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高位の霊的存在『道案内』(魂を『我が主様』の所に導く)
をしていたものが、ボスの命令で地上に降り、
黒猫の体を借りて未練で地上に留まってしまう魂を救うお話。
『優しい死神の飼い方』の続編になってます。
この本だけでも楽しめますが、
前作の私の大好きなゴールデンレトリバーの「レオ」
がまたまた登場してくるので、
前作と続けて読まれた方が楽しいです。
(しゅうくりいむ食べてます)
私は黒猫「クロ」の中の『道案内』よりも
ゴールデンレトリバー「レオ」の中の『道案内』の方が
好きなので、
途中までは前作の方が好きと思ってましたが…。
黒猫クロが関わる事件の謎解きも前作と趣向が違い
事件がつながっていてどんどん先が気になり、
その事件の中にもウルウルしてしまう温かい物語が満載で…。
お世話になる麻矢さんとクロのやり取りも、
やっぱ猫かわいい☆って吸い寄せられましたし。
(我が家の初代猫が黒猫だったので、黒猫って設定
から、私はロックオンされてました。
それもお刺身が大好物なんて、うちの「ぴー」と一緒
なんですもの。そりゃ、物語にどっぷりですよ)
どんどんめくられる謎解きカードを追って
今回も止められず2日間で読んでしまいました。
わかってましたけど…最後は…号泣の一冊です。
高位の霊的存在が、人間と少しずつ紡ぐ絆。
そして人間を少しずつ理解すること。
知念さん自身の、「人」をそして「生きものすべて」
に対するまなざし。
医者として毎日人と関わっている職業から見えたものが
クロの心情を通して私に伝わります。
今回も面白かったです。続編がまたあるのでしょうか?
今度はなんの動物なのか?鳥かなぁ…。
悪者と戦うことを考えるとハムスターや金魚じゃ…
ちょっとですよね。
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浄土の考えを土台に、研究開発に関わる事件と世界の医療の貧困を絡めたファンタジー冒険ミステリー。とても面白かった。初めは良くあるほのぼの系かと思いきや、途中から不穏な空気を醸しだし、ミステリーの様相をみせ、一気に真相へと迫っていく。最後は、迫力はあるがジュブナイル的なドタバタになってしまったところがもったいない感じがした。もし世界の行き渡らない医療の実態を皆に知ってもらいたいという意図が著者にあるなら、もう少し濃く触れて欲しかったと思う。読後感はほっこり。これは続刊らしいので、一作目をぜひ読みたい。
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黒猫になった死神と、
自縛霊になったものの
以前の記憶すらなくなった霊の
異色のミステリーです。
彼は死神ゆえに
自縛霊を送り出す役割を担っています。
そんな霊たちに触れるうちに
ある連続殺人事件が出てきますが…
真相も結構多段階に分かれており、
真相はなかなか見えてこないようになっています。
て、言うか見えないかと。
でも、最後の瞬間は感動でしたね
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「黒猫が、未解決事件を鮮やかに解いていくファンタジックミステリー」
この話のあらすじ説明に散々悩んだ挙句ひねり出した文句に、我ながら二度見した。
いや、でも、本当に、この通りなんだもの。
この話の主役は、探偵でも刑事でもない、黒猫。
ただし中の人は、様々な魂を「我が主様」の元に送る死神さん。
そのおかげで、死者の魂とお話ししたり、人の記憶にアクセスしたり、不思議な力を使うことができる。
それらを利用して、死者の魂を送るために、彼らの抱える「未練」を解決するのだけれど…この「未練」、中々の曲者。
現実の未解決事件と関係があるせいで、「高貴」な「死神」というすごい存在なはずなのに、雨に打たれ泥まみれになり小学生に尻尾をつかまれながら、調査に走り回ることになる。
なんだか、下手な刑事より「足で稼ぐ」を実践しているような…
でも、その一生懸命な姿が、中身は「死神」と分かっていても、想像すると、ほら、猫だから。
思い浮かぶのは、思わず魚に気を取られてはっと我に返ったり、またたびにふらふらさせられたりする姿だから。
こう、その…猫好きとしては「ずるい!」に尽きる。
そんなの、かわいいに決まってるじゃない。
真犯人が分かりやすくて物足りない人もいるかもしれないけれど、最後にすべての事件がつながっていく感じは、やっぱり、いかにもミステリーでした。
でも、猫好きとしては、なんとしても、黒猫の意外と肉体派な大活躍を推したいところ。
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亡くなった人の魂を導く役目を持つ「僕」は、新しい任務、「地縛霊の魂の未練をなくし、成仏させる」ため黒猫に姿を変え、地上に降りた。カラスに襲われた所を、生前の記憶をなくし、地縛霊となり彷徨っていた魂に助けられる。共に地縛霊を助けるうちに、大きな事件へと発展していく…人と人の愛情の深さに感動し、ミステリーの楽しさも持つ。さらに黒猫のクロの愛らしさもあり、夢中になれる一冊でした。切なくて綺麗なラストも最高。こちらは第2弾ということですが、前作を読んでいなくても充分楽しめました。前作も読んでみようと思います。
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『優しい死神の飼い方』に続く、
ファンタジック・ミステリーの第2弾です。
基本的な設定や展開は、前作と同様でしたが…、
前作に比べると、ミステリー要素が強ぃ一方で、
逆に、ハートフルな一面が控えめだったかな~。
う~ん、いろいろと前作>本作だったでそぅか。
(悪くはなぃけど、前作が良すぎましたかねぇ)
前作のレオの登場も、友情出演かと思いきや…、
控えめながらも、先輩?らしぃ活躍もあったし、
もろもろ、バランスのよぃところは健在でした。
前作超えではありませんが…、よかったですよ。
犬、猫ときましたが…、次回作は、何かな~??
