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光平みたいな人いる。夏輝みたいな人もいる。
SNSが大流行する昨今、「共有」の仕方を考えさせられる。
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不器用な女と男の不器用なラブロマンス。確かに展開は読めてしまうのですけど、逆に言えば安心して読めるわけで。こういうベタは嫌いじゃありません。
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いろいろと疲れていた時に出会った一冊。
帯のキャッチコピーに惹かれ購入。
心の奥にじんわりと染み込んでくるよう、とても優しい物語でした。
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大人になるとはどういうことか。
追いかけてきた夢はどこであきらめるのか。
同じ中学、同じクラスにいても全く相容れることのなかった2人の男子と女子。
いつも正しいことを言い、誰とでもうまくやっていくことができる女子生徒と、いつもひねくれていて、人を信じることができず、一人でいることを選んだ男子生徒。
そんな性格の違うふたりの、人生をそれぞれに追いかけながらストーリーは進んでいく。「この子が大人になったらどんな人になるんだろう。」をまさに1冊に収めたような内容。しかも二人分。
「あの時こうしておけば、今はどうなっていたのだろう」子供でも大人でも、誰もが人生のあらゆる局面で感じる後悔にも似た思いに対する答えを、少し見つけることができたような気がする。
どのような人生を歩むのか、何が正解なのか、迷いと後悔ばかりの、そんな人生の深さを凝縮した一冊だと思う。
長い年月を経て、少しずつ近づくふたりの関係にも、爽やかなときめきを感じた。
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平山瑞穂さんの作品で、この終わり方は意外だった。30代まで進んでしまった人生の中でそれぞれの苦悩と回り道が一つ一つ重なって、そこに粋な縁が降りかかることで、だんだんと自分を今までとらえてきた過去の本当の意味が分かってくる。 ラストの一行が、最高に微笑ましい。
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再読。二回目は結論を知っている分、登場人物の行動に隠れた意味が読み取れていい。この作家さんは回想などで時間軸が変わることが良くあるので、二回以上読む方が理解がおいついて、平坦だと思った部分にもリズムを感じ取れるようになるみたいだ。ところで、この本、夏輝と光平の恋の話だが、題名はまさか二人の名前をもじってる?だったらすごく素敵な題名だ。
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内容(「BOOK」データベースより)
月刊誌記者として働く小坂井夏輝、31歳。取材先で中学の同級生・瀧光平と再会する。かつて周囲を見下していた瀧を夏輝は疎んじ、片や誰彼なく優しくする夏輝を瀧は偽善者と嫌っていた。だが次第に夏輝は瀧が抱える痛みを、瀧は夏輝の葛藤を知るようになる。過去を受け止め、前を向いて歩くために、二人はある行動に出る。逃げたくなる自分の背中をそっと押してくれる、優しい物語。
なんだかんだ恋愛物が多い平山瑞穂、今回も恋愛物ではありますが毎度読ませてくれますね、今の所駄作は無いです。恋愛要素に至るまでの道筋はベタベタしておらずむしろ青年から大人に変わっていく年代の寄る辺なさが身に染みてなかなか良い本でありました。30代初頭ってレールにしっかり乗っていないと人間失格なんじゃないかと思いつつ、冒険するなら最後ではないかという事のせめぎ合いが有ると思うんです。自分はそうだった。この本読んでいるとその頃の気持ちが何となく蘇ってくるような気がしました。