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京都企業の実力2015/1/8
著:財部 誠一
著者は、野村證券退社後、3年間の出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストとなる。1995年に経済政策シンクタンクを設立。金融経済誌等に幅広く寄稿すると共に、TVやラジオでも活躍している。
なぜ京都にはこれほど多くの老舗企業が集積し、今なお増え続けているのだろうか。京都では自分だけがよければいいという考え方をしない。人と人が、企業と企業とがじつは濃密につながっている。人としての器量、力量が京都のコミュニティでは徹底的に問われている。
本書の構成は以下の5章から成っている。
①町衆の伝統が京都企業に生きる
②好奇心が京風イノベーションを支える
③京都花街 育てる極意
④断絶の歴史を乗り越えた京都伝統文化のすごさ
⑤強烈な人とのつながりがパワーの源泉
古くから大切にされている
街並みや文化だけではなく
時折本書で取り上げられている
老舗の企業の力・魅力について
多くのメディアが取り上げている。
これだけグローバル化が進んでも
やはり京都らしさというのは
根強く残りそれが良い意味で閉鎖的な
空間を作りながらより昇華されながら
ブランド化されている。
しかし、それは閉鎖だけではなく
実はじ~と回りの環境、移り行く時代を
しっかりと見据え戦略的に閉鎖しており
そしてその中では絶えず柔軟に
変化しているということも挙げられる。
古いものを大切にするだけではなく
新しいものに対してもしっかりと
リスペクトする
老舗の企業にはそんな
大人の対応的な印象を受ける。