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【美しいきつねと一緒に、かぐわしい紅茶に酔いしれよう】
心休まる洒落た雰囲気の紅茶専門店マチノワでは、女の姿に化けた狐が紅茶を出してくれるという――。
実は、トウカという名で呼ばれる彼女、紅茶を淹れるのが苦手。客に紅茶をつくるのは、もっぱら尼子拓巳という青年の役割だった。
そんな店を訪れるのは、悩みやトラブルを抱えた客ばかり。お節介焼きのトウカと、そんな彼女に呆れつつもフォローする拓巳。いいコンビに見える二人だが、実は――。
これは、人を騙すことがきわめて下手な狐と、人を騙して生きてきた詐欺師との、嘘と紅茶にまつわる物語である。
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ブクログさんの献本企画でいただいて読みました。
なんだか続きがありそうな印象もある本でしたが取りあえず一冊である程度の伏線は回収されています。
紅茶の豆知識がちょこちょこと入ってくるところが、鑑定士Qシリーズなどをもうちょっと軽くした印象で、それにファンタジーを織り交ぜたようなお話です。
さくさくと読みすすめられます。
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短編集だが、終盤端折るにも限度があるのではなかろうか。
主人公にもあまり魅力はなく、ラストに改心の可能性を匂わせる描写があるのみに終わっている。話が面白ければ、それはそれでいいのだが、話が終わるのが唐突過ぎる。
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人間に化けた狐の喫茶店で働くことになった詐欺師の青年が主人公の人情話。
青年の行動には詐欺師としての裏があるのだけど、それとは別にあやかしと人との交流話は個人的には好きなので楽しんだ。
ただ、全体的にしっくりしないところがいくつかあって、評価としてはちょっと微妙かな。
たとえば、せっかく狐が女性に化けているのに物語のなかで重要な役割がほとんどない。
これでは、あやかしの設定がほとんど生かされてない。
それに話口調のせいもあるけど、女性設定も全然活かせてないのは残念。
もっと主人公と一緒に冒険したり、つやっぽい場面がほしいところ。
なので、いまのままならあやかしでなくてもいいんじゃないかな。
あと主人公の性格も、詐欺師的な暗い部分もあるけど、その割にはトウカたちに対して警戒心の薄すぎる気がして、うまくつながらない。
ギャップがあるというよりもちぐはぐという印象で、なんだか落ち着かなかった。
さて、続巻前提の引きだけど、次は出るのかな?
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諸事情で尋ねた紅茶専門店の店員は、狐だった。
狐が経営!? と思ったら、そうでもなかったです。
如何にして喫茶店にいる事になったのか、から始まり
主人公の目的も出てきます。
連続短編で、小出し小出しに主人公の過去やら
背景やら目的やらが出てきます。
正直、1巻で終了できてるのがすごいな、と。
人間の常識に疎いだけの狐かと思ったら
思考回路がさすが狐! でした。
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あらすじやタイトルから想像していた内容とはだいぶ違った。拓巳のいる世界がとてもシビアなもの。ファンジー設定にしては、なかなか現実的な話のような気もした。ただこの話はこれで終わりなのだろうか。それとも続編があるのだろうか。