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31文字。
のびやかに、はずんで、とどめておけない。
時にかすかに、時に打ち付けるような激しさで
自分の中からあふれでる、かたまり。
「うた部」という短歌を詠む部活に出会う高1の桃子。
部屋に引きこもってしまった友達の綾美。
個性豊かな「うた部」の先輩、いい距離感の顧問の先生。
それぞれが、それぞれに抱えていること。
そこから生まれてくる短歌が、どれもどれも愛おしい。
表題に一目ぼれして、手に取りました。
この下の句、気になりませんか?
うたうってすごいな、生そのものなんだなぁと
唸ってしまうお気に入りの一句になりました。
今まで短歌には、全然興味ありませんでした。
うた部のみんなが詠んだ短歌にビックリしてしまい…。
鮮やかで、艶やかで、
生きている言葉がその人そのものを、その瞬間に形作るんですね。
人としての成長がこんなに視覚に残るなんて。
自分で詠めるようになるかはさておき…。
遅ればせながら、いろいろ短歌を知っていこうって思います。
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短歌のコンテストなんかもあるんだね。
弱小チームだが個性派揃いのメンバーが奮闘する。
おもしろく読んだ。
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言葉の力
伝えようとする気持ち
汲み取ろうとする気持ち
うたを詠むように、いつも言葉を大切に選んで使うことができたら、素敵なことだと思う
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素直に感動してしまった。
中学時代に受けたいじめの影響で引き込もっている女子高生というありがちな設定で、平文だと理屈っぽかったり、くどくなりそうな場面もあるが、挿入された短歌の効果か全く気にならない。
試合以降に詠まれる短歌はどれもとても良いのだが、特に最終盤の2首、主人公二人の連歌と部長の惜別の歌は、何度も読み返して味わいたくなる。
巧拙含め、登場人物がいかにも詠みそうな歌を作れる作者の詠歌力には感心する。
さすが作家は言葉のプロだと思う。
伏線の中で、主要周辺人物1人の訳ありげな過去が回収されずに残されたが、敢えて回収しなかったか、それともいつか続編が書かれるのか。
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近ごろの日本の児童書、YAは、本当にいじめ、不登校がらみのものが多く、それは書き手である大人にも、読み手である子どもにも、日常化した、リアルな問題なのだろうとは思う。が、あんまり多いので「またか」という感じだし、よほど出来が良くないと、感心も感動もできない。
で、これは、物語自体はたいしたことなく、市川朔久子の『よるの美容院』なんかの方が、よほど上手くて面白いのだが、なんと言っても短歌がきちんと書かれているところが素晴らしい。
ちゃんと詠み手のキャラクターを考えて作ってあるだけでなく、だんだん上手くなっていく様子も表現されている。
先日読んだ『ぱりぱり』など、主人公が高校生デビューした天才詩人という設定なのに、他の登場人物の人生を変えるほどの詩の、言葉は全くでてこない。「で、一体どんな詩なのよ!」とイライラした。
その点この本は評価したい。
物語が、もう少し練られていればもっと良かったのだが。
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短歌が素晴らしい。
うた部の各部員、顧問の先生のキャラクターが皆魅力的でバランスも良い。
このキャラクター、レベルに合った短歌を詠ませているのがこの小説の見所だと思う。
新入部員の短歌のレベルがたんだん上がってくる過程も面白い。
綾美へのメッセージとして桃子が詠んだうたとふたりの連歌が胸にせまる。普通の文章で説明しているのと異なり何度も読んでかみしめて鑑賞してしまう短歌の力を感じた作品。
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よかった。
最後に、綾美が下の句を詠み始めたシーンは感動した。
うたうとは小さないのちひろいあげ宇宙へ返すぬくもりをそえ
短歌って心の格闘技みたいだって、心を表す、でも言葉の羅列では表せない。そんな短歌を題材にして、高校生や中学生のころのいざこざやなんとなく学校へ行きたくなくなった気持ちとかが描かれてる。
清らさんや、いと先輩、業平先輩、先生のキャラもいい。
彩さんがもっと出てきてもよかったなー
ってとこで星4つ!
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ひょんなことから短歌を詠む「うた部」に入部した桃子。そこには個性豊かな先輩たちがいて!?
過去に友達関係で傷ついた綾美が詠む「魂を傷つけるもの癒やすもの同じ十本の指持つもの」など等身大の想いが詰まった短歌の生まれる瞬間を、瑞々しく描いています。疲れた心にそっと寄り添ってくれる一冊です。
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タイトルのインパクトにやられた作品。もちろん、作品もインパクトがあって良かった。『短歌』をテーマにした作品なのだが、キラキラした青春って感じがしてさわやかだった。いじめ問題など、ちょっと闇の部分もあるが青春小説なので、リアリティーを出すためには必要だったのかもしれない。短歌甲子園を目指し、奮闘する姿はすごくかっこよく見えた。
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これを学生時代に読んでいたら、きっとはまっただろう。
短歌に。面白いです。
でも、先生には納得できんよなぁ。
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短歌を扱ってるのはとてもステキだったし、うた部、めちゃ良かった。
でも村上さんはティーンの葛藤を描くのはそんなに得意じゃないと思うので、題材間違えてる気がするなぁ。
最初の構想通り、ラブコメにした方が良かったのでは。
とにかく短歌を作りたくなる良作。
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日常の一瞬をハッとするような言葉で掴んで表現する。
短歌ってスゴい!と思ったし、そしてそれを創りだす高校生たちのキラキラとした才能に胸が熱くなる作品だった。
短歌をつくってみたくなったな~。
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高校生のうた部、短歌の話です。読んだ後、短歌をよみたくなりました。いじめで引きこもっていた時の綾美のブログは一方的で怖いけど、桃子と綾美が連歌で詠んだうたはすごく優しくて、綾美がひとりきりの世界から帰ってきたんだなぁと伝わるうたでした。
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うーーん やられた
読んでいるときも
読み終わった後も
心地よい感動が心に溜まっていくような
気がしました
「和歌」を持つ国に
「言霊」が生きている国に
生まれてよかったなぁ
と 思わせられました
「ゆらゆらと 雲のあいまに 浮かぶ月
わたしはなにを 失くしましたか」
「うたうとは …」よりも
桃子さんの 星空から 降りてきた この一首に
じーーん と してしまいました
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短歌青春小説
中学校でのいじめが原因でひきこもりになり高校にも通えない親友と短歌部を通して再生する話
エロ部長がよかった
いとさんカッコイイしうたもすてき
業平くんも理屈っぽいうたがいいなーー
挫折をしってる大人な高校生
かっこいいかこいい
業平くんに恋してる恥ずかしいポイントがいちいちウブな清らさんもいいな
ひきこもりブログがいたいたしいけどリアルっちゃリアル・・・
出てくるうたがいちいちイイ
先生もイイ
おもしろかった!
うたうとは小さないのちひろいあげ
宇宙へ返すぬくもりをそえ
っていいなーいいうた
じーんとした
たんかすきなのでつくりたいけど文才がない
無意識に生きているからいいのです鼻は呼吸器口は消化器
ってのがなんかすきかな