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女性の内館牧子さんが、終わった人こと、田代壮介の気持ちをよく書けるなーと感心。
これからは熟年離婚でなく、卒婚の時代になるのかな。
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定年後の身の振り方を考える作品である。
親を見ていてわかったことだが、仕事をしなくなったとたん、急に老化が進む。
自分はどのようにしていこうか。
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バリバリ働いて定年を迎えたが、穏やかな生活にソフトランディングできずに、請われてIT会社の社長に就任したが……。
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おもしろかった。誰でも共感できたりうなずかされたりしんみり考えさせられたりする話なんじゃないかなと思う。故郷への思いが良いなと思ったし,夫婦ってこういうものなのかなとも思った。
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「終わり」への準備はその年齢にならないとなかなか実感がわかないと思う。基本リアルで静かな展開であるため、読者の年齢によっては、全く響かなかったということもあるのではないだろうか。
自身に重ねて考えてみれば、厳しい現実を突き付けられたようで、特に前半は息苦しさも感じた。スパッとあきらめることは難しい。しかし、計画的に成功を生きることも難しい。それでもあがいて何かを掴もうとするのが人生なのかもしれない。少なくとも「一億総活躍」というような美辞麗句で説明できるようなものではないような気がしている。
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東大、一流銀行と、高層圏を飛んだエリートにとって、ソフトランディングすること(定年を迎えること)は、何とも難しいらしい。
自身とプライドと自意識過剰がまとわりついて、自らの身を縛ってしまう。「思い出」ばかりと戦っている65歳の男が主人公の物語。
『思い出と戦っても勝てねンだよ』とは、プロレスラーの武藤啓司さんの名言だそうだ。
恋に、仕事に、いろいろ足掻きながらも、一応ハッピーエンド?、なるようになって終わり、読後感は悪くないな。
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内館氏の本を読むのは初めてだと思います。
マスコミに露出している氏を見ていると、どちらかと
いうと苦手な部類のような感じを受けています。
この本については、読みやすく、どんどん読み進めれる
ます。
ただ、内容的には身につまされる内容で、読むのが少し
つらい気持ちになります。
まだまだ、自身として引退後や老の世界を認識
していないからかもしれませんが、あまりにも救いが
ないような内容に少し気分が悪くなりました。
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改めて内館牧子さんの凄さを知った想いです。
何を隠そう、妻も秘かに買っており、我が家にはこの本が2冊あります。これからは買った本は随時見せ合いっこすべきと思いました。
タイトルの「終わった人」は、定年後と言う意味に留まらず、深い意味を持ちます。定年を「生前葬」と断定する主人公、そう言う意味で、彼は私と真逆の人間なのですが、殆ど全てと言って良いくらい共感してしまいました。いや主人公に限定せず、周囲を含めた出来事や意見等々にです。そして女は怖い!とも思ってしまいました。
まだまだ六十代は先ですが、内館さんの描く定年後の主人公、かなり参考になりました。決して迂回路を求めている訳ではありませんが、未然に防げる状況はあるような気もします。本当にためになる大作をありがとうございます。
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「散る桜 残る桜も散る桜」
比較的、よく頭によぎる言葉であり、この本にも何度か引用されている。
帯には「定年って生前葬だな。こらからどうする?」とある。この本の主題は定年退職の話かと思ったが、どちらかといえば、比較的うまくいっていた会社生活が、徐々にコースを外れ、冷遇されたことの消化が上手くできなかったことをどう受け止めるか、というもの。
夫婦の関係も書き込まれていたが、こちらは、いまいちピンとこなかった。
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定年退職したエリートサラリーマンの退職後の生活を、現実の厳しさをデフォルメしてちりばめながら、鋭く描いた作品。面白かった。
こんなに恵まれた老後なのに、何をバタバタするのか、なんでそんなにいつまでも仕事やプライドに拘るのかと、前半は主人公に違和感を感じつつ読みました。後半からは一気の急展開で、楽しみつつも、考えさせられることが多かったです。
まだ退職まではしばらくの期間がある50歳くらいで読むと、この先の人生についていろいろと考えられるし、でもまだ方向転換も可能だし。本書を読むには適齢期ではないかと思います。
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東大・法学部卒、メガバンクに就職、役員になる寸前で子会社に移籍、エリートコースを外される。そして定年。子会社の定年前には年収1300万。退職時には自分の金融資産だけで1億5000万ある。定年後も「終わった」ことも受け入れられず、IT会社の社長を引き受けることになるが倒産。会社の負債を返すために金融資産は1500万に減り、妻とぎくしゃくする。最後は故郷に救われ、卒婚と称して別居して故郷に帰ると言う話である。
主人公の人物描写や心情、会社や夫婦のあり方、定年後に出会った周りの人々との関係、ものの見方など面白いところはたくさんあった。
思い浮かぶのは、確か漱石が言っていた「一生三円」という言葉である。結局、人生は総決算すると誰でも三円程度の値打ちしかないと言うもので、この小説も最後は誰でもあまり大差はないということがひとつのテーマのように思える。
それでも、主人公は十分恵まれた人であり、バブル時代にはさんざんいい目を見て、バブル崩壊後も優先して国から支援を受けていた銀行員のことだと思うと良い気持ちはしない。
IT会社が倒産するところでもそれほどのやり手の銀行マンであったのだったら、まともに会社の負債を肩代わりして返すなどと言うことがとても不自然に感じた。実際のところは財産はすべて妻に移してしまい、返済を逃れる手を当然のように採るのが普通だろう。
本の装丁に描かれている人物とはまるで印象の違う小説で、とても違和感が残った。
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定年後のオヤジ。
東大出のエリート銀行マンの話だから、
なんだか、感情移入できない。
実際には、もっともっと哀しい現実が待っているんじゃないかな、なんて
哀しい心持ちになってしまったよ。。。
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東大卒のエリート銀行員・田代壮介は転籍先で定年を迎える。仕事しかなかった彼の生き方に妻や娘や同窓生は何を思う。人生のソフトランディングとは?時間の使い道を自分で決める生き方とは? 組織の論理で動かざるを得ないサラリーマンには難しい問いかも。「若いころに秀才であろうとなかろうと、美人であろうとなかろうと、一流企業に勤務しようとしまいと、人間の着地点て大差ないのね・・・(著者あとがきより)」
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重松氏のファミレスを読んだ後だったので、なんか憂鬱。段々歳が近付いて自分もって感じなので
もっと明るく行こうよ!夫婦っていいよ〜
我が家は幸せなのかなぁ
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定年を迎えた元エリート銀行マン(役員目前で出世競争に敗れ、退職前は子会社に出向)が、リタイヤ後をどう生きるか、もがき続ける。
散り際の美しさにこだわり続けた主人公なのに、実際は惨めでカッコ悪くて全く潔くないんだけど、団塊の世代の中央でバリバリ働いてた人たちってこんな感じなのかな。「散る桜残る桜も散る桜」。