「月の裏側」しかり。
「きのうの世界」は、とある駅に降り立ち、周囲を見回すところから物語が始まる。目に映るものを順繰りに並べていく「あなたは・・・」という文章は、あたかも自分が物語の主人公かのような錯覚を起こさせ、否応なく物語世界に足を踏み出すことになる。ゆっくりと。しかし、確実に。
一気に読まされてしまった。
・・・下巻も一緒に買っておけばよかったな。
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ミステリもファンタジーも好きだけど、ミステリ+ファンタジーはあまり良い組み合わせではないみたい(´・ω・`)
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三つの塔に見守られる街。2つの塔は再建されたが1つは放置されたまま。その町の「丘」に住み着いた男。まちを調べていた男がある朝水無月橋で殺害された。被害者は市川吾郎。会社の送別会から突然消え1年間失踪していた市川。その事件を調べるために町やってきた「あなた」。市川吾郎にそっくりな男。焚火の神様を通じて市川を知っていた田代修平。市川吾郎の兄弟・若月慶吾。市川吾郎が町にやってきた理由。隣接するK市の飛び地だった「丘」。
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塔と水路の街で起こった殺人事件の真相を追及していく。
語り手や場面が章ごとに変わってめまぐるしいけど、事件の断片が少しずつ見えてくる感じや、それによって逆に謎が深まる感じがよく出ていて引き込まれる。まだ上巻じゃ何がなんだかわからないから、下巻に期待。
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恩田陸の長編である。背表紙を読んだところサスペンスなニオイに興味を惹かれて購入。
出だしはなかなかにそそられる感じでよろしかった。章立ての分け方とか、章題のつけ方、それぞれの絡み方も良かった。
序盤から中盤まではかなり良かったと思う。この町に起こっている事件やそれに関わっている少数の人々のそれぞれが薄暗い雰囲気とともに進んで行くのが先への期待を持たせてくれた。3つの塔の謎がなかなかに解明されなくてそれがまた拍車をかけて良かった。
終盤は正直無理やりまとめた感もあり、ちょっと残念。恩田陸的な感覚で現実世界の中にもちょっとした特殊な人間の能力や、世界の状況を混ぜ込んだもの自体は凝っていて良かったが、ちょっと雑な感じも受けた。特殊な能力いった点では、どうしても「常野物語」の面白さを思い出して比べてしまうからであろう。
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30代半ばの実直なサラリーマン市川が突然失踪し、一年後に、縁の無いはずのM町で刺殺体となって発見されたことをめぐる物語。○○の事件、○○による幕間、という独特のタイトルで、M町に住む双子の老婆、失踪した市川本人、市川の死体を発見した郷土研究者、M町に住む高校生、と、いろいろな人の視点で細切れに町の不思議が語られます。これぞ恩田陸作品!という独特の雰囲気と、この話はどこに向かっていくのだろうという期待と不安がないまぜになった気持ちを楽しみながら読了。まったく思いも寄らなかった終わり方。読後には何とも言えない余韻が残ります。恩田ファンにはたまらないけど、わかりやすい作品が好みの人は、不完全燃焼で物足りない、と思う向きもあるかもしれません。数多い不思議エピソードの中でも、焚き火の神様の話が一番好きでした。大変面白かったです。
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こんな感じの小説ははじめて読みましたね。
特におもしろいところはまだないね。これからも同じペースで進まれると、途中で読むのやめてまいそう。のレベル。