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人類の歴史とともに語られる薬の誕生秘話が全10話。歴史好きな方、医療従事者の双方におすすめできる。
医薬品というものの存在が、いかに大きく生命の助けになってきたか。その背景にはどんな苦悩があったのか。そこまでしっかりと解説されている。
ストーリー性を帯びたことで、暗記に頼らず薬の歴史を学ぶことができる良書。
なぜこの薬が生まれたのか、という疑問が湧いて悶えていた人にはぜひ読んでみて欲しい。まるですっきりと雲が晴れるような心地よさを感じられると思う。
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歴史的に有名な薬の誕生秘話などを含めた物語が面白かった。
製薬研究者の卵として、薬を開発した人々のお話はこれから研究を勧める上での活力にもなった。特に満屋裕明博士が4つもエイズ治療薬を開発したお話は圧巻された。
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『新薬の狩人たち』の次にこちらを読了。紹介されるネタに重複するところがあるように感じましたが、新書でさくっと歴史を追うには良い本だと思いました。
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医薬品メーカーで開発研究者であった著者による、歴史的に重要であった医薬品の紹介です。鎮痛剤や抗生物質、麻酔剤などの歴史やその社会的ニーズ、開発の過程などが判りやすく詳述されています。現代における医薬品は莫大なお金が動くので、それら利権等における人間模様なども記述され、薬という側面からの歴史が理解できます。また薬効機序の解説もありますので、その薬剤の一通りがりかいできます。可能な限り使用しないのが望ましいと考えますが、いざ使用するときに前向きに理解できる良書と思いました。
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病気になり薬のありがたさを心底感じたことをきっかけに手を取りました。誰がどんなことをきっかけに薬を制作したか、発見したかを複数事例とともに紹介。病気や発見者などの知名度から引きがあるエピソード多数。今ではあり得ないと感じる間違った治療法なども、少し前の時代までは当たり前のように使用していたことからも日々の薬品の進歩を感じる。
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ビタミンC、モルヒネ、キニーネ、麻酔薬、消毒薬、サルバンサン、サルファ剤、ペニシリン、アスピリンなどの薬について、発見までの歴史、与えた影響、作用原理をわかりやすく説明してくれる一冊。読み物としておもしろい。
人類の歴史を変えたのは間違いない。
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文句なく面白かった。内容はタイトルどおり、世界の歴史に影響を与えるほどのインパクトのある薬物についてである。「世界史」と「薬」という微妙に遠い二つのものの間をつなぐ物語を紡ぐには、それぞれについての正確で豊富な知識が必要であり、読む人にこじつけと誤解させないための明瞭な語り口も駆使しなければならない。筆者にはこれらが備わっており、平易な文章で次々と繰り出される話題に、読んでいて贅沢な気持ちになってくるほどである。
新書は本当に玉石混交で、手持ちのトピックが少ないために読んでいて苦痛なほど内容を薄めて回り道させられることが(残念なことに)よくあるのだが、本書はその真逆である。全11章のうち最初の1章を除き各章で一つの薬について紹介していくのだが、それぞれが本当にエピソード満載なのである。あ、この話はもっと引き伸ばせそうなのにこんなに簡潔に切り上げて次の話に行っちゃうんだ、くうう勿体ないけど贅沢!みたいなこともよくある。有名な薬も多くとりあげられているので、聞いたことのあるような話もあちこちで出てくるが、そのたびに「ああ、あの話ってそういうことだったのか!」と目から鱗のようなおまけがついていたりもする。脳内に散らばっていた知識が結びついた瞬間であり、気持ち良いことこの上ない。
科学的な読み物が好きな人にはもちろんだが、化学的な要素はときどき出てくる分子模型の絵くらいなので、ガチ文系という歴史好きな方にも普通に読み物として楽しめるだろう。そして何より、薬学や化学に興味があるかも?と思い始めた中学生高校生にもやさしく読める新書としてうってつけである。物質科学は生活ととても密接に結びついているものなのだということも再認識できる良書。
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この本、シンプルな表紙とは裏腹におもしろい。
人に薦められる医薬品関連の本ってこれぐらいじゃないかな?
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NDC499.1
「「あの薬」がなかったら、世界の運命は変わっていた!もし、コロンブスがビタミンCを知っていたら。もし、チャーチルが感染症で急死していたら。もし、モルヒネの構造が原子ひとつ違っていたら。世界の歴史は、全く違っていたかもしれない!?
」
目次
医薬のあけぼの
ビタミンC―海の男たちが恐れた謎の病気
キニーネ―名君を救った特効薬
モルヒネ―天国と地獄をもたらす物質
麻酔薬―痛みとの果てしなき闘い
消毒薬―ゼンメルワイスとリスターの物語
サルバルサン―不治の性病「梅毒」の救世主
サルファ剤―道を切り拓いた「赤い奇跡」
ペニシリン―世界史を変えた「ありふれた薬」
アスピリン―三つの世紀に君臨した医薬の王者
エイズ治療薬―日本人が初めて創った抗ウイルス薬
著者等紹介
佐藤健太郎[サトウケンタロウ]
1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞
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全編通して読みやすい。アスピリンに癌やアルツハイマー予防効果がありそうとか初耳だった。人類の次の課題は自己免疫疾患への対処。
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病気と薬に関する歴史や雑学が多くて
読んでいて楽しかった。
医療系の人はぜひおすすめで
薬への興味を持つきっかけになるかもしれない。
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めちゃんこポップで知的な薬学の快著。
短いながらも情報力が多くわかりやすい。
まさに薬学入門として最適な一冊。
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古代に遡って、医薬の歴史を学ぶことができた。いかに今が恵まれた状態か、改めて思い知らされた(全ゲノム解析が進んだ未来から見たら、今も遅れているのかもしれないが)