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局所的に時間の流れが早く(実際には遅く)なると言う事件の解決を命じられた警官、という主人公像が印象的。テンポよくほいほい読めてしまうんで遠出の際に持って行く事多し。この作家の本の中では飛び抜けて薄い1冊では。
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「時間泥棒」と聞いて真っ先に挙げられるのは、やっぱりエンデの『モモ』。ファンタジーという形式を取りながら、現代を的確に風刺した『モモ』を真っ先に思い浮かべてしまうので、本書はちょっと物足りなさも感じてしまう。また、ホーガンらしい緻密な理論構築も、従来に比べて少々甘いような気もする。
それでも、主人公のコペクスキー初め、モイナハン神父やエーリンガー博士など、魅力的な登場人物の描写は、やはりホーガン、と思わざるを得ない。犯人である「虫」を、トラックに積んだ大量のエサで釣って回る、というコミカルな発想も、ハリウッド的で、エンターテインメントとしてはそこそこおもしろいと思う。
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高校時代、ラジオで聞いたのが最初なのですが、最終回を聞き逃し、ずっと気になっていたので小説を買ってしまいました。途中まではとても面白いんだけど、最後が「そんなオチ!?」って感じ。まぁ長年のモヤモヤがなくなったという点で、よかったかな☆
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題材としては初期SFに近い空気を感じつつも、題材への切り口はアメリカSF的な空気も持ち合わせている不思議な一冊。すんなり読めるけど、練りこまれた良質な作品でした。
事象の考察への切り込み方はホーガンらしいなという印象。ここらへんは星を継ぐものと同じかおりを感じました。印象的だったのが以下の一文。
「分かりませんね」とコペルスキーは答えた。「そいつはあなたの専門でしょう。ですが、なんでも頭から否定して、スタートする前にブレーキをかけようとするより、まず可能性を認めてその根拠を検討したらどうです? そして、どこに考えが落ち着くかを見てほしいですね」
この一文のすぐ後にもある通り、帰納的に考えるのではなく演繹的に考えるべきだという事を、ホーガンは星を継ぐものでも書いていた記憶があります。
ここらへん、ホーガン節だなぁとか思いました。
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SF好きとか世間様に公言して憚らない自分ですが実は古典、いわゆるクラシックな名作や大御所を全然知らなかったりします。と言うわけでそろそろ補完しよう、とまず薄めの本を購入して見ました。
物語の導入部分は推理小説みたいです。お話の核へとつながるのが非常に上手だな~と。時間が進み方が変わってしまう、と言うのも面白い。何せ登場人物が非常に魅力的です。あんな神父様ならキリスト教に改心してもよいかも知れない。うん。
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これがホーガン作品?
悪い意味で意外な作品。
あちこちで時間が短くなっていく。正確なのは巻き時計だけ。いったいどうなっているのか。
結論を読んでもぴんとこない。異次元の虫が時間を食っている? くだらないのひとこと。
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名作「星を継ぐもの」に比べると、物足りなさは残るもののやはり面白かった。私はホーガンの描く、数字や定理だけで表しきれない哲学的な表現部分にも心惹かれます。
働いて手に入れたいものは時間ではないのか?などをはじめとしてストーリーとは無関係ながら、心を刺激してくれる言葉がそこここにあると思うし、そういうものを読むたびに、SFってやはりロマンって気がします。
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なんとも奇想天外な発想。ブラウンを思わせるようだ。「星を継ぐもの」とは別人のようだが、ところどころハードSFの香りを残しているところがらしいか。
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ニューヨークの各地で時間が遅れていく。
とある学者は「エイリアンが時間を盗んでいるのだ」と主張するが…?
短めのお話で、若干突拍子もないオチではあるので、人によっては「え?」と思うかも。
人物描写が多めで、登場人物が魅力的に思えます。
個人的には面白いと思いました。
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ニューヨークの時間が何者かに盗まれている!?という導入部は、おバカSF的でいかにも面白い。そのまま時間泥棒さがしのバカミス(お馬鹿ミステリー)展開かと思いきや、意外にもスマートな解決法。それでも赤方偏移うんぬんは馬鹿馬鹿しすぎる(笑)。爆笑しながら楽しく読みました。
時間が盗まれる(消えていく)というテーマをファンタジー的に扱うとミヒャエル・エンデの「モモ」になるし、コメディにすると筒井康隆の「急流」になりますね。ホーガンの回答は新しい切り口だと思います。別次元の宇宙生物の設定はアシモフの「神々自身」を思い出させるところもあり。
「時間泥棒」には時間の流れ方の差による劇的展開は特にないので、ウラシマ現象のような時間SF特有のドラマを期待するとちょっと肩透かし気味かも。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000306329.html
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ホーガン入門(?)として短くてさらっと読めそうだと思い読んでみたのだけど…
ちょっとさらっとし過ぎだったかな。
つまらないわけではないものの、事件がうまいこと解決し過ぎな感否めず。
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ある日突然ニューヨーク中の時計が遅れ始めた。
ある物理学者は「何者かによって時間が盗まれている」という仮説を立て、一人の警官が問題解決に立ち向かう。
時間が題材だがタイムトラベルやパラドックスを題材としていない珍しい作品。
作者のホーガンには有名な「星を継ぐ者」三部作があるが、本書は内容的にもページ数的にも息抜きにピッタリ。
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可もなく不可もなく、短すぎず長すぎず、よくまとまっていてよかった
SFに関する知識も理系の知識もほとんど無いので所々分からない話が出たが、大筋は理解できるようになっている
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ある日、ニューヨークの時間がおかしくなり始めた。
全世界でもニューヨークだけ。しかも街の場所によって遅れ方が違う。
しかし太陽は普通に昇り、普通に沈む。世界には何の変化もないため、まさしく「時間がなくなっていく」のである。
ニューヨーク市の刑事であるジョー・コペクスキーは上司から、「エイリアンが我々の時間を盗んでいるのだ。つまりこれは窃盗事件である。犯人逮捕に全力をあげろ」と命令される。
コペクスキーとその部下のディーナが聞き込みに行く宗教家や科学者のとんちんかんぶりをユーモラスに皮肉って描いてある。
そんな中、ニューヨークにあって時間が狂っていないある教会の神父と、コペクスキーは事件解決に向けて行動をはじめる。
もしも時間がなくなったらどうなるだろう。
待ち合わせが無意味になるなんて程度ではなくなるかもしれない。
最後にはそういう原因なのか、と驚かされる。