紙の本
アリスの世界の新しい魅力を発見
2010/03/18 18:03
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新訳ということで、読んでみた。
以前に読んだものに比べてたしかに読みやすくなっている。
(角川文庫ではなかったけれど)
今回のこの角川版の大きな特色は
訳者も後で述べているとおり、ルイス・キャロルの
言葉あそびのエッセンスを、いまふうにふんだんに
取り入れてあることだろう。
「原文の楽しさをそのまま日本語に」というのが売りらしい。
原文を全編読んだことがないので比べられないけれど、
楽しさは伝わってくる。
ところどころに出てくる詩も、きちんと日本語で韻が踏んであり、
「マザーグース」の谷川俊太郎訳みたいだった。
ジョン・テニエルの挿画は、まれに梅図かずを先生を思いださせ
不気味だがこのお話によく合っている。
改めて読んでみると、本当に、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にも書かれているように、「本当によくできた物語」なのだった。意表を突く展開の中にそれぞれクライマックスが用意されており
読者を引き込み、飽きさせない。その点は言葉が新しく生まれ変わったぶん
パワーアップしている感じ。
荒唐無稽なのに楽しめるのは、キャラクターがとても個性的な魅力を
持っているからだろうか。
ティム・バートン監督の映画もとても楽しみである。
ところで、アリスのモデルは実在していたというのは有名だけれど、
その少女が成長して驚くような美女になり、なんとヴィクトリア女王の
四男と恋に落ちたのだとか。身分の差から、ふたりは別れるに至るが
熱烈な相思相愛だったらしい。(こちらは「鏡の国のアリス」の解説)
ルイス・キャロルはアリスがおとなになっていくのをやりきれない思いで
見つめていたのだという。
いつまでもいつまでも少女のままで不思議の国を冒険していてほしかった。けれども現実は物語のように時間を止めてしまうことができない。
「夢オチ」は、キャロルのせつなさ、失望が象徴されているのかもしれない。
紙の本
頭空っぽにして楽しもう
2015/09/12 14:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャロルが語って聞かせた即興物語なので、何でもありの話になっている。奇天烈なキャラクターたちとウィットの効いた言い回しを楽しむ本。
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懐かしい………。というか、ディズニーと随分違うんだなぁと改めて思いました。だって、アリスが女王様に追いかけられるようなシーンがない!
それに、海ガメもどきのあたりは完全に忘れていて(あるいは見たことがない?)、驚きでした。
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こんな内容だったっけ?って思ったのが最初の印象。感想じゃないけど・・ 海亀もどき・・・っていたっけ?記憶があやふや。まあ、こどもは想像力豊かであってほしい。
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幾度となく読んでいる作品。
今話題になっている映画を見たら、また読みたくなり新たに購入。
(映画は別物ですが…良かったですよ)
この版は訳も読みやすいし、挿絵もテニエルだし、「言うことなし」です。
やはり「アリス」の挿絵はこの絵じゃないとね(^^)
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ジョニー・デップ主演の映画を記念して、成人してから初めて読んでみた。
そして楽譜がよめないという。
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今回の映画を観る前に読もうと思って、昔から数々の小説マンガのネタの一つとされていて、期待していた分裏切られた感が強い。こういうのは感性が合わないと言いきっても良いような気がします。
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映画が流行っているので日本語だけど原作読んでみました。アリスがこんなギャグ満載ボケ満載の話だったなんて・・・アリスに実在するモデルがいたことも知りませんでした。数学博士が書いているっていうのも面白いですね。
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子供の頃にも読んだ筈だし、多分実家に文庫もある筈だけれど、この訳が読みやすいというのを見かけて、映画の前に読みたいと云っていたので買ってみたもの。
確かに読みやすかった。子供の頃に読んだものが、誰の訳だったのかとか全然判らないけど、結構面倒な判り難い言い回しが多かったように思うし、この直前に地下の国のアリスを読んでいたけど、そちらもそうだったから。
この本が格段に読みやすい文章な印象。
<夫はこれでも読みづらかったみたいだけど(^_^;)
原文読めればそれが一番楽しめるのだろうけどねー。
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アリスは難しいと聞いていたので襟を正して読みはじめたら…なんておもしろいのかしら!子供向けに訳されたんだろうか、ちっとも難解ではなかった。それどころか、翻訳にも関わらずことば遊びの秀逸なこと!一体原文ではどうなっているのか非常に興味をそそられる。訳者はシェークスピア研究者とのこと、それだけにライムやらなんやらの技法やらについてよく研究されているのがわかった。非常に良かった。
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言わずと知れた、ファンタジー小説。
はじめて読みました。
感想は・・・
わかりにくい・・・
とにかく日本語に訳すのには無理があります。
まるでこじつけのよう。
原文であれば、また違うのかもしれません。
とにかく日本語版はお勧めはできません。
原文で読んでみたい一冊。
・・・英語で読める語学力が無いのが悔やまれます。
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不思議なお話。超訳バージョン?必死に読めば必死に読むほど理解不能なお話。幼い子供はこういう物語を頭の中でどう展開させるのだろう。もう一度幼き頃に戻ってこの物語を聞きたかった。
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はじめて読みましたが、私にはいまひとつ楽しめなかった。
突拍子もないストーリーで、即興で作った子供向けのお話といった雰囲気。
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言葉遊びが豊富で楽しい作品です。歌のところもちゃんと韻を踏んでいてすごいなーと感心;
アリスは本当に不朽の名作です。
いつ読んでも飽きない
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映画や漫画のパロディでしか知らない状態で、初めて読んだアリスの日本語訳です。
ですので、他の訳がどうなのかは分かりませんが、この訳は、もともとの英語版にある歌の韻など言葉遊びを日本語で表現しようとよく工夫されていたと思います。
話の内容は……
正直、「めちゃくちゃだった」という印象が一番強いです。
最初から「これはアリスの夢だ」と思っていると、
「ああ、夢って、こんな感じで『目先のものは見えるけど、まわりの景色とか勝手にかわってく』よね……」と、変な納得ができてしまうのですが。