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優しい死神の飼い方の続編。今度は猫。夫婦の絆。そして家族の絆。それがよく描かれていてよかった。新薬開発で起こった様々な死。それを解決する猫のクロと地縛霊になりそうだった魂。前回登場した犬のレオも出てくる!
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「優しい死神の飼い方」の続編。
と言っても、主人公は前作のゴールデンレトリバーのレオであったのに対し今作は黒猫のクロであり話もそれぞれが独立しているので、この作品単独でも楽しめる。
しかし前作の主人公レオが結構登場しているので、前作を読んでいる方がより楽しめるかも知れない。
設定は、人が亡くなった後の迷える魂を『我が主様』の元へと導く『道案内』をしている主人公が、地縛霊となった魂の『未練』を解き放ち『我が主様』の元へ行く準備ができるように様々な調べ事をするため、猫の姿にさせられ地上に下ろされてしまったというもの。
何故地上に下ろされなければならないのか、何故猫の姿なのか、何故『高位な霊的存在』のままではいけないのか、その辺りは前作との絡みもあるが読まれれば大体の事情は分かってくる。
話の展開としては前作とほぼ同じ。
様々な地縛霊たちの『未練』について調べていくうち、それぞれの事情がある《製薬会社》の『秘密の研究』に関わっていることが分かる。
次々と人が殺されたり殺されそうになったりして、事件の雰囲気はドロドロとしていく。
ただミステリーとしてはそれほど複雑ではなく、関係者たちが一人ずつ潰されていくうちに真犯人は誰なのか、クロの協力者である麻矢の正体が何なのかも予想がついてくる。
このシリーズはそういうミステリー要素よりも前作同様に『高位な霊的存在』であった時は合理主義者であり、人間の存在など『我が主様』の元へ運ぶ荷物程度にしか認識していなかったクロが、地上に下ろされて人間と過ごすうちに少しずつその考え方や価値観が変わっていくところを伝えたいのかなと思う。
最初は地縛霊たちを数多く『我が主様』の元へ送り込むことでたくさんの実績を積み、少しでも早く元の『高位な霊的存在』に戻りたいと考えていたクロが、その思いにも変化が出てくる。
例え同僚レオが大好物の『しゅうくりいむ』を貰うために必死で芸をして人間に媚を売るという情けない姿を目にしても。
そしてクロ自身も猫の姿に変えられてからは猫の習性や好みに逆らうことが出来なくなっている。
お刺身という言葉を聞くだけで涎が出そうになったり、狭い空間や日向の暖かな場所にいると眠くなってくるところも面白い。
それにしてもこの作品に出てくるような、実験結果の発表の仕方はここまでドロドロしていなくても似たようなことは起こりえそう。
クロの思う『人間の欲望』の汚さは結構あるものだから。
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「優しい死神の飼い方」の続編。今度は犬ではなく黒猫のクロが主人公。
読むにつれ謎が深まっていく展開にもどかしさを感じながらも引き込まれていく。
真相は哀しく腹立たしいけど、小さい体で奮闘するクロが愛らしく、人との関わりを通して心境がどんどん変化していく姿にほっこり、じんわり。レオの登場も嬉しかった。
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成仏できない魂の未練を解消するために猫の身体に封じられて地上に降りた死神が、周辺の地縛霊たちの未練を解決していく。だがその魂たちは、ある製薬会社に関係する人物ばかりで…
個々の事件が徐々につながってくる過程も面白いが、それぞれの魂の心残りが切ない。
前作『優しい死神の飼い方』の主人公レオも登場するのが嬉しい。キャラとしてはクロよりレオの方が好きかも。
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「優しい死神の飼い方」の続編。今回も軽い地縛霊救済のオムニバスかと思いきや繋がり繋がって大事件になっていく。もちろん面白かったです♪死神としてはゴールデンレトリバーのレオよりは、黒猫のクロの方がイメージ通りでしょうか。アフリカで何気なく入れたタトゥーが引き起こす悲劇。自分の名誉と欲のためならこんなにも人間は簡単に罪を犯すのかとうんざり。クロに操られた皆さんお疲れさまでした。最後はやっぱり少し切ない。次はどの「高位なる存在」がどの動物に左遷?されるのか楽しみです。
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予想した通り、今度の主役は例のキザな死神さんでしたね。
犬(レオ)が可愛かったので猫も期待していたら、思ったよりは萌えませんでした。せいぜい「肉球をぷにぷにしたい~!」とか、「手加減猫パンチされたい~!」と思ったくらいで。←
でも、物語としては良かったですよ。異種間に芽生える友情・・・泣けました。
そういえば、レオが出てきたのも嬉しかったです。ホスピスでの活躍もまた読みたいなぁ(どちらかと言うとレオの話の方が好み)。
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「優しい死神の飼い方」の続編。前作は犬でしたが、今作では猫。ほっこり心温まるのは前作同様、ミステリー度は前作以上で文句なし。犬、猫ときたら次は…?
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動物死神シリーズ第2段。広範囲の捜索は犬より猫の方がいい。たまに猫の本能に逆らえなくなるのがかわいい。
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「優しい死神の飼い方」の姉妹作。
続けて読んだので、世界観にどっぷり浸れて良かったです。
本作の方が謎解き要素が強めではありましたが、構成は前作と似た様なカンジ。
犬の次は猫!
個人的には猫好きの為、こっちの方が描写にほっこりしました。
もう少し変化を加えながらシリーズ化して欲しい!