投稿元:
レビューを見る
【図書館本】映画の予告で興味をもったので、脳内映像はニノくんと吉永小百合だった。
元々戦争系お涙モノは苦手なので最後まで読めるか不安はあったけど、文字サイズは大きいし、ページ数も少ないのであっさりと読めた。ストーリーは驚くような展開も要素もなく淡々としていた。方言が妙に暖かい。視点がぐるぐる変わるのは読みづらかった。
映画、TVでやってても見ない気がする。
投稿元:
レビューを見る
戦争の映画が苦手だからまだましだろうと小説版。ストーリーがわかってもいいのはいい。ほんとにちょっと泣いた。いいか悪いかは知らんけど、かなしいよね。
投稿元:
レビューを見る
映画「母と暮らせば」のノベライズである。
夫に先立たれ、長男も戦死してしまった伸子は、次男の浩二と二人で暮らしていた。
いつものように浩二は学校へ出かけたまま、二度と伸子のもとには帰ってこなかった。
8月9日、長崎に落とされた原爆によって浩二が命を落としていたからである。
浩二の死から三年。
ようやく浩二の生存を諦めた伸子の前に浩二が現れる。
亡霊となった浩二と伸子の、奇妙な二人暮らしがその日から始まった。
戦争は悲惨だ。
そして、あたり前のことだけれど一度失われた命は二度と戻ってこない。
伸子が思わず口にした言葉。
何故生き残った町子が幸せになり、浩二は死んだのかと。
代わってくれたらよかったのにと。
何十万という人たちの命が戦争によって奪われた。
ひとりひとりに大切に思う人がいたはずだ。
そして誰かの大切な人だったはずなのだ。
愛も絆も、命すらも、戦争はいとも簡単に断ち切ってしまう。
結末があれで良かったかどうかはわからない。
ただ、きっと伸子は幸せに満ちて旅立ったのだと思う。
そう思わなければ哀しすぎてたまらない。
投稿元:
レビューを見る
悲しいけど嬉しくもなる作品。この作品を読んだ人の感想を聞くのは面白そう。
僕は主人公の息子目線で物語に入り込んだ。すごく母が心配であるけど、いないはずの自分が存在してはいけないギャップがすごく苦しかった。その反面、再開を喜ぶ母を見て、元気を取り戻してくれて嬉しくなる自分もいた。
僕にとって母とは?
を考える作品。