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人との関係性は自分でも認識しにくい。けれど、認識しにくいことは豊穣さを示してもいて、キャッチコピーがその短さゆえに情報量を削るかわりに伝わりやすくしているのと、ちょうど反対側にある。
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久々に松浦理英子を読んだけども、めっちゃ面白かったぞ。このおっさんはひどいへんたいだと思ったけども(←)こういう人間関係も純文学でないとなかなか味わえない。あと思ったんやけど、松浦理英子は男性の一人称も描くのね。
後半の「変態月」も面白かったです。思春期だなあ。地元が近いからか方言に親近感。
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29.7.4読了。
2話を収録。1話目が45歳のおじさんと35歳の女性とのルームシェアの話。かいつまむと男女の友情は成り立つのか…!?みたいなテーマか。おじさんの嫉妬はちょっと気持ち悪かったけど、お互いを分かり合える(おじさんにとっては『自分をわかってくれる』っていう一方的なものだったような気がするけど。)存在の貴重さったらないですよね。
2話目の方が面白かった。登場する事件は狂気的だったけど、主要登場人物4人はとてもピュアでムズムズしたー。ラストがちょっと暗雲。
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変態月、読み終わってからめちゃ昔の作品てことを知ってびっくりした。
令和でも昭和でもおんなのこはそんな変わんない。
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表題作は同性との友情に蟠りの有る男と厄介な女性に恋している女の同棲の話。奇貨に喩えるほどの人間関係は寧ろ喪失してから価値が上がるのではなどと思ったりした。私も友人をなかなか作れない上に恋愛が分からないので本田を可愛く思ったり憎らしく感じたりした。「変態月」は『僕はかぐや姫/至高聖所』をどうしてか思い出した。吐息の打つかるような親密さを私は少女より潔癖に忌避し続けている。