紙の本
ブロカント
2015/10/03 23:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：みちゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
河嶋骨董店・・・そこはガラクタに秘められた物語を売るお店。
モノにだって思い出がある。
人がモノに対して様々な思い出、込められた気持ちがあるのはあたりまえのこと。
この小説は各話でモノ視点での持ち主との思い出が語られます。
自分がなぜ創られたのか、なぜ持ち主の手から離れてしまったのか。
ガラクタの数だけ物語があります。
モノが自分との思い出を語ってくれる、そんな持ち主になりたいと思いました。
ただ、つき子と天地の恋がもどかしい！
紙の本
プロカントとそこにまつわる物語たち
2021/02/10 14:33
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：さやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
一話に一つ、ガラクタ・・・・・・ではなくプロカントの物語が詰まっている。昔の人の人生が詰まった時刻表に、椅子、ウサギの剥製･･････エトセトラエトセトラ。骨董品とはまた異なった楽しさを垣間見ることができる。
投稿元：
レビューを見る
ブロガントが語るものがたり。
わたしたちがそれぞれに物語を持つように
モノにも物語が宿り、物語る。
その声に耳をかたむけることで
気づかなかった想いが紐解かれる
そんな奇跡だって起こり得るのだ。
投稿元：
レビューを見る
何だろう、何だかすごく不思議な感じでした。
稀にお店が開くがらくた屋の父と、関係のこじれてしまった息子。
つき子というスパイスが加わることで、ねじまきのおもちゃが動きだしたかのようでした。
つき子と息子の今後の関係がとても気になります。
投稿元：
レビューを見る
一話 タイムテーブル
二話 白い糸のジュエリー
三話 特等席の彼女
四話 未来からのドッグタグ
五話 夜のトワエモア
六話 角ウサギの夢
投稿元：
レビューを見る
雰囲気のあるタイトルと装丁に惹かれて手に取りました。
「思い出のとき修理します」シリーズの著者さんだ！と気付き、即購入。
思い出シリーズの持つ雰囲気が大好きなんですが、本作も通ずる部分があって、とても好きでした。
物が語る物語…もっともっと聞いてみたいと思いました。
そして、自分の周りにあるお気に入りの物をもっともっと丁寧に大切にしようと思いました。
優しい気持ちになれるステキな本でした！
投稿元：
レビューを見る
「モノ」とその「モノ」が語る物語を売る店「河嶋骨董店」の話。骨董店へ訪れる人達が物語を買って救われていく姿に心が暖まる(*´-`)そして無くした指輪を探すため骨董店へ出入りするようになったつき子によって、店主とその息子も救われたように思う(^^)自分も「モノ」の声が聞こえるといいな～♪と思うけれど、そうなると断捨離はできなくなるか(--;)
投稿元：
レビューを見る
【収録作品】タイムテーブル／白い糸のジュエリー／特等席の彼女／未来からのドッグタグ／夜のトワエモア／角ウサギの夢
投稿元：
レビューを見る
がらくたばかりの河嶋骨董店の店主の老人は、月の光だけが輝く公園でトランクにがらくたを詰め、がらくたが語る物語を売っている。がらくたが散乱する河嶋骨董店の店先で探し物をすることになったつき子には、どんな物語が聞こえてくるのか？
投稿元：
レビューを見る
ちょっとファンタジーが入った、ほわんとしてせつない物語でした。
キスぐらいしたってよかったのにー。
投稿元：
レビューを見る
名前とは裏腹についてないこと続きのOL、つき子が辿り着いた骨董屋が舞台の連作短編集6編。
一見がらくたにしか見えないものたちに秘められた物語によって、こじれた人間関係がほぐれていく。現実世界だけど、ファンタジーのような不思議な雰囲気。
骨董屋の主人の想いがひたすら切ない。。切なくもふわり温かい物語でした。
投稿元：
レビューを見る
「思い出のとき修理します」の谷さんの作品
あちらは古い時計にまつわるものですが、
こちらは色々な古いモノ。
つき子 という名前なのに、ついていないこと続きのOLさん
骨董（がらくた？）屋が舞台
がらくたのようなものに秘められた物語を語ってくれるご主人によって
こじれた人間関係がほぐれていく。
そんな話の連作短編6編です。
続編出ますかね？ 期待してます。
投稿元：
レビューを見る
公園でガラクタを売る老人。その品物の物語が作中話で語られる。偶然の出会いが多すぎるけど、それもガラクタが引き寄せたってことで。
投稿元：
レビューを見る
主人公・つき子。
お月さまの月ではなく、ついてる人生を送れるようにとの両親の願いもむなしい毎日。
飲み会の帰りに道に迷いこんだ児童公園で、
ガラクタのようなものが入ったトランクを広げた老人に出会う。
どうやらそのガラクタには「物語」がついているらしい…。
そのガラクタ、プロカントともいうそうで、アンティークほど古くない品のことをいうみたい。
「トーマス・クック社の時刻表」
「ヨーロッパの貴族たちの身を飾ったメヘレンレースの端切れ」
「美しい彫刻のはいった椅子の足」
「ワンちゃんの首輪につける”ドッグタグ”」
「つき子が持ち続けていたサファイアとパールの指輪」
「ドイツの伝説上の角ウサギ、ヴォルペルティンガー」
その品々にまつわる素敵なお話が語られる。
なかでも「青い地球儀と月のお話」がとても好き。
この主人公・つき子、自分と重なる部分がかなりあって、
こうして客観的にみると、私ってこんなに面倒くさいんだと…。
老人の息子・天地とのめぐり会いもよかった。
一緒にいて、重いものが軽くなる人っていいですよね。
一概に”がらくた”と言うなかれ。
それに価値と意味を見いだし宝物になることもある。
物を大切にと育ったせいか、なかなか捨てられないことが悩みです。
捨てるのではなく、役目を終えたのだと考えればいいのかな。
落としたものが見つからなくても、そう考えればあきらめもつくし…。
自分にとって意味のあるものと、そうでないものを
見極める目を持ちたいです。
読んで”鈴カステラ”が食べたくなったのは、私だけでしょうか。
投稿元：
レビューを見る
主人公の名前が「月子」ではなく「つき子」というところ
からもう物語がわくわくしてしまうなぁと思いました。
小説のタイトル・チャプターのタイトル・装丁・登場人物がどれも秀逸でした。
つき子と天地の物語も続いていくといいですね。
