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欧州のマイナス金利の実例から始まり、デフレ対策と通貨抑制策は紙一重とのところは理解できたのだが、無担保コール市場とかオーバーナイト金利などが登場してくるとかなり厳しく途中で投げ出したくなりましたが、よく分からないながらも読みきりました。
理解できたことは、この時点ではマイナス金利は発動されていない状況ではあるが、ドルの調達などではすでにマイナス金利となっており、日本国債もドルベースで購入した場合の金利は上昇していて、ボツワナと格付けが同じなのは当然であり、ソブリンリスクが上昇している。そしてマイナス金利によって国の借金が徐々に国民の資産によって埋め合わせるのは衰弱死的な経済に向かうとして、金融緩和を否定し、弛緩した財政を正せ、すなわち緊縮財政と消費税増税を主張する。
ここまではまぁ、グルーグマン教授と間逆ながらも理論として納得できたとしても、少子化が財政破綻の可能性があるからとか、米英の例をだして日本は保育園制度に恵まれているとの言説はさすがにどうかと思います。
ところで、この本のアマゾンでのカストマーレビュー欄では星5つが14,星4つが1,星1つが1なのにとても違和感があるのですが^^;;
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マイナス金利はどんな時に発生し、物価や経済にどんな影響を与えるのか。欧州や米国、日本等の豊富な事例を用いて丁寧に説明されている。金融の前提知識がなくても読み通せるだろう。ECB等がマイナス金利政策を相次いで打ち出したのは比較的最近だが、実はマイナス金利自体はかなり前から存在していたというのが驚き。著者はどちらかというとマイナス金利政策の効果に懐疑的な印象だが、解説上は特に気にならず、マイナス金利の入門書としておすすめできる。
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マイナス金利に興味を持ち、手に取ってみた。
コンパクトにまとまっており、入門書としては最適。
筆者じたいはどちらかといえば、アベノミクスに反対の立場だが、あまり気にならない。
後は、筆者と逆の考えを持った人の、同内容の本を読んでみたいものだ。
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軽い気持ちで読み始めましたが、なかなかの読み応えでした。日本という国の危険性を再認識しました。資産を早く海外に移したいものです。
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出版は絶妙のタイミングだが、実際には日銀のマイナス金利政策前に書かれたもの。金利が決まる過程などについてはやたらと詳しいが、じゃあ、どうすればよいのか、は余り書かれていない。
・今は金利よりも為替が実質的に金融政策の役目を果たしている。通貨安によって輸出の競争力が増し、海外所得が自国換算で増価し、実質的に景気緩和効果をもたらす。
その中で、日本の場合は財政リスクがあるからマイナス金利になるという逆説的な結論になる。最悪シナリオとしてはこれまで国債暴落やハイパーインフレが想定されていたが、マイナス金利によってゆるやかに債務が減っていくというシナリオも想定される。ただし、それはハイパーインフレなどのように一時的なショックでなく、長期的な日本経済の衰退、衰弱死的な破綻を招くシナリオでもある。本来、お金を預けると金利がもらえるのは、そのお金を使って収益を生み出す仕事を誰かがするからなのだが、実質成長率がマイナスになった結果として名目金利もマイナスになっており、現在の日本の低金利は構造的なものになっている。
・プロジェクトは金利以上の利回りがないといけない。低金利であれば、利回りの低いプロジェクトにも手を出しやすくなり、景気を刺激することが期待されるが、これは時限的なものであるべき。低金利が長期化すると、低収益プロジェクトが温存され、成長率を押し下げる。
成長率が低下している状況で緩和を進めても実体経済よりはリスク資産に流れやすく、バブルが発生することになる。
・金利の底は0%とされてきたが、マイナス金利になってしまった。マイナス金利には底があり、タンス預金との裁定によって決まる、すなわち、保存コストよりは下にいかないはずなので、−1〜−5%の間が底だろう。
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それなりの事前知識がないと、読んでても意味が分からない。
よって、半分ぐらいしか理解できなかったw
書籍内ではマイナス金利が発生するメカニズムや流れを主眼としており、それによる影響に関してはあまり議論されてなかった気がします。
知識が足りないから理解しきれていない可能性も多分にありますが・・・
この書籍から一番重要だと感じた部位を引用します
名目成長率=実質成長率+GDPデフレーター
名目金利=実質金利+期待インフレ率
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よくまとめられている。
新聞の内容では得られない部分が特に参考になった。
投資などしている人は知識の深化におすすめ。
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金利について勉強するのには良い本であった。しかしでは具体的にそれを改善するためにどのような手立てを取るべきなのかと言う内容について言及がなかったのが残念であった。