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バラバラのような7つの短編がリンクして1つの流れが作られていく。
それぞれ核となる人物が違うため、どれも中途半端で物足りなさを感じてしまった。
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タイトル通り七つの会議を通した連作短編小説。最初は同じ話になるとは思わないまま話が語られるが、OLの話を除き、他の話は全て企業に課せられたノルマに起因するリコール隠しに繋がる。主人公らしい主人公も無く、また、全ての登場人物が等身大のサラリーマンであるが故に、感情移入するには、わが身に置き換え身にせまされてしまうので、爽快感はない。また、企業倫理やサラリーマンの姿がデフレの時代である以上、現在の話ではあるが、若干、高度成長時代のモーレツ時代の価値観に縛られており、今はもう少し多様化しているだろうにという点と、そもそもの発端たる不正の起因者の動機が余りに稚拙で先行きの読め無さが、その立場の人間の判断としてはあまりに非現実的で、捻った割には違和感が残ったのが残念である。
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俺ならどうする?
ここまでの反社会的な行為は経験ないけど、保身に走ったり、他人のせいに
した事はあったな…
生い立ちと現在の対比がリアルで
なんだか悲しい。
どんな世界でも働くって事は大変だ。
正直に、そして理想高く働きたい。
だが、そうは行かない現実も分かっている。
振り返って、後悔しない働き方を
常に自問自答しながら頑張って
行きたい。
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「七つの会議」読了2012年35冊目(35/100)読了。
漫画以外に新刊を楽しみにしたのは初めてかもしれない。リコール隠しが「空とぶタイヤ」とかぶっていたが、それでも新鮮な内容で満足。「社内販売でドーナツを売る」というだけの内容をここまで面白くかける人は池井戸さんしかいないのではないかと思う。
池井戸さんの小説が共感を得るのは、きっと同じような状況のサラリーマンが世の中にはたくさんいて、きっと同じような気持ちで生きているからなんだろうと思う。そうだとすれば、世の中まだまだ保守的な会社が多いのだろうな…
そんな保守的な中でも筋を通しながら生きていくかっこよさは読んでいてたまらない。自分の仕事にプライドを持って、明日からまた頑張ろう思えた一冊。
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これまで読んだ池井戸作品の中では、少し評価が低いのは、各章ごとに、話が分断されていてのめりこみにくかったから。
しかし分断されていても、出てくる人物たちはすべてリンクされているので、あとになるほど「なるほどね」と思えるのは面白かった。
でも、なんだかんだいってやっぱり面白かったな。パワハラの裏に隠された事情に身震いした。
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ひとつひとつの章が短編と思って読み進めるにつれ全ての糸が繋がる感じが良かった…企業倫理とは⁈企業利益とは⁈を改めて感じた。
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各章毎に話は独立しているようで、全体として一つの話になっているという構成。東野圭吾氏の新参者のような感じだか、少しブレている感じも否めない。登場人物が多い気がした。
ただ、全体の話としたは面白い。どこの会社や部署にも事の大小はあるにせよ同じように隠していることの一つや二つはあるかと思う。
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ある大手メーカーの子会社の組織を中心として、複数の登場人物がそれぞれの視点から事件をみていくことで話が進む。組織の中で、何が正しいのかそして何を信じていくのか。立場や育ってきた環境によって形成された価値観、自分と同じではないからこそ歪みが生じてしまう。
どんな仕事も本質を見失ってはいけないと再認識させられる。
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池井戸潤のビジネス小説短編集。
短編といっても連作になっており、それぞれの主人公が
切り替わりながらも、大きなひとつの事件を扱っていく。
古い体質を持った大手総合電機メーカ(関連会社)を
舞台として、良質のミステリーのように、少しずつ謎が
解かれながら、話が進んでいく。
その事件に翻弄、疾走していく各主人公たち。
大変に面白い作品で、ほぼ一気読みでした。
それぞれのキャラクターがよく立っており、
飽きさせませんでした。事件よりも各主人公の考え方や
動きを丹念に追っているところも、話に厚みがでてグットでした。
舞台が、ちょっと古臭くて極端な企業のような気もしましたが、
企業に勤めている人ならば、少なからず思い当たるところが
あるような場面も多く、身につまされることうけあいです。
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虚栄の繁栄か、真実の清貧か。謳い文句にあるように、如何に生きるか、どう働くか、を問いかける作者のメッセージに溢れた好作品である。登場人物それぞれの来し方、生い立ちを丁寧に描くことにより、不正を働く人間が即悪人、あるいは不正を追及する側も正義の味方一辺倒ではなく、人物像に厚みを持たせているのが、池井戸潤のなせる技といえようか。ますます、注目していたい作家であるとは、言い過ぎか。
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んー残念。
7人の社員を1人ずつメインにし、7つの章で構成。例えば、経理部、クレーム室などの人間が、数字や矛盾に気づき、真相に近づいていく。
必死に隠そうとする者、暴こうとする者の攻防が繰り広げられる。
1つの真相に裾野から迫っていくところは読みごたえがあるが、「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」のように、熱い男一直線、みたいなものを求めると物足りない。
結局登場人物が多いとブレるのだ。
これまで著作に飽きたのならお勧めだが、是非既出2作を読んでからにしてほしい。
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七つの会議を通して明かされる企業の裏側は・・・
いつものお仕事モノでバッチリ共感できるし、一見関係が薄そうな、それぞれの会議が一つに収束していく構成も新鮮。
でも、主人公を軸にしたガッツリした長編に比べると物足りない気もした。(ロクヨン読んだばっかりだからかな・・・)
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リコール隠しにひた走る本社とおっかなびっくりながらもそれに対抗しようとする主人公たち。
すっきりしない結末で、いつもの勧善懲悪ストーリーとはちょっと違った趣ではあるが、こういう話の方がリアリティがあってよいかも
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初めて著者の本を読みましたが、最初から最後まで一気でした。ビジネスマンには非常に興味深い内容だと思います。
代表作、下町ロケットも是非読みたい
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現在のビジネスとはこうも冷血なのか? それも金権主義が全てなのか? 会社とは仲間ではなく、回り全てが敵なのか? この本を読んでいるとサラリーマンがいやになる